マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』シーズン5第7話の私的な感想(ネタバレあり)

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Wentwoth Season5-episode.7/2017~(オーストラリア)
製作総指揮:ジョー・ポーター
出演:ニコール・ダ・シルバ、パメラ・レイブ、ロビー・マゴシヴァ・ラモス、リビー・タナー、タミー・マッキントッシュ他

 天下をとったファーガソン

・・不本意ながら”トップ・ドッグ”に上り詰めてしまったファーガソン・・。

 

・・もう、観るのやめようかな・・・

 

彼女に飽きてしまっている事もありますが、フランキー達以上にファーガソンへの嫌悪感が日増しに募ってしまい、パメラ・レイブの登場自体にもう拒絶反応が・・

・・彼女自身には何の罪もないコトは、十二分に承知してるんですが・・

どうしても勧善懲悪でいきたいなら、とりあえずファーガソンにはDC代表『スーサイド・スクワット』にでも参加してきてもらって、ハーレイ・クインあたりから色気のある悪の描き方を教わってきてもらえないでしょうか?

・・いや、見た目じゃなくて、中身の方だけでいいので・・

シーズン5第6話の感想はコチラ

 

以下『ウェントワース女子刑務所』シーズン5第7話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。



 



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 アリーの伏線。最終章

ようやく行動を始めたアリーの姿を見て、ちょっと落ち着きました。

リズ、ブーマー、ドリーンの純粋トリオは、”トップドッグ”となったファーガソンに取り入ってクスリを求める彼女に疑心を抱きますが、

 

いや、それだいじょうぶです。視聴者は皆アリーを信じてますので・・。

 

ヴェラは何時になく、ファーガソンに強気に出ますね。
保身ではなく、自らの正義の為だといいんですが。。
ただ打倒ファーガソンには、彼女だけではちょっと荷が重いですね。
なのでヴェラはフランキーを、ジャクソンはカズをそれぞれ焚き付け始めます。

 

いや、それもだいじょうぶです。アリーがきっと何か目論んでいるので。

 

アリーは何かを悟ったように、ビーに書いてもらった自分のスケッチをリズに託します。

・・切ないですね。。彼女の復讐への覚悟が滲み出ています。

やがてフランキーに、アリーの身が心配な事を伝えるリズ。
一度は躊躇する彼女ですが、やっぱり仲間思いなフランキーはアリーの身を案じ、彼女の部屋を訪れます。
不審に思ったフランキーは案の定、本の中から大量のクスリを発見してしまい激怒しますが、

いや、だから絶対にだいじょぶです。 アリーなら必ずやり遂げてくれますから。

 

チャイニーティナにクスリの追加発注をせかされたジェイクは、その新たな入手経路を模索し始めます。
こっそりと中庭で所内のゴミ箱を大量に燃やし、息のかかった業者を所内に招き入れようとするジェイク達。
ジャクソンはティナにカマをかけますが敢え無く空振り。

・・ジャクソン、カズに教えられるまでもなく、そろそろ気づきませんか?

前回のシーズンでいましたよね? バーで貴方にエクスタシーを進めてきたアホな同僚が。

なんて溜息を付いていたら、余りにも突然にドリーンの仮釈放が決定。

え?人気ないからって、いきなり用済み?

とあっけにとられながらも、フランキーが彼女に贈る言葉はちょっと感動的。
ブーマーのストレートなコトバ、リズとの熱い抱擁の後、刑務所の門に向かう彼女の後姿を、ショーシャンクごっこをして塀の上に出たフランキーが優しく見守ります。

・・フランキー、どうしても脱獄したいんでしょうか?
彼女の身を案じるブリジットの方が、可哀そうに見えてきてしまいます。

やがてどうしてもクスリを手に入れたいアリーは、ファーガソンの軍門に下ります。
陰湿な彼女の要求は、アリーが何よりも大事にしていたビーのスケッチを、自らの手で燃やすというコト。。
身を切られる思いで一枚一枚、ビーとの思い出に火を点けていくアリー。

いや、もう絶対にだいじょぶです! 彼女の覚悟はもう揺るぎないですから!

そして・・、

シャワールームで朦朧としているフリをするアリー。
やってくるファーガソン。
彼女の意識がクスリによって混濁していると思っているファーガソンは、そのまま彼女に近寄り罵声を浴びせます。

と、忍ばせていた注射器を、アリーがとうとうファーガソンの首筋に・・!

しかしファーガソンに見破られ、アリーはあっという間に形勢逆転。

アリーを殺そうとするファーガソンですが、彼女がビーと同じ運命を辿ろうとしている事を悟り、そのまま開放します。

 

・・そっちでしたか・・・

 

シーズンも中盤だったので、アリーの計画が随分テンポ良過ぎる気もしていましたが、いい意味で見事に予想が裏切られました。

確かに、ココロの弱いアリーが望むのものは、復讐よりも後追い自殺。。

ファーガソン嫌さに、彼女に過度な期待をかけてしまった自分に猛省しています。。。

 

ラスト、ファーガソンの罵詈雑言にすっかり打ちのめされてしまったアリーを、きつく抱きしめるのはフランキー。

アリーの消えることのないビーへの想いは、視聴者も一緒です。

・・そして、そんな歪んだ世界から、一緒に抜け出そうとするフランキーの愛情も・・・

 

4シーズンにまたがって、同じ狭い空間内での群像劇を描いてきたので、そろそろ限界なのかもしれません。

伝説のクウィーンビーを通じて深いトコロで繋がった二人には、視聴者のキモチもなんとなく落としドコロが付けられる気がするので、いっそこのまま、二人の逃走劇に舵を切ってしまってもいいような気もします。

『プリズン・ブレイク』の二の舞になっちゃいますかね・・

でももうファーガソンの顔も、観なくて済みますし・・

もうこうなったら、行きつくあてのない二人の切ない逃避行になる事を期待します。

 

・・アレ・・?

 

そうなると、ブリジットの立場は・・?

シーズン5第8話の感想はコチラ

 

『ウェントワース女子刑務所』
シーズン6までhulu(月額933円/無料期間=週間)で観れます。

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