The Walking Dead Season9 Episode8/2018~(アメリカ)
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン
出演:ダナイ・グリラ、メリッサ・マクブライド、ケイリー・フレミング、ナディア・ヒルカー、ノーマン・リーダス他
3人目の犠牲者
いよいよシーズン9前半フィナーレ。
期待していたフィアーの締めくくりが余りに酷く、そのテンションに引きずられたまま見てしまうのであまり上手く書けないかも。。。
まずはネタバレ必死のウィスパラーズの正体を、そろそろ明かしちゃってもいいんじゃないでしょうか?
この手の引っ張り方はニーガンの登場時にも使ってきたTWDの常套手段ですが、あまりやり過ぎてもなんだかシラケちゃいませんか?
ただでさえリックの不可思議な離脱によって、だいぶメインキャラから心が遠ざかってきてしまっている自分には、この手の演出で彼らの素性を限界まで秘密にしても、殆どそれは逆効果。
そろそろ断言しますが、、
今のTWDに必要なのは謎を作る事でなく、リックに代わる魅力的なキャラを育て上げる事!
あまりに愛くるしいネクストジェネレーションズのジュディスたちは、これからのTWDを背負ってゆく最後の禁じ手なので大切に温存しとくとして、前回の様にマグナ達にスポットを当ててくれる事をどうしても期待してしまいます。
それと、、
やっぱりその動向に注目してしまうのがヘンリーの存在。
労働基準にも掛からず、メインキャストとの親睦も深め、更に原作でのカールの代役としても活躍してくれそうな彼の今後には大きな希望が膨らみます。
設定としては、ようやく独り立ちを始める役柄なので少しずつ温めていってもらいたいですが、彼の著しい成長にはどうしても近親者の非業の死が必要な気が・・・
とすると、、
前回の記事に書いた二人の死にプラスして、やっぱりドレッドの王様あたりでしょうか・・?
あくまでも原作からの乖離を目指して展開していってもらいたいけれども、ホビットキャロルとのあまりにファンタジーなバカップルぶりはそろそろ限界かも。。
夢の国に行ってしまったキャロルが、ダリルとの長年の絆をより深めていく為にも更にマグナ達の出番をもっと増やす為にも、・・今までありがとう、王様。。。
・・CG費がかさんでも、トラのシヴァさえ生きててくれれば、もっと愛着が沸いたのに・・・
シーズン9第7話の感想はコチラ
以下、『ウォーキングデッド』シーズン9第8話のネタバレを含んだ上での感想です。
まだご覧になってない方はご注意下さい。
死人の囁き
渦を巻き野原を彷徨っているウォーカー。
ユージーンの行方を探しに来ていたジーザスとアーロンは、そんな新種ウォーカーの様子に不気味さを覚え始める。
ダリルはそんな彼らの様子を横目に一抹の不安を覚えるが・・
ニーガンの檻の前で、その煩悩を解き放つ鈴を鳴らしているゲイブリエル。
しかし独房の中のニーガンはそんな彼を嘲笑うかのように、彼と付き合い始めたロジータの噂を喋り出す。
その俗欲ぶりに嫌気がさし彼がニーガンの元を去ると、ヒルトップからの使いがやってきてロジータの負傷を伝える。
ヒルトップに到着したミショーンらは、以前の様に友好的には接してくれないダイアンの前で装備していた武器を下ろす。
マグナ達は少々戸惑いながらも、同じように恭順の姿勢を見せ、ジーザスの留守を預かっていたタラはそれを冷静なまま受け止める。
鍛冶屋の元早速修行に励んでいたヘンリーは、アルデンの元へやってきていたイーニッドに僅かに恋心を抱くがあえなく惨敗。
彼はヒルトップの若者たちに誘われ、夜中に集まる事を密談。
ようやく目を覚ましたロジータは、ミショーンの姿を見てもその動揺を隠せない。
彼女は何時になく怯えた表情を見せ、ユージーンの救出に向かおうとする。
犬に導かれ納屋へとやって来たダリル達は、そこで床下に潜んでいたユージーンをようやく発見する。
しかし彼は尚も怯える様に、
「あいつらは普通のウォーカーじゃない」
と訴えかけ混乱し始める。
ヒルトップの若者たちに馴染もうとしているヘンリーは、彼らに勧められるまま酒に手を出すがあえなく酩酊。
ウォーカーの恐ろしさを肌身で感じていない彼らは、穴の中に落とされたウォーカーの首に輪投げを投げ遊んでいる。
脳が潰されていなければウォーカーの進化もありえると独特の持論を説くユージーンにアーロンは少々あきれ顔。
しかしダリルが目覚まし時計で追いやったはずのウォーカーの群れが舞い戻って来たことによって彼らは困惑。
ダリルは再び彼らを誘導しようと犬と共に爆竹でおびき出そうとするが、ウォーカーはまるで意思を持っているかのように、ユージーン達の後を追い続ける。
昼間に独房の便所掃除にやってきたゲイブリエルを怒らせていたニーガンは、彼がその牢屋の鍵をかけ忘れていた事を悟り、いよいよ脱獄を図る。
霧が立ち込める墓場のような場所に迷い込むジーザス、アーロン、ユージーンの3人。
彼らは迫りくるウォーカーたちから、足を怪我したユージーンを必死に運ぶがその追ってからは逃れられず。
やがて意を決したかのように、開かない門の前にユージーンを残し、ジーザスとアーロンはウォーカーに反撃を始める。
するとどこからかやってくるミショーン。
その後には彼女を追っていたマグナとユミコも合流し、ユージーンをなんとか救出しようとする。
軽やかな足さばきと剣技でウォーカーを何体も倒してゆくジーザス。
そして彼が最後の一体に切りかかろうとすると、そのウォーカーは軽やかにその剣をかわし、背後からジーザスの胸をナイフで貫く。。
やがて戻って来たダリルが倒れているウォーカーの生首を捲ると、そこには人間の顔が・・
すると何処からか聴こえるウィスパラーズの囁き声が、彼らを取り囲んでゆく・・・
・・ジーザスのラストは、もうちょっと丁寧に描いてほしかったな。。
今更ながら、彼のサバイバル能力はTWD屈指の強者。
それが、ああもあっさり殺されちゃうと、やっぱり寂しく感じます。
『スリーピーホロウ』のようなシチュエーションのスモーク効果は、ちょっとやり過ぎな気もするけど。。
ヘンリーとヒルトップの若者たちとのエピソードはそこそこ共感持てましたが、彼、アレ子供ながらに仲間を守って投獄されたんですよね?
更に外の世界を知らない同年代の少年たちの悪癖を黙したまま一蹴する様は、ちょっと微笑ましく感じてしまいました。
・・ただそれだけに、マシュー・リンツの大根芝居には大分改善の余地があるかと。
頼むよマシュー。君にはソフィアのDNAも受け継がれているんだから・・
とうとう原作通りに脱獄したニーガンは、無双キャラが少なくなってきたTWDの中ではもはや貴重な戦力なので上手く彼とも絡めていってほしいな。
そしてとうとう明るみになって来たマギー亡き後のヒルトップの真実は・・
ミショーンとキャロル、タラ、イーニッドあたりとの微妙な距離感から鑑みても、どうやら共同体同士のいざこざというよりは、ミショーンだけが他のコミュニティーの人間達とわだかまりを抱えている様ですね。。
彼女の背中の十字痕も合わせてココちょっと気になるので、ダリル達とウィスパラーズの決闘のクリフハンガーで引っ張り続けるよりも、後半は早々に彼らのその空白の歴史を見せてもらいたいかも。
王国のダイアンがヒルトップに移り住んだ経緯や、すっかり登場しなくなったオーシャンサイド、更にはサンクチュアリの住民たちの顛末等もちょっと面白くなりそう。
ついでに,、すっかりアレキサンドリアに馴染んでいるローラの成り行きもw
少々若年層の視聴者の取り込みを画策し始めた物語の演出は、これまでの大人のエンターテインメントだったTWDの世界観が薄っすらと消えていくような寂寥感を感じずにはいられませんが。
くれぐれも,、モーガン率いるフィアーのコミュニティーが、ウィスパラーズとの戦いに参戦し始めるような真似だけはあまりに安直過ぎるので勘弁してください。。。
兎に角、後半からの巻き返しはマグナ達次第。
タラ、頼むから反目しあわずに彼女達を受け入れてあげて!
それぞれが抱えるリックの死からのわだかまりは、彼女たちがきっと上手く雪解けてくれるはずだから・・・
シーズン9第9話の感想はコチラ
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