Wentwoth Season5-episode.8/2017~(オーストラリア)
製作総指揮:ジョー・ポーター
出演:ニコール・ダ・シルバ、パメラ・レイブ、ロビー・マゴシヴァ・ラモス、リビー・タナー、タミー・マッキントッシュ他
フランキー達の逃避行、ファーガソンに対抗するには?
前回のラストは、今から考えるととても印象的でした。
ビーの影をチラつかせられると、どうしてもシーズン4の衝撃のラストが蘇ってきます。
・・今更ですけど・・・
・・やっぱり、しょうがなかったんですよね?あのラストは。。
でも、キモチの入らない悪に対抗する正義が全くないと、どうしても観ていて気分が滅入ってきてしまいます。
フランキーとアリーはもう逃避行に出るからしょうがないとして、そろそろ誰かにファーガソンをいい加減倒してもらえないですかね?
ルーシー退場しちゃったし、ティナは手下だし、ソーニャ車椅子だし。。
彼女に対抗するには、ある程度肉体的にも精神的にも強いオンナじゃないと太刀打ちできそうにありません。
他の有名ドラマで退場した両方強そうなオンナと言えば、、
『ゲームオブスローンズ』のキャトリン・スターク役のミシェル・フェアリーか、
『ウォーキングデッド』のローリ役のサラ・ウェインあたりでしょうか?
あ、日本の芸能界から退場した江角マキコをウェントワースに入れてみたら、案外同じ嫌われ者同士ファーガソンといい勝負をしてくれるんじゃないでしょうか?
・・スイマセン、ふざけ過ぎました・・・
シーズン5第7話の感想はコチラ
以下『ウェントワース女子刑務所』シーズン5第8話のネタバレを含んだ上での感想です。
まだご覧になってない方はご注意下さい。
フランキーの愛の結末
なんだか色々難しい回でした。
ストーリーがというより、感情の置き場を何処に持っていけばいいのか・・
冒頭、いきなりマージの死亡?
と言われても全然ピンときません。
ビーの遺影にいつも花を添えていたオバちゃんらしいですが、コレ、完全にフランキーの脱獄劇を肯定する為のダシに使われただけですよね?
ビーに未だ敬意を払っていた彼女の死は、製作者たちにとっていい意味での”ビーとの決別”ならいいんですが・・
ソーニャのガーデニングプロジェクトは波に乗り始めてきています。
彼女だけだとイマイチ感情移入出来ないんですが、純粋な子供のようなブーマーが居ることによって随分違って見えます。
なんだか親方っぽく見える彼女が、ちょっと微笑ましい感じ。
ファーガソンの陰湿な影が近づきつつありますが、ソーニャVSファーガソンはちょっと面白そうな気もします。
アリーとの親交を深めていくフランキーを、窓辺から不安げに見つめるブリジット。
ストレートなのでこれもまた複雑な心境になってしまうんですが、フランキーを”男”に見立てれば、なんとなく彼女のシンドさは理解出来そう。
フランキー達はリンダを買収し、ランドリー部屋から脱獄経路を探ります。
しかし天才的に鼻の利くファーガソンは、そんな二人の動向を見逃しません。
ファーガソンにバレかけて、レズごっこを装うフランキー達。
案の定、ファーガソンはブリジットにチクり、彼女は激しく困惑し始めます。。
すっかり影の薄くなったカズは、ジャクソンと手を組み、麻薬の密輸経路を探ります。
でもコレ、視聴者には随分前からバレバレなので、あまり長く引っ張っても彼女達のマヌケぶりが強調されていくだけな気がするんですが。
ジャクソンのジェイクへのカマのかけ方も慣れてない感じですし、何より大元はヴェラがアホ過ぎるだけなので、もう何だか看守たち全員に愛想が尽きてしまいそうです。
ソーニャたちのプロジェクトには、ファーガソンの指示か、ルーシーなき後路頭に迷っていた彼女の腹心ステラが参加を希望してきます。
ソーニャを車椅子生活に追い込んだのはもちろん彼女達なので、当たり前のごとく追い返すかと思いきや、ソーニャはブーマーの下で下働きをさせます。
ファーガソンの企みが見え見えなので、辞めといた方がいいと思うんですが。
嫉妬心が抑えきれないブリジットには、もうカウンセラーの面影は全くありません。
フランキーが何度も弁解しようとしますが、すれ違う二人の溝は徐々に広がっていきます。。
ガーデニング計画は案の定、刑務所長チャニングの視察時に、ブーマーとステラが揉め始め白紙撤回。
ここでちょっと妙味だったのは、ソーニャの激昂ぶり。
どうみてもステラのせいで閉鎖に追い込まれたプロジェクトの責任を、リズに押し付け、彼女を罵りまくります。
・・久々にソーニャのサイコパスぶりが垣間見えましたね。
リズはすっかり怯えて、ブリジットやヴェラに助けを求めますが、全く相手にされず。。
・・でもこれ、結局何が描きたいんでしょう?
リズのやるせなさはもう視聴者に十分過ぎる程伝わっているので、ただでさえ閉塞感の強い刑務所内でのストーリーにこれ以上、拍車をかけなくていい気がするんですが。
唯一新鮮で面白かったのは、アリーとチャニングの繋がり。
アリーはどうも服役前にチャニングの売春宿に居たらしく、それをネタに彼を脅し、ガーデニングプロジェクトを再開させます。
そしてちゃっかり、二人はそのプロジェクトに参加。。。
・・でもこれもやっぱり、フランキー達がプロジェクトを利用して脱獄しちゃったら、また潰れちゃいますよね・・?
現状”ウェントワース”の世界で希望を感じられるのは、もうブーマーくらいしかいないので、なんだか複雑な心境です。
そしててっきりファーガソンに唯一敵対してくれるかの様に見えたソーニャは、逆に彼女の深い闇に魅せられていってしまいます。。。
そしてラストは、遂に、、
フランキーの過ちを許せないブリジットは、とうとう刑務所を去る事を決めます。
そんな彼女を必死に思い留まらせようと懇願するフランキーの目は、もう捨て犬の様。
言い様のない寂しさから、遂にアリーを求めようとしますが、彼女にはまだビーへの思いが捨てきれずに残っています。。。
・・なんだか・・・
これでもかと言うくらい、切なさを目一杯詰め込んだ回でした。
・・まるで、フランキーにビーと同じ業を背負わせようとしているかのような・・・
・・それでも、何かイマイチ、フランキーに感情移入出来ないのは・・・
自分が彼女を男目線で観ていたからな気がします。
フランキーの切なさや危うさは、同性にとっては共感が持てる部分も多いと思いますが、異性からすると、どうしても守りたい女的なフィルターで観れてしまいます。
とすると、今回彼女が演じた設定はほとんど、やりきれない男の儚さの様な気がするので、どうにも感情の置き場に困ってしまいます。
”ウォーキングデッド”のような人間愛、肉親愛が垣間見えるドラマだと結構気持ちが入りやすいんですが、特定の恋愛感情だけで描かれると、視聴者の幅は狭まってしまうんじゃないでしょうか?
・・まあ、男でこのドラマを観続けているヒトはかなり少ないでしょうし、主婦層にターゲットを絞り込んできたのは分かるので、自分はちょっと次回からは目線を変えて見ていった方がいいかもしれません。
打倒ファーガソンの最後の頼みの綱は、もうイーマンにかけるしかありません!
・・マキシンとかも早く病気直して帰ってきてくれないかな・・・
シーズン5第9話の感想はコチラ
『ウェントワース女子刑務所』は
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