マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

映画『アポカリプト』の私的な感想―壮大な歴史サバイバルゲーム―

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Apocalypto/2006(アメリカ)/138分
監督: メル・ギブソン
主演:ルーディー・ヤングブロッド

 壮大な規模のサバイバルゲーム

何気にtwitterを観ていたら、発見したこのニュース。

 AFPBB News

歴史好きな自分にとって、この手のニュースは正に鳥肌モノ。

沖縄の与那国島で海底遺跡が発見された時も随分興奮したのを覚えています。

早速仕事仲間の女性にこの記事を見せてみたんですが、あまりの塩対応に意気消沈。。

古代文明的なモノって、やっぱり男性じゃないとあまり興味が湧かないんでしょうか?

なので今日はその思いの丈をちょっとブログで消化させてもらいます。

まずはマヤ文明を良く知らない方への予備知識を。

マヤは、現在のメキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、ベリーズ、エルサルバドルにまたがる、中米の広い地域に栄えた古代文明で、起源は紀元前1500年ころ、滅亡したのは西暦1600年代とされている。
アステカやインカといった中南米の古代文明が広い領土を有する一大帝国を築いたのに対し、マヤは中米一帯に数多くの都市国家を築いており、全土を統一するような王朝は出現しなかった。

スペイン人がやってきた時、マヤの主要な都市は衰退し、放棄されていたが、残された人々は侵略に抵抗し、古代マヤの文化や伝統を守り続けた。現在も中米に生きるマヤの人々は、時代の変化を受け入れながらも、守ってきた自分たちの文化に対する自信と誇りを維持している。

更に深く知りたい方はコチラもどうぞ。

・・ちょっとロマンを感じませんか?

そんな「神秘的な謎に包まれたマヤ文明の様子を実際に見てみたい!」という方にピッタリな作品がこの映画。

しかしこの作品はオススメというよりはちょっと他に類を見ないタイプの映画とです。

キャストは殆どがノンキャスト、膨大な数のエキストラを動員し全編を通じ彼らはマヤ語で会話しています。
忠実に再現された彼らの生活様式とアステカの祭壇をも想起させる残酷な殺戮シーンの為R-15指定を受けてはいますが、リアルな世界観で創作されたマヤ人達の過酷な生活とその壮大な規模のサバイバルゲームの様子は中々の見応えがあります。
 

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ストーリーはいたってシンプル。
―――とあるジャングルの村で生まれ育った青年ジャガー・パウは、ある日いつものように狩りをしていると何処か別の村から追われてきた人間達に遭遇する。
彼らは一様に暗い眼差しで、その様子に一抹の不安を感じるパウ。
やがてその不安は的中し、彼らより更に強力な力を持つ部族にパウ達の村は一瞬にして焼き払われてしまう。
捕虜となったパウ達は、そのまま何処か遠い彼らの巨大都市へと連れ去られていくが・・

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 滅びゆく古代文明の哀愁に満ちた歴史ロマン

リアルさを追求したこの作品において、やはり見所はその彼らの生活風景。
狩猟民族だが何処か牧歌的な彼らの日常は、村の長の回りに集う人々のほがらかな様子でうまく表現されています。

そしてジャングルならではの色彩鮮やかな動植物や彼らの身の回りの装飾品の数々には、ちょっと古代アートな世界に足を踏み入れたかのような感覚にもなれます。

更に作中随所に見られる神秘的な予言、古びた伝承、伝説を重んじるマヤ人達のその生き様には、日本古来の森羅万象に八百万の神が宿る文化に通じるところも多く、うっすらと親近感が湧いてきます。

物語の後半はそこから打って変わって、主人公のパウと他部族との緊迫した追っかけっこが続きますが、その自然描写や彼らの独特な文化の中で培った戦闘シーンは迫力度満点。

やがてやってくる外国の大船団と部族との対比には、滅びゆく古代文明の哀愁を想起させられる、ちょっと感慨深い作品でした。 

 

『アポカリプト』
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