マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

Netflix『13の理由』シーズン3第2話の私的な感想―クロエの決断―(ネタバレあり)

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13 Reasons Why Season3 Episode2/2019~(アメリカ)
製作総指揮:セレーナ・ゴメス
出演:ディラン・ミネット、ジャスティン・プレンティス、アリーシャ・ボー、デレク・ルーク、グレース・サイフ、ブレンダ・ストロング他

 ブライスの行方は・・

またまた複雑な人間関係が見えてきた第1話。

銃乱射事件を起こす一歩手前で救われたタイラーの蟠りは、このまますんなり癒えていく事ができるんでしょうか?

そして、消息不明となったブライスの行方は・・?

 

・・批判覚悟で言わせてもらえば・・・

ブライスにはどうか生き続けていてほしい!

だって、、

“犯罪者は必ずその報いを受ける”ってゆーいつもの王道的なヤツ、なんだかもうシラケちゃいませんか・・・?

それよりも、、、

罪を犯した後に、その人間が十字架を背負ってどう生きていくかみたいなのを見せてくれた方が、メチャクチャ興味が湧いてくるんですけど・・

・・ん・・・?

・・何で、自分は悪いヤツのその後の人生なんかに惹かれちゃうんだろう・・?

なんて困惑しながらも、やっぱりクレイ達の戸惑いより、ブライスやその母のノラのキモチにばかりに目が行ってしまいます。

 

。。。。。

 

・・え?

いつからそんなひねくれたヤツになったのかって・・?

・・・・それは、、

 

・・忘れもしない、クレイ達と同じジュニア(高2)の夏。。

ホームカミング(10月)からせっせとアプローチを続けていた女の子(台湾人)を、プロム当日にノリで先輩に寝取られた時からです!(実話)

更にその相手が、半年以上も彼女への告白のタイミングを相談しながら、一番頼りにしていた近くの大学のアメフト部キャプテン(日本人)で、しかもカッコつけてプロムの迎えに行く為に、その彼の車まで借りる段取りをしていたその日の夕方に、彼の部屋のベッドの中で全裸の彼女を見つけてしまうという見事な三段オチ。。(これも実話)

ジョッグの恐ろしさを身をもって痛感した瞬間でした。。。

・・あそこでもしさえあれば、タイラーじゃなくても、思い切り乱射してやりたい衝動にかられた事はいうまでもありません。。

 

・・・つまりGさん。。

一年越しにハッキリ暴露しますが、、

 

プロムへは一度も誰とも行ってません。。。。

てゆーか、そんなピエロな自分を慰めてくれたのが、メキシカンパーティーで彼らから勧められたテキーラショットの一気飲みwww

今に繋がる長いやさぐれ生活が始まったのも、まさにあの日の夜からでしょう。。。

 

。。。。。

・・また、まんまと乗せられて無駄話をしちゃいましたが、、

 

ようするに、、

憧れの原風景なんですよね。

残酷な思い出の象徴なんですよね。。

その後の、社会での人格形成に大きく影響する大事な一歩めなんですよね。。。

高校生活って!

 

そんな複雑な青春時代のいじめの加害者と被害者、更にその傍観者だった者達のその後にまで焦点を広げてきたこのドラマは、ほろ苦い経験を持つ万人のオトナにとってのアスピリンです。。

※今回の記事は、前回の感想記事にGさんから頂いたコメントへの、まったく個人的な返信です(^^;
僕らのキュートでシリアスなブログ界のカリスマ堕天使の彼女をご存じない方はコチラへ・・♪

 

シーズン3第1話の感想はコチラ

 

以下、『13の理由』シーズン3第2話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 生きてる限り嘘つき

ブライスとの悪夢にうなされ飛び起きるクレイ。。

ブライスの家ではノラの心情を気遣うアニの母親から、アニが彼らの問題に深入りしない様、忠告を受けているが。。

 

学校でクレイに相談を持ち掛けているタイラー。
けれど、ブライスの失踪事件に不安を覚えているクレイは、それを気もそぞろに受け流してしまう。。

 

プラムのタイラーの銃乱射未遂事件から、そう日の立ってない頃。。
クレイは、ジェシカ、アレックス、ジャスティン等と、タイラーの復帰に向けたケアを、自分達の手だけでしようと必死に模索していた。。。

 

ノラが疑いの目をクレイに向けている事を、彼に打ち明けるアニ。
やがて二人は、ザックがブライスに執着している事に辿り着くが・・

 

春季キャンプが明け、アメフト部の新しいキャプテンに任命されるザック。
しかしモンティーを始めとした、ブライス派だった生徒達はそれを快く受け入れず。。
更に挑発にやってきたブライスにも、ザックはその怒りを必死に抑えようとする。。

 

ザックの鞄から、クロエから貰ったお守りがなくなっている事に気づくクレイ。
それは彼女が転校する前に、新主将に任命されたザックへ送られたピンバッジ。
やがて彼らがそれをジェシカに相談すると、クロエがブライスの子を妊娠していた事を始めて知らされる。。

ブライスの一件で警察の取り調べを受けていたモンティーは、タイラーに釘を刺す。
しかしそれを目撃したアレックスは、ナイフを突きつけモンティーに脅しにかかり。。

私立の女子高に転校していたクロエの元を訪れるクレイとアニ。
やってきた二人に動揺するクロエは、ブライスと別れた事を告げ、足早に過ぎ去ろうとするが、妊娠の事を告げられると、彼女はブライスへの本当の感情を語りだす。。。

 

裁判の一件で自分を庇ったクロエに、ありのままの感情で愛を伝えるブライス。
必死に彼女を引き留めようとするブライスの姿に、クロエは返す言葉が見つからず。。

 

生徒会長選挙で心無いジョック達からの野次にもまったく怯まずに、どうとうとしたスピーチを披露するジェシカ。
彼女はそれまで沈黙を続けていたレイプ被害者の声を公にする事を公約に、人気を集めていくが・・

いたたまれずに、体育館を抜け出したクロエの元に寄り添うザック。
彼もまたクロエがザックの子を身籠っている事を知らされると、その動揺を隠し切れないが・・・

クロエに同情心が芽生えたザックは、彼女の子の父親になる事を提案。
しかし、クロエは将来を現実的に見据え、中絶を決断
けれどそれをブライスに知らせようとはせず、同時にチアを辞める事もザックに告白。
ザックはそんな彼女の決断を尊重し、その癒えない瑕に寄り添おうとする。。

 

ブライスの家の食事に招かれたクロエは、ノラの本音を聞く。。

その彼女の父親の暴力癖、更にその偏見と支配から逃れる為に彼女が一度は家を飛び出した事を告げられ、言葉を返せずにいるクロエ。
そしてその遺伝子が、無関心な彼の夫を通じ、ブライスにも受け継がれている事を・・

 

・・クロエは、ザックに付き添われ、婦人センターへとやってくる。
そこで、中絶反対運動を起こしていたキリスト教信者達からの無責任な言葉を浴び、クロエの心は更にかき乱されていく。。

・・・中絶を終え、放心状態のまま椅子に座っているクロエ。
その瞳に力はなく、徐に宙を見つめ続ける。。。

 

森の木陰を抜け、ベンチに腰を下ろすクロエとザック。
そして彼女は、ザックにブライスとの別れを決断した事を告げる。。
それはまるで、寄り添い続けたザックへのお礼の様にと。。

 

・・トニーとのスパーリングを受け、体に残る痣を写真に収めていたタイラーは、その自分の姿を見つめ、ブライスからのメッセージをリピートしながら・・・

 

アニを車で送ったクレイは彼女の秘密を知る。
それは、彼女がブライスの家の離れに暮らしている事だけでなく、彼女がブライスと普段から身近に接している事。。
クレイはアニの身を案じ、そのブライスとの関係性を訝しく思うが、アニはその是非を論ずるに及ばず。。

 

転校した先の私学で、特権階級の親を持つ子供達から、執拗な攻撃を受けるブライス。
晴れ上がった顔で家に戻ってきた彼に、ノラは落胆の表情を浮かべる。
アニはそんなブライスの蟠りに、少しずつ共感を覚えていくが・・

クロエにフラれた日の夜、その怒りをぶつけているブライス姿を目撃するアニ。
ブライスの瞳には、強がりながらも複雑な感情が入り混じっている。。
そんな彼に請われるまま、アニはブライスの側に寄り添い・・・

 

ブライスの居なくなった部屋で物思いにふけるアニ。
やがて彼女は、ブライスがジェシカにあてた手紙の痕跡を見つけ・・

暗い橋の側道を歩くタイラーは、人の目を盗み、柵を超えようするが・・・

その高架橋の映る夜景を眺めているザックとクロエ。
彼女はアメフトの試合の日の夜、自分に会いに来てくれたザックに空白の時間があった事を思い返す。。

パトカーが集まり始める高架下では、水死体となって発見されたブライスの変わり果てた姿が・・・
 

 

 

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 ・・視覚的にも聴覚的にも、今回のエピソードはちょっとキツイ感じでした。

 

・・・やっぱり、ブライス死んじゃってましたか。。。

だけど、、

ブライスの水死体映像を出すのはしょうがないにしても、クロエの中絶シーンをあそこまで見せてくるとは・・

・・・男子なのでどこまでリアルなのかまったくわかりませんが、、

検診台の横から流れてくる機械音は、感覚的なトラウマを引き起こすには十分な描写。

さすがの『13の理由』も、同じような悩みを抱える若者の視聴者をターゲットに絞るのなら、あのシーンはちょっとやり過ぎだったんじゃないでしょうか・・?

但し、、

無責任な中絶反対派の描写は、けっこうあのまんま。

盲目なクリスチャンの信仰ぶりは、現代社会の無神経な様子を上手く皮肉っていたような気がしています。

更に、、

前科のあるヒスパニック系のトニーを疑う保安官の描写、声高にレイプ被害者の実情を明るみにしようとするジェシカの選挙運動等、偏った意識の危険性にもちょっと切り込むようになり、なんだか社会派ドラマの要素を取り込んできた感じ。。

 

そんな中でも私的に一番ビビったのは、ノラの発言。。

自分の血筋を呪っているのか、クロエに対する自立した一人の女としてのアドバイスだったのかイマイチよくわからず、あそこまで直球で息子を否定する母親の心境は、日本人ではちょっと想像できないくらい衝撃だったかも・・

 

ブライスの死によって、その犯人捜しが本格的になってきた中、クロエ、ザック、ジェシカ、タイラーと複数の生徒達の怪しい過去が浮き彫りになってきましたが、どうも犯人は他にいるような気も。。

クレイに興味を抱きながらも、ブライスに対しても好奇心と共感性を抑えきれないア二の様子は、私的には一番コワイ女の様に見えてきます。

 

ひょっとしたら・・

ナレーションを後日談風に警察に語っているその彼女の口調から、数々の生徒を圧力で牛耳っていたブライスの弱さの隙に入り込み、その裏で彼を手玉に取っていたのは彼女だったりして・・・

いつの間にか、すっかりハンナの代わりにクレイのパートナーになっている彼女には、どうも漠然とした天然気質の好奇心の強さを感じます。。

 

・・まあ、すべてはこの手の純粋で客観的な悪女に、長年弄ばれ続けてきた自分の歪んだ偏見ですけど・・・w

・・そう言えば、アメフトの練習中にジャスティンのもとへやってきた男って誰でしたっけ?

シーズン3第3話の感想はコチラ

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『13の理由』Netflixで観賞できます。 

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