マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

Netflixオリジナル

Netflix『イントゥ・ザ・ナイト』のキャスト紹介と私的な感想―ポールシフトで滅亡する人類。ベルギー産SFディザスタードラマ―

Into the Night Season1/2020~(ベルギー) /醜態をさらしながら団結する人類 “イントゥ・ザ・ナイト”=“夜へ・・”という直球なこのタイトル通り、このドラマの登場人物達は、只管夜を目指します。 そのエポックであるシーズン1は、エピソードも全6話と…

映画『マリッジ・ストーリー』の私的な感想―冷静と情熱の間で立ち戻る女の分岐点―

Marriage Story/2019(アメリカ)/136分 /女の分岐点 / この映画を独りで見てしまった事を、後になって酷く後悔した。 “映画は誰かと一緒に見たい!”なんて世迷言は疾うに捨てたつもりだったけど、やっぱり女の分岐点を具に捉えたこの映画は、女性側の視…

映画『アイリッシュマン』の私的な感想―ギャングスターのリアルな不条理の世界―

The Irishman/2019(アメリカ)/209分 /アイロニカルなジョーク / マーベル映画を侮蔑した発言で批判を浴びた、マーティン・スコセッシの気持ちはよく分かる。 カラフルでスタイリッシュに彩られた刺激的なスクリーンの中では、彼らが映画に残したかった…

映画『フラクチャード』の私的な感想―砕かれた男の見る白昼夢―

Fractured/2019(アメリカ)/99分 /砕け散った男 思い込みの激しいオトコが、夜中にひっそり膝を抱え怯えて見るには十分の映画。 自分もその術中にまんまとハマり、気がつけば、ため息が漏れまくっていた。。 世界のホラー映画の巨匠13人なんかにちゃっか…

Netflix『全裸監督』の私的な紹介と感想―村西とおるを支えた三人の女優―(ネタバレなし)

THE NAKED DIRECTOR Season1/2019~(日本) /時代に埋もれたアンチヒーロー /民法ドラマがつまらなくなって久しい。 そんな中、自社製作、自社配給の強みを持つNetflixがまたやってくれた。 BPOやネット住民の声に怯え、著しく衰退の一途を辿る民法ドラ…

映画『セレニティー』の私的な感想―平穏の海のルールを破る者―(ネタバレあり)

Serenity/2019(アメリカ)/90分/90分 /現実では体験できないコト / ・・最近、面白い映画といい映画の違いがイマイチよく分からなくなってきた。 大勢の観客を納得させられれば面白い? 平和や人類愛なんかを訴えていればいい映画? 作り手側としては…

映画『ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー』の私的な感想―禁忌に触れた者達の殺戮ショー―

Velvet Buzzsaw/2018(アメリカ)/113分 /牙をむく芸術 /芸術家を目指す人間は、意外にもマッチョが多い事を皆さんはご存じだろうか? ダウンタウンの松ちゃんやGacktなんかもその類で、自分の回りにもストイックに筋トレを欠かさない連中は大勢いる。 …

映画『ポーラー 狙われた暗殺者​』の私的な感想―グラフィックノベルから飛び出すダンディズム―

Polar/2018(アメリカ、ドイツ )/118分/111分/120分 /マッツ・ミケルセンの艶 /マッツ・ミケルセンという俳優をこの作品で初めて知ったのだが、『孤狼の血』を観たあたりから、年甲斐もなく粋でポーカーフェイスなチョイ悪オヤジに憧れを抱き続けてし…

映画『ROMA/ローマ』の私的な感想―記憶の底に埋もれた家族の風景―

Roma/2018(メキシコ・アメリカ)/135分 /逞しく生きる女の生き様 /・・年の瀬くらいはもう少し夢のある映画を観たかったのだけれど、またしても逞しい女の生き様をまざまざと見せつけられてしまった。。 脚本、監督、撮影、編集まで熟すこの映画のアル…

映画『バード・ボックス』の私的な感想―あれを見てしまった人間達は・・―(ネタバレあり)

BIRD BOX/2018(アメリカ)/124分 /現代社会の一片を切り取ったディストピア /『すべての終わり』に続き、Netflixがポストアポカリプス映画にも本格的に参戦し始めてきたみたいだ。 ドラマ作りはともかく、映画というジャンルにおいてはイマイチ良作の少…

映画『ホールド・ザ・ダーク』の私的な感想―子殺しに魅せられた本当のアラスカ―

Hold the Dark/2018(アメリカ)/125分 /エッジのききまくった厭世観 /ちょっとしたミステリー?スリラー映画?な感覚で自分の様に手を出してしまうと、激しく後悔する事になるだろう。 125分の長尺と物語の全体を覆う暗いムードだけでも落ち込んでいる…

映画『呪われし家に咲く一輪の花』の私的な感想―朽ちていく女の記憶―

I AM THE PRETTY THING THAT LIVES IN THE HOUSE/2016(カナダ、アメリカ)/83分/ 幽霊の記憶 /「この映画は誰の為に作られた映画なんだろう?」 なんて疑問がアタマの中に木霊する。 冒頭のテロップで、 「ある家をくれたA・Pへ捧ぐ」 なんて詠ってし…

映画『カーゴ』の私的な感想―7分間のショートフィルムから生まれたヒューマンゾンビドラマ―

CARGO/2018(オーストラリア) /『ウォーキング・デッド』の世界では描けなかったゾンビアポカリプスな世界でのもう一つのヒューマンドラマです。 2013年、この映画の元となったオーストラリアで作られたショートフィルムは、Youtubeにアップされると同時…

Netflixオリジナル『13の理由』の紹介と私的なススメ―自殺に追い込むSNSの闇―

13 Reasons Why Season1/2017~(アメリカ) /ティーンの苦悩とSNSの恐怖 LINEやTwitterで誰かの陰口を呟いた事はありませんか? 規制ばかりでいくら上辺を取り繕っても、万人の心に闇はあります。 親や教師から手を上げられた事もない世代の人達は、その…

映画『境界線』の私的な感想―二人だけが取り残された世界―

BOKEH/2017(アイスランド/アメリカ) /皆さんは『Bokeh』(ボケ)が世界共通語だという事を知っていましたか? 写真や映画でワザと背景等をボケさせる意味でよく使われるこの言葉は、昨今世界共通語になったそうです。

sponsored link