マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第2話の私的な感想―新キャラ続々登場!―(ネタバレあり)

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Fear the Walking Dead Season4 Episode2/2018~(アメリカ)
製作総指揮 :ロバート・カークマン/脚本:アンドリュー・チェンブリス、イアン・B・ゴールドバーグ
出演:キム・ディケンズ、レニー・ジェームズ、ギャレット・ディラハント、マギー・グレイス、ジェナ・エルフマン、 フランク・ディレイン、アリシア・デブナム=ケアリー他

 刷新された新しい『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』

随分大きく改善されてきた前回のエピソードで、モーガンの旅路の途中に一瞬だけ出てきたこのグループって、、

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・・ひょっとしてマグナたちなんでしょうか・・・?

とすると、本家の方でも早い段階で彼女達とリック達が接触しそうで、シーズン9への期待感が更に膨らんでいきます。

 

『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』の方もシーズン5までの制作が決定している様で何とも喜ばしい限りですが、嫌われ者のマディソン達の決着はどうつけていくのでしょう?

今思えば、本家でカールを殺してしまった様にこのスピンオフの致命的なミスは、シーズン3の前半でクリフ・カーティス演じるトラヴィスを意味なく殺してしまった事にあるような気がします。

家族を失い病んでいく夫のエピソードは本家のリックで十分ですが、義理の息子のニックとの血縁以上になっていく絆とかを描いてくれたらもうちょっとマシになったような・・或いはアリシアとでも・・・

見返してみても、彼の死はマディソンがオットー家の牧場を乗っ取るというワケの分からないこだわりを強めただけで、誰の人生にも影響していません。

更にその牧場も必死に守っていたのはアリシアで、マディソンは直ぐにダムに心変わりしちゃうし・・

まあ、ダメ出ししたらきりがないので気分一新。

もうクラーク一家に未練はないので、モーガン、ジョン、アルあたりを中心に新しいシリーズを創っていってもらえれば文句はありません。

 

・・あ、でも、ニックとルシアナの今後だけはちょっとだけ気になるかも・・・

シーズン4第1話の感想はコチラ

 

以下、『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第2話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。



 

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 野球場の一日

野球場で監視をしながら少女を励ましているマディソン。
彼らがそこにやってきて丁度1年経った今では、水道設備、食堂、更にはそれぞれの部屋まで作られている。
不作が続く農園で悲嘆に暮れているニック。
マディソン、アリシア、ルシアナ、ストランドはチャーリーと呼ばれる少女の両親を探す為、彼女が住んでいた地域に物資調達がてら出かけていく。

しかしその街の店には食料どころかウォーカーの影さえもなく、給水塔の上に掲げられたナンバー入りのフラッグに不穏な空気を感じ取るマディソン達。

やがて独りの女と出会うが、彼女は怯えたように逃げ出し貯水タンクの上へ。
足を滑らせ落ちたタンクの中には無数のウォーカーが蠢いている。
マディソン達はそんな彼女の救出になんとか成功し、蟠りを解く。

ナオミ
と名乗る彼女を野球場に連れ帰り、少しづつ打ち解け合っていくマディソン。

しかしそんな休息も束の間、闇夜の中、無数の車のヘッドライトが野球場を取り囲む。

彼らのボスらしき人物は集まってきたウォーカーを躊躇なく生け捕りにし、おくびにも出さずマディソン達に交渉の場を要求。
対峙するマディソンに筒抜けだった野球場の現状を伝え、スパイだったチャーリーを呼び寄せるメルと名乗る男。

彼は、生きている人間からは何も奪わない」
という信念の元、マディソン達に自分たちのグループへの合流を促す。

流浪の身に戻る事に不安を感じる彼女は、メルの提案を退け、無言の圧力で野球場の回りを取り巻く彼らから自分たちの居場所を守り抜く決意を固める。

 

回想が明けて前回のラストからの続き。

モーガン達を拘束したアリシア達は、アルの装甲車からナンバー入りのフラッグを見つけ、彼女がそのフラッグを見つけた場所まで共に車を走らせていく・・・
 

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 ・・一気に時間設定を飛ばして、大分本家『ウォーキングデッド』の世界観に近づいてきました。

セピア調で何事もなかったかの様に描かれる回想シーンがあまりに長過ぎる上、説明のない情報が随分多過ぎて。。

・・えっと、整理をすると、、

マディソン達はダムの後全員再合流して、野球場を乗っ取り、自給自足を初めて、安住の地としたけれども、1年後、ハゲタカと呼ばれるグループにその場所を乗っ取られ、マディソン自体は消息不明?

な感じでいいんでしょうか・・・?

ツーショットを意図的に多用しながらお互いの関係性を強く印象付けるカットを増やし、その会話の節々にそれぞれの心情と過去を小刻みに盛り込んではいますが、あまりに謎が多過ぎます。

何時の間にかすっかりいいアニキのような存在になった上、外の世界には何故かトラウマを抱えている様に描かれているニックですが、シーズン3のダムでの回想カットを一瞬挟んだだけではその意味がいまいち理解出来ません。

更に吹き出しそうになってしまったのはマディソンが、

「私は誰も見捨てない」

なんて突然言い出し始める描写。

・・いや、今更、アンタが言える台詞じゃ・・・

 

タイムジャンプをしたことにより、それぞれに変化していったキャラクターの説明をもう少し織り交ぜてもらわないとファーストシーズンから彼らの奇怪な行動を延々と見せ続けられてきた視聴者にはかなり混乱してしまいます。

善意の塊となったマディソンの葛藤と絶望を伝えたいのなら、せめてアリシアあたりに、母の変化の過程を語らせないとねえ。。

ラストにルシアナがチャーリーの乗る車の下に本を置く描写等は正にその骨頂で、もう全員のキャラクターが全く掴めません。

今まで無駄な会話や無理のあるシチュエーションがあまりに多過ぎたので、モーガンを筆頭にこのシーズンの多くを語らない雰囲気は結構気に入ってはいるんですが、それにしてもちょっと端折り過ぎじゃないでしょうか?

 

登場人物も一気に増員する様で、ナオミを演じるジェナ・エルフマンはたしか、『ダメージ』でも同じ名前で登場して一瞬で殺されてましたよね・・?

まあ、軽いオマージュ的な遊びなんでしょうが。。

 

更にメルも何処かで見た事がある気がしていたら、、

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『フローズン』に出ていたケヴィン・ゼガーズ。。

彼は『ドーン・オブ・ザ・デッド』から『クライモリ』『シャドウ・ハンター』にまで出演するホラー系イケメン俳優なんですが、とうとう満を持して、『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』にも登場してきましたw

おかげでこれまでのメインキャストが大分影が薄くなりつつありますが、コレ、誰かの死亡フラグなんでしょうか・・?

 

ミステリーな要素が多過ぎて着いていくのがやっとのエピソードでしたが、メルの言葉通り、正しくこのアポカリプスな世界で生き方を試されるようになったマディソン達の事の顛末に不安が募ります。

 

・・あれ・・? そういえば、ダニエルってどこ行ったんでしたっけ・・・?


シーズン4第3話の感想はコチラ

 

『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4
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