マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

Netflix『13の理由』シーズン4第3話の私的な感想―クレイの選択―(ネタバレあり)

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13 Reasons Why Final Season Episode3/2020~(アメリカ)
製作総指揮:セレーナ・ゴメス
出演:ディラン・ミネット、ジャスティン・プレンティス、アリーシャ・ボー、デレク・ルーク、グレース・サイフ、ブレンダ・ストロング他

 カタチのないものの証明

愛とか恋は、いくつになっても難しい。

年を取ればもう少し冷静に対処できる様になると思ってたけど、どうやらそんなマジックは結局ないらしい。。

昔ほど情熱的な感情は薄れても、それは多分、守るものが少しだけ増えた分、臆病になってきただけ。。

 

恋愛は、間違わないと気付けない事が山ほどある。

それは、必修科目にはないカタチのないものを証明する初めての体験だ。

 

ほろ苦い思い出は数多くても、甘酸っぱい青春の記憶が全くない自分にとっては、気恥ずかしながらも、顔も思い出せなくなった彼女達の名前だけが、今回のエピソードを見ながら、ふと頭に蘇ってきた。

シーズン4第2話の感想はコチラ

 

以下、『13の理由』シーズン4第3話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 バレンタインデー(あらすじ)

クレイの携帯に掛かってくる何者かの声。。

監視カメラ迄取り入れ、警備が強化されていくリバティー高にクレイ達は登校する。
クレイは脅迫電話に怯え、彼をバレンタインパーティーに誘うアニの言葉も耳に入らず。。
やがて、写真部の暗室に閉じ込められたクレイを、再び悪夢が襲う。

クロエからの連絡を受けたジャスティンは、ザックの元へ。
彼は悩みを打ち明けようとしないザックを、アメフト部のミーティングに誘う。
同好会仲間の女子達に、パーティーの誘いを断られたジェシカはアレックスの元へ。
彼女は取り戻した人生を楽しみたいと訴えるも、アレックスにもその誘いを拒まれ・・

疑心暗鬼のまま脅迫電話に従い、ザックに喧嘩を売るクレイ。
ジムの練習に来ないタイラーを訝しく思うトニーは、やがてその動向を追い始め、彼と保安官ステンダルとの仲に、やがて疑いの目を向ける。。

脅迫者に追い詰められていくクレイを、アニは必死に支えようとするも、彼はその優しさを信じられるまま、やがてカウンセラーの元へ。。
「相手の本性を知ると、愛も幻想も消える」と嘯くクレイを嗜める彼は、それでも人は誰かを愛してしまう自然の摂理を説くも、憑りつかれた様に思い悩むクレイの耳に、その言葉は届かない。。

 

バレンタインパーティー当日。
チャーリーを誘いパーティーに参加していたジェシカは、そこで皮肉にも、自分に好意を持つディエゴにその彼女の偏見を見透かされてしまい・・
アレックスはウィンストンへの気持ちを抑えきれずに、彼と熱いキスを交わす。。

コーチからの紹介で、バプテストの自助会に参加していたジャスティンは、チャーリーからのメッセージでパーティー会場に駆けつける。
すると、ジェシカは彼に当てつける様に、ディエゴと濃厚な口づけで絡み合い・・

アニの制止も振り切り、脅迫電話でグラウンドにおびき寄せられるクレイ。
やがて彼はそこで、死の間際のモンティーの幻覚を見る。。
動揺するクレイの周りに集まるアメフト部の面々。
モンティーの復讐に燃えるディエゴは、そんな彼をきつく戒める。

放心状態のまま彼がパーティー会場に戻ると、その血だらけの様子に一同は愕然。

アニは言葉少なげに、そんな彼を見捨て去って行く。。。
 

 

 

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・・・オトコって、なんでこんなに馬鹿なんだろ。。。

いくら愛がわかんなくても、手を差し伸べてくれる相手には、素直に甘えちゃえばいいじゃん。。

・・まあでも、こんな自分のずる賢さも、オトナになって初めて気づけたワケで・・(^^;

 

インサート映像でも差し込んでくれないと忘れちゃいそうだけど、クレイはやっぱり死ぬ程ハンナが好きだったんでしょうねえ。。。

彼が、カウンセラーにどれだけ説得されても自分の愛した経験を認められないのは、ハンナを救えなかったトラウマによるもの。。。

・・まあ、アニが淡白に逃げ出すのは何となく予想がついてたので、傷口が浅く済んだと割り切れればいいけど。。。

 

アレックスとウィンストンの恋模様は、もう少し温めてみてほしかったな。。

少し穿った目で見ちゃえば、アレックスの傾きだした恋愛観は、ジェシカに認められない事による反動なのかもしれないですし。。

トニーやウィンストンの様な根っからのゲイでもない限り、どうしても10代の揺れ動く恋心は、その根っこから、どうも危ういような気もするんだよな。。

 

ジェシカはあれだけレイプ被害者の存在感を強めてたのに、まさかモンティーの親友?のディエゴに墜ちる?

描写が全くないのでわかんないけど、彼の親友ならブライスともマブなワケで・・・

おまけに、せっかく自立したいい女キャラに育ったのに、いくら何でも、ジャスティンの目の前であんなコトする?

 

クレイの疑心暗鬼にすっかり毒されたトニーは、アレックスの父親とタイラーとの密会現場を目撃したけど、これはあまりにきな臭い。。

個人的には彼が一番好きなキャラなので、あまりデリケートなトコ嗅ぎまわると、強制送還された両親にも影響を及ぼすような気がしてきてしまって・・

そんな彼に、いつの間にか興味を持った新キャラ保安官テッドだけが、唯一の救いにならなきゃいいけど・・・

 

神出鬼没に登場するディエゴが、クレイを追い詰める黒幕の正体じゃあまりにあっけなく、そんな彼らを股にかけ、飄々と弱いオトコを見捨てる女のコワさだけが、やけにインパクトに残った、随分ほろ苦いエピソードでした。。。

 

ファイナルシーズン第4話の感想はコチラ

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『13の理由』は、Netflixで鑑賞できます。

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