Fear the Walking Dead Season4 Episode.9/2018~(アメリカ)
製作総指揮 :ロバート・カークマン/脚本:アナ・フィシュコ
出演:レニー・ジェームズ、マギー・グレイス、ギャレット・ディラハント、フランク・ディレイン、アリシア・デブナム=ケアリー他
モーガンとアリシア
本編の方ではニーガン達との死闘から6カ月後の世界として描かれた物語が、一旦終止符を打たれた『ウォーキング・デッド』。
しかしフィアーの方ではモーガンの旅路からの世界が相変わらず続いてる模様。
少々ややこしいので時間軸を整理してみると・・
①ニーガンVSリック連合軍との戦い(TWD Season8 最終話まで)
↓↓(数日後?)
②モーガンの旅路とアリシア達との出会い(FTWD Season4 ~8話まで)
↓↓(数週間後?)
③モーガンとアリシアチーム合流(FTWD Season4 9話~)←今ココ
↓↓(同時進行)
④リックの最期(TWD Season9 1~5話まで)
↓↓(6年後)
⑤成長したジュディス達の物語(TWD Season9 6話~)←本編はココから
な感じでいいんでしょうか?
衝撃的な結末を迎えたリックの最期にココロを奪われてしまい、まだうまく消化できていませんが、マディソン無き後フィアーをけん引していきそうなモーガンが、どこまでアリシア達と溶け込んでいけるのでしょうか?
・・そして存在自体が抹消されたダニエルの顛末を、いい加減、誰でもいいからそろそろ教えてほしいんですけど・・・
シーズン4第8話の感想はコチラ
以下、『フィアー・ザ・ウォーキングデッド』シーズン4第9話のネタバレを含んだ上での感想です。
まだご覧になってない方はご注意下さい。
繰り返すだけ
嵐に吹き飛ばされていくウォーカー達。
一方離れた場所では、ウォーカーを駆除して回りながらモーガンが物資を漁っている。
シーバー越しに久方ぶりにアルと連絡をとりあうモーガンは、アレキサンドリアに戻る決意を固めた事を彼女に告げる。
橋の上のスクールバスの中には、静養中のジョンと魚を捌いているジューンの姿。
モーガンは彼らの元へもやってきてふたりにアレキサンドリアのあるジョージアへの旅に誘うが、既に安住の場所を互いに見つけていた二人は難色を示す。
運転席には無言で座ったままのチャーリー。
彼女はそんなモーガンの言葉に聞き耳を立てている。
大きな邸宅の前にやってくるモーガン。
酒に酔ったストランドが彼を出迎える。
屋敷のリビングルームには、無気力なままレコードを聴いているルシアナの姿。
モーガンはそんな二人にも一緒にアレキサンドリアに来る様に誘うが、彼らの時間はマディソンを失った事をモーガンに打ち明けたその日から止まったまま。。
更にモーガンは柵越しにウォーカーを退治しているアリシアの元にも出向くが、彼女もまた、人助けをしようとしていた母の影に憑りつかれている。
チャーリーは相変わらず誰とも口をきかず、川辺からやってきたウォーカーに襲われそうになっても叫び声一つ漏らさない。
やがて流れ着くウォーカーが気がかりになったジューンはアルと共に偵察に向かう事を決めるが、彼女の身の安全を危惧するジョンは不安気。
アルはそんな彼にシーバーを残し、二人は連れ立ってゆく。
退治していたウォーカーに助けを呼ぶメモ書きを見つけていたアリシアはモーガンの元へ。
闇雲にその差出人の行方を探ろうとする彼女の後を追っていくモーガン。
ふたりの背後には風車が強く回り続けている。。
上流にやって来たアルとジューンは道端に置かれているダンボールを見つける。
「ご自由にどうぞ。この先で会おう」
と書かれたその箱には水や食料が詰め込まれている。
ジョンが残したアルのテープが気がかりなジューンはその内容を聞くが、
「ローラやナオミの話は沢山聴いたが、ジューンの事は誰も知らない」
とアルは嘯く。
メモ書きの主を探す道のりの道中、モーガンはアリシアにリック達との思い出を語り始める。
それは「お前は必ず戻ってくる」と言われた事に対する反発や謝罪。
そしてモーガンは信頼関係のある仲間の重要性をアリシアに説く。
邸宅に張り巡らされたフェンスを直しながら、ルシアナは自分の居場所が分からない事をストランドに告げる。
更に自分たちが戦ってきたその意味さえも・・
ジョンは自作のボードゲームを作り、押し黙ったままのチャーリーを気遣うが彼女は何も語らない。
やがて無口だった自分とローラとの過去を振り返るジョン。
彼はローラからもらったその温もりが、罪の意識を持ち続けていた自分を如何に変えてきたかをチャーリーに伝え始める。
やがて意を決したようにバスから去ってゆくチャーリー。。
ジョンはストランドのもとへとやってきて、行方を暗ましたチャーリーの捜索に協力を求める。
彼女にニックを殺されていたストランドは少し躊躇するが、自分もアリシアに撃たれた
過去がある事を告げると、彼は断る言葉が見つけられない。
やがてふたりは連れ立って車を走らせて行く。
建設現場の一角からメモ書きが送られてきている事を突き止めたモーガンとアリシアは、その主の元へ。
しかしその男は既にウォーカーと化しており、悲嘆に暮れながらふたりは帰路に就く。
その道中でやってくる豪雨。
吹き荒れる嵐の中、自暴自棄のまま駆け出していくアリシアをモーガンは引き留められずにいる。。
ジューンもその天候の急変を察し、アルと共にジョンの元に戻ろうとしていたが・・
降りしきる雨の中、屋敷の中に人の気配を感じるルシアナ。
彼女がその人影を見つけると、そこにはチャーリーの姿が。
逃げ出してゆく彼女を尻目に、テーブルに置かれた本を見つけるルシアナ。
それは彼女がチャーリーに手渡した絵本「星の王子様」。
ルシアナは、消え去ったチャーリーの後を追い駆けてゆく。
アルの装甲車で帰路を急ぐジューンは、シーバー越しにストームを警戒する様ジョンに告げるが、その声は届かず。。
やがて暴風雨はその勢いを増してゆき、道端のウォーカーはそれに木の葉の様に吹き飛ばされてゆく。。。
・・なんだか随分切ないドラマ要素がふんだんに盛り込まれてきました。
嵐に吹き飛ばされるウォーカーの映像は、これまでのゾンビドラマにはない中々に斬新な発想。
しかし、まさかそのおかげで人間たちまで分断されてしまうとは・・
だけどこの工夫した構図で描かれたスモールユニットの人間関係は中々の妙味で、ニック亡き後、その存在意義自体が不安視されていたルシアナに、正に視聴者目線そのままの台詞を語らせたのはかなりの英断と言えるでしょう。
これまでの緊張感がすっかり抜けたアンニュイな彼女が、背後に迫りくるウォーカーにさえ全く気づかずレコードに聴き入っている様子は、今回の私的なベストショットw
更に相変わらずのダメ男っぷりを見せつけてくれたストランドや、マディソンの影を追い続けているアリシア等、時が経つほどに膨らんでゆく彼らの厭世観は、フィアーのこれからのイメージをしっかり方向づけてくれています。
道端に置かれていた物資の詰まったダンボールは、そんな彼らへの細やかな希望に感じられてきます。
新メンバーのジョン、ジューン、アルの様子もかなり奥深い。。
一見前回のエピソードでハッピーエンドを迎えた様に見えたJJカップルは、このまままたあっさりと引き離されてしまうのでしょうか?
臆病者な自分をさらけ出してきたジューンはもうその名前さえしっくりきませんが、現代人の抱える等身大の闇を上手く表現していて何だかどうしても憎めない雰囲気。
そんな彼女にジャーナリストらしいオフレコのアドバイスをするアルも含めて、この二人は『フィアー』では久しぶりにちょっとお気に入りになりそうな女性キャラかも。
予告映像で見たモーガンのアレキサンドリアへの帰郷は、やっぱりそうやすやすとはいかなそうですが、アリシア達を引き連れリックたちのもとへと戻ってくるモーガンの姿を思い浮かべると、何だかコッチまで笑顔が零れてしまいそうで。
・・あ・・・、
・・・・・。
そう、もうリック、いないんですよね・・・
なんて彼の退場により、フィアーを見ながらにして本編への切なさが込み上げてきてしまうので、AMAZON、もうちょっとこの後半を早くアップしてほしかった・・・・・
シーズン4第10話の感想はコチラ
www.mariblog.jp
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