マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』シーズン6第4話の私的な感想―マリー登場!―(ネタバレあり)

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Wentwoth Season6-episode.4/2019~(オーストラリア)
製作総指揮:ジョー・ポーター
出演:ケイト・ジェンキンソン、リア・パーセル、スージー・ポーター、ラドウォイ・ヒック他

 シーズン1からの生き残り

なんだかんだでスムーズに世代交代しはじめてきたウェントワース。

一番のお気に入りキャラだったフランキーがいなくなってしまうのはかなり寂しいですが、まあ、名助演の彼女はビーが居なくなった時点で、本当は潮時だったのかもしれない。。。

そこを敢えて2シーズン近くも代理主役を背負ってきた彼女には、アタマが下がります。

・・某海外ドラマでストーリーを全く無視して退場していった彼女なんかよりはよっぽどマシなので、ここは必死に耐えます。。。

 

とは言え、ビー&フランキーが卒業してしまうと、どうしても視点人物が誰なのか迷ってきちゃいますよね・・?

シーズン1から続投しているキャストは、これで、ヴェラ、ジャクソン、リズ、ブーマーの4人になっちゃいましたが、この中でも一際その存在感を放っているのは、やっぱりヴェラ。。

・・・テキトー看守のリンダも、そう言えば古参キャラだったっけ。。

 

オトコ目線では、この手の少女のまま育ってきてしまった様なアラフォーおばさんはちょっと扱いづらく感じてしまい、これまであまり興味が持てませんでした。

そんな彼女も、遂に妊娠

これでなんだか彼女への愛着が妙に出てきてしまい、正直、今一番応援したくなってきてしまっているキャラかも。。

 

・・フランキーの退場により、希望が全く感じられないウェントワースの中で、今一番ハッピーになり得る可能性を秘めているのは彼女でしょう。。

 

自分が言うのもなんですが、彼女にはジェイクなんかいなくても、逞しく生きていってもらいたい!!

そして、謀略だらけのこの世界に少しでも光を・・

 

シーズン6第3話の感想はコチラ

以下、『ウェントワース女子刑務所』シーズン6第4話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 冬(ウィンター)来たる

ウェントワースにやってくる一台の護送車。
その中から降り立つのは、メルボルンで手広く娼館を営む女、マリー・ウィンター。
彼女は、脳死に陥った息子に安楽死を進める医者に対する暴行の罪に問われている。
俗世間でそれなりに名の知れ渡っている彼女の身を案じたヴェラは、マリーに保護隔離棟への移送を提案するが、彼女はそれを受けつけず。。

 

ヴェラの指示により作業場の取り壊しをしているジャクソン。
憤慨したソーニャは、その取り壊しの中止と引き換えに、シャロン殺しの犯人を見つける事をヴェラに提案。

マリーの入所に驚きを隠し切れないでいるアリー。
彼女の脳裏に、マリーと出逢った日々の事が蘇ってくる。。

お礼としてリズに手渡したマリーからのチョコを取り上げるブーマー。
しかし彼女がそのチョコを食べると、中からは剃刀の刃が。。

遂にマリーとの再会を果たしてしまったアリーは、その対処の仕方が分からず。
そんな戸惑う彼女の元へやってきたカズは、アリーの不安心を気遣い、マリーから遠ざけようと彼女を脅すが・・

身の危険を感じ取ったマリーからの依頼で、彼女のボディーガードを引き受けてしまうルビー。
アリーはそんな彼女を必死に止めようとするが、目先の金に目がくらんでいるルビーはそのアドバイスを受け入れられず・・

ファーガソンを生き埋めにした自責の念に捕らわれていくジャクソンは、カズからアリーの言葉を信用しない様指摘を受けるが・・

 

ウェントワースで横行する犯罪をネット記事にすっぱ抜かれ追い詰められたヴェラは、いよいよソーニャの元へ。
彼女の作業場で働く全ての女囚に職業専門学校の資格を取る事を条件に、止む無くソーニャとの取引を決断。

やがてスパイクの部屋からシャロン殺しの凶器が出てきた事で、彼女は独房に入れられてしまう。。

マリーの金に釣られ、ドラッグの密輸にも手を染め始めたルビーは、密売人との面会後の身体検査室の前で立ち往生。
彼女の不信な様子を感じ取っていたリタは、リンダにバレる直前にルビーの代わりにドラッグを飲み込んで急場をしのぐ。
やがてその足でアリーの元へとやってきたリタは、ルビーがマリーに利用され始めている事を伝え・・

 

若き日の自分をフィードバックさせたアリーは、マリーの元へと怒鳴り込む。
しかし、彼女の囁く愛の言葉を聴くと、アリーは溜まらずにその場から立ち去ってしまう。。

ファーガソンの悪夢に憑りつかれていくジャクソンは、作業場の箱から聴こえる幻聴に悩まされていく。
やがて、狂ったように出荷箱を壊している彼の元へやってくるジェイク。
溜まらなくなったジャクソンは、ジェイクに事の真相を漏らしてしまう。

マリーに恨みを持つ囚人に、彼女が襲われそうになっているトコロを助け出すリタ。
その腕っぷしをみ込んだ彼女は、ルビーからリタにボディーガードをスイッチする。

アリーがそんな彼女に礼を伝えると、マリーはアリーが弟の様に可愛がっていた我が子が死んだ事を明かす。

 

やがて泣き崩れるマリーを、彼女は放っておけなくなり・・・

 

 

 

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 ・・さすが、ウェントワース!

フランキー無き後、すかさず強烈なキャラの囚人を送り込んできました。

“ウィンター来たる”なんて、どっかのドラマのパロディ丸出しの邦題にはちょっと心配しちゃいましたが、今回のニューカマーはかなり期待が持てます。

マリー役のスージー・ポーターは『スター・ウォーズ・エピソード2』にも脇役で登場していた技巧派女優の様で、最近だと『カーゴ』の母親役なんかが印象的でしょうか?

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この彼女、いわゆるファーガソンのような典型的な倒錯した悪キャラではなく、自分でも気づかないうちに回りの人間を利用していっているトコロなんかが絶妙にいい!

そしてその瞬間的に爆発する狂気は、多分張り詰めた緊張感で周りを注意深く観察している臆病な彼女の反動なのでしょう。

それを演じるスージー・ポーターも、この微妙なさじ加減の芝居をかなり上手く熟していて、ちょっとファンになっちゃうかも。。

とは言え、この彼女のキャラクターの裏に見え隠れするのはやっぱり保身なので、ここが王道な正義を貫きたいカズ達なんかとどうやって対立を深めていくのか注目です。

 

相変わらず視点人物は定まらないので、気持ちの落ち着きドコロがないのが玉に瑕ですが、ジャクソンの迷走やアリーの不安心、更にはそれを裏で操るソーニャの謀略とマリーの狂気等、またおぞましいウェントワースの世界の始まりが少しづつ見えてきました。

そんな中でやっぱり息抜きになるのは、、

技能試験のテストなんかを嫌がっちゃっているブーマー。。。

・・まあ、なんだか一言じゃ言えないくらいその気持ちよく分かりますが、そんな彼女に優しく手を差し伸べるルビーとも合わせて、彼女達の様な純粋な人間の回りに張り巡らされていく女達の策略が、溜まらないスリリングな魅力を再び醸し出してきました。

 

・・相変わらず実直なジャクソンが壊れていく様子は、今後ちょっと見ていられないかも・・

シーズン6第5話の感想はコチラ

www.mariblog.jp

 

『ウェントワース女子刑務所』
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