Fear the Walking Dead Season4 Episode.15/2018~(アメリカ)
製作総指揮:ロバート・カークマン/脚本:カリンダ・バスケス
出演:レニー・ジェームズ、マギー・グレイス、ギャレット・ディラハント、ジェナ・エルフマン、アーロン・スタンフォード他
フィアーのお気に入り
前回のジンボーの退場決定で、なんだかフィアーの今後の展望にあまり興味が持てなくなってきちゃいましたが、皆さんはどうですか?
アリシアはチャーリーによって救われ、ジューンはジョンによって支えられ、アルはサラ&ウェンデルに興味が湧いてきたようですが、モーガン、ルシアナ、ストランドは未だ深い人との結びつきが感じられません。
それでもストランドは少しずつジョンと、モーガンはこじつけですがマーサとの関係性を深めていきそうですが、そうするとやっぱりまたルシアナは溢れちゃってますよね?
少年心が抜けないニックに惚れたんだったら、自信を持てない彼女にお似合いなのは夢を見せてくれる夢想家。。
だから、ジンボー生かしときゃ良かったんだよ・・!
なんて独りで勝手に拗ねてますが、くれぐれもニックだけに操を捧げたまま彼女を無残に殺さないように!
いや、後半開始時の時の彼女がなんだ妙に艶っぽくて、いつの間にかちょっと気になり始めてきました。。
・・本当のお気に入りは、シーズン3であっけなく死んでしまった時折年齢不詳のエキゾチックな笑顔を見せるオフェリアだったんですけどね・・・。
・・・クリスマスへのカウントダウンが近づき、年甲斐もなくドラマの世界のキャラクターになんだか妙に色めきだってきてしまっている今日この頃です。。。w
闇深いジジイとは結構ウマが合うので、ダニエルが義父でもそれなりに自信があるんだけどな・・
・・てゆーか、ダニエルは何処へ・・・?
シーズン4第14話の感想はコチラ
以下、『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』シーズン4第15話のネタバレを含んだ上での感想です。
まだご覧になってない方はご注意下さい。
仲間を失い
八方塞がりの病院の屋上の上で、次の手立てを見つけられないまま眼下を見下ろしているモーガン。
川沿いでは、再会したアリシアとストランドが対岸で喜び合うが、アリシアのシーバーからは更にジューンの声が。
モーガンは彼女達に窮地に陥っている事を告げると、アリシアはそれを救おうとする。
ジューンにも励まされたモーガンは、ようやく決心したようにシーバーの応答に応じないアルの救出作戦に向かおうとする。
ジューンに食べさせるつもりでいたチョコを食べてしまった事で、すっかり自信を無くしてしまっっているジョン。
しかし先程までとはうって代わり、今度は悲観主義だったストランドがそんなジョンを励まし始める。
自暴自棄になっているジンボーは、屋上から眼下のウォーカーに向けて立小便。
モーガンはそんな彼にアルの救出に力を貸してくれるよう頼むが、ジムの心は動かず。
更にサラはジムのビール製法を聞き出そうとするが、絶望している彼は彼女たちに悪態をつく事しか出来ない。
アリシアとチャーリーがストランド達のもとへ向かう為のボートを探していると、そこへやってくるのは手傷を負っているマーサ。
彼女はアリシア達を襲おうとするが、ウェンデルから受けた銃弾の為、その場で気を失う。
エレベーターを降り、再び病院内を捜索するモーガン達。
彼らが防災倉庫まで辿り着くと、そこには貨物用エレベーターで脱出した事を書き記したアルのメモが。。
マーサからアルの装甲車を奪ったアリシア達は、その車でようやくストランドとジョンと合流。
チャーリーがジョンに彼の帽子を渡すと、ジョンはようやく口を利き始めた彼女に喜びを隠し切れない。
マーサを拘束したまま、モーガン達の病院へと車を走らせるアリシア。
モーガンは病院に集まるウォーカーをおびき寄せる為、独り屋上に残る事を決断。
ジムに野次られながらも、彼は屋上から車に向けてウォーカーを投げ落とす。
やがてその盗難防止音におびき寄せられてゆくウォーカーを尻目に、サラたちは救急車を確保。
ジューンはモーガンに脱出を呼びかけるも、彼は償いの意識からそれを試みようとはしない。。
瀕死のジムは、そんな弱腰のモーガンに言葉をかける。
「死は必ずやってくる。だが罪から逃れられるかは分からない」
やがて舞い戻り皆で協力してモーガンを救出しようとするジューン達。
アリシアとルシアナは近づいてくるウォーカーを撃退し、ジョンとサラははしご車をモーガンの待つ屋上へと伸ばしてゆく。
しかしその長さは僅かに足りず、モーガンはジムに後ろ髪を引かれながらも、ロープを伝って屋上から降り始める。
なんとかそれに飛び移る事に成功したモーガンは九死に一生を得るが、すぐ様集まって来たウォーカーに囲まれ彼らは万事休す。
するとその様子を屋上で眺めていたジムがシーバーで語り出す。
「死に方をきめたよモーガン。サラに代わってくれ。」
やがて彼女に自分のビールのレシピを伝え始めるジム。
そしてそれを伝え終えると、彼は目を閉じて、屋上から飛び降りる。。
彼の飛び降りた先の車のサイレンによって、霧散していくウォーカー達。
モーガン達はその隙に逃げ出していたマーサを残し、装甲車を走らせて行く。。
・・ジムの死体の額にその彼のビールのレシピを書き始めるマーサ。。
ジムがウォーカーとして復活すると、彼女は彼をペットウォーカーにし、モーガン達への復讐を誓う。。。
・・シチュエーションはともかく、冒頭のジューンに食べさせたかったお菓子を自分で食べてしまった事ですっかり臆病になっていたジョンを、持ち前の楽観主義で笑い飛ばしてくれるストランドには初めて好感が持てました。
・・それでも、なんだろ?この倦怠感。。
サラ&ジンボーのさり気ない台詞は溜まらなく染み入ってくるんですが、偽善者モーガンの友情劇にはどうしてもシラけてしまいます。
ついでに、そんな彼の信念にいつの間にか同期し始めたアリシア達にも・・・
察するトコロ、、、
多分、モーガンの様な真正面から正論を吐くオトナが自分は苦手なんでしょうw
更にリックと比べても、どうしても彼の激情が薄すぎます。
・・上手く言えないけど、、
本家のリックやシェーン達は、感情剥き出しの様々な紆余曲折があってリーダーになって行きました。
それはモーガンとて同じ事なのですが、幾分彼は逃げ腰な姿勢での戸惑いがどうしても目立ってしまうキャラクター。
更にリックにとってのカール、シェーンにとってのローリー等、執着する人間がいない為、彼の自己満的な要素の強い人道主義にどうしても共感が湧かないのかも。。
そんな彼にジンボーが死に際で吐く、
「アンタが何をしたかは知らない。だが償いは簡単にできるものじゃない」
という台詞は正にその通りで、彼が察するように、モーガンはナルシズム的な美学に酔いしれてジューンたちから逃げ出そうとしている様にさえ見えてきます。
ジンボーの死が迫っていた時に、サラが彼のビールのレシピを聞き出そうとしていたのは、ジムの美学を本当の意味で尊重していた彼女なりの優しさ。
彼がサラにだけこっそりその製法の秘密を打ち明けたのも、そんな彼女の愛情がジムの人生の最期にようやく伝わったからでしょう。
彼の嫌がっていたそのあだ名で、“ジンボズ・ビアボズ”なんて絶妙にダサイブランド名をそのビールに名付ける彼女には、なんだか泣き笑いが込み上げてきます。
こういうセンスをモーガンも少しは見習ってくれないかな・・・
更に、いくら逞しいアルと言えど、何だか彼女に対する皆の対応があまりに冷たすぎませんか?
ジョン&ストランドとアリシア&チャーリーが合流できたのも、ジューン達が病院から抜け出せたのも、アルの装甲車のおかげですよね・・?
病院でテンパっていたモーガンより、一人でエレベーターの電力を回復させた彼女の方がよっぽど役に立っていた気がしてしまいますが・・・。
いよいよ次のエピソードでシーズンのフィナーレを迎えますが、イマイチ同情できないマーサの倒錯具合にかまってるより、命を懸けて自分たちを救ってくれたアルをもうちょっと必死になって探してあげて下さい!
ついでにアリシア達はいい加減ダニエルも!!
シーズン4最終話の感想はコチラ
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