The Walking Dead Season9 Episode15/2019~(アメリカ)
脚本:ジェラルディン・イノア、チャニング・パウエル
出演:ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライド、ダナイ・グリラ、キャサディ・マクリンシー、サマンサ・モートン他
セミファイナルに向けて
・・改元に向けて慌ただしい年度末の最中、雑務に追われドラマの記事の更新が全然追い付かなくなってきちゃいました。。。
今回はだいぶ日にちも経っちゃったので、愚痴ばっかりの前置きはすっ飛ばして、早速ドラマのあらすじと感想を^^;
シーズン9第14話の感想はコチラ
以下、『ウォーキングデッド』シーズン9第15話のネタバレを含んだ上での感想です。
まだご覧になってない方はご注意下さい。
裏切りの代償
森の中でウォーカーを倒している一組のカップル。
女は男との記念日にヒルトップに辿り着く。。
数年後。。
ホープ(希望)とホーム(家)をかけたHの木のメダルを男に送る女。
しかし、キングダムで開催されているフェアへと向かう道中、森の中で何者かに襲われ地面に転がっている女の屍を、子守唄を謳いながらアルファが冷静にその顔の皮を剥いでいく・・
シヴァの造形の横で、集まった民衆の前でスピーチを行っているエゼキエル。
彼はリック、カール、ジーザス等、これまで犠牲になった功労者の名を讃え、再び集まったコミュニティーの団結力を感慨深く追想する。
ヘンリーの身を案じ続けるキャロルは、やがて馬車に乗ってやってきた彼らの姿を見ると安堵の表情を浮かべ。。
ばつの悪そうなミショーンを、温かく迎え入れるエゼキエル。
一同の顔に笑顔が零れ、成長した姿のジュディスに驚きを隠し切れないキャロル。
タラが、ヘンリーの横に寄り添うリディアの姿に少々戸惑っていると、ミショーンはそれぞれのグループのリーダーの招集を呼びかける。
各コミュニティーのリーダーの下で、告解を口にするミショーン。
彼女はそれまでの自分の愚かな行動を謝罪し、彼らとの共存共栄の道を受け入れる。
ミショーンの懺悔に続き、リディアの亡命を受け入れた事を宣言するゲイブリエル。
タラがその事でヒルトップが背負う危険を恐れていると、ミショーンはリックが自分を受け入れるのを躊躇していた日々の事を語る。
タラは総督のグループにいた事を、オーシャンサイドのレイチェルはそんな彼女を最初に見た時に殺そうとしたことをそれぞれ吐露し、彼らはそんな恐怖の中でも。互いを信じあい、支え合う決意を固める。
やがてそれぞれのコミュニティーが、ヒルトップに防御部隊を送る事を決めると、彼らはエゼキエルが持っていたミショーンの草案した憲章にようやくサインを。。
リディアを連れ、楽し気なフェアを回っているヘンリー。
未だ戸惑いを見せる彼女をヘンリーは優しく受け入れ、キャロルとエゼキエルもそんな二人の間柄を快諾。
アルデンの美声をイーニッドの前で披露する事を勧めるルーク。
ケリーは、コニーが自分を残し居なくなった事に寂しさを感じていた事を打ち明ける。
ヘンリーに恋心を寄せていたアディの様子を、リディアは不安げに見詰め。。
ダリルはコニーにドッグの世話を頼み、キャロル達と共にヒルトップの応援部隊へ。
道中でウィスパラーズの痕跡を見つけていたハイウェイマンとヒルトップのDJに遭遇すると、彼らは人数を分けてその後を追う事を決める。
森の中、ウィスパラーズの行方を追っているダリル、キャロル、ミショーン、ユミコ。
しかしウォーカー等と共に現れた大量のウィスパラーズにあっさり包囲されてしまい・・
時は戻り・・
フェアの行われているキングダムには不気味な女の影が・・・
ゲイブリエル達との共同演習のプランを練っているタラ。
相変わらず素直に恋心を告げられないユージーンを、ロジータは皮肉りながらも仲間として尊重している。
アビーの友人のロドニーにモーションをかけられたリディアは、ヘンリーの気持ちに怯えながらも、互いの愛情を確認し合うが・・
アレキサンドリアの住民を装って潜入していたアルファは、エゼキエルの描く過去の遺産を残す夢の世界に、やがて僅かな苛立ちを覚え始め・・・
カトゥーン映画の上映で盛り上がる劇場内。
ヘンリーを待つ、リディアの横にはアルファがゆっくりと座り・・・
深い闇夜の森で拘束されているダリル達は、いよいよアルファ等と遭遇。
彼女は、弱い人間になった娘リディアに未練がない事を伝えると、ダリルだけを何処かへと連れて行く。。
朝焼けの中、谷間に蠢く無数のウォーカーをダリルに見せつけると、互いのテリトリーの境界線を提示するアルファ。
彼女は、ハイウェイと川に挟まれた南側を自分達の領地として認める事を告げると、そのままダリルを開放する。。
やがて、キャロルたちと合流したダリルが、アルファが示す境界線までやってくると、ウィスパラーズに拘束されていたセディクを発見。
その境界線の10本の杭には・・・
ハイウェイマンのオジーとアレック。
元救世主のハーレムの女、フランキー。
ヒルトップのDJ、タミーローズに、若者のロドニーとアディーだけに留まらず、なんとイーニッドとタラの生首までもが・・・
そして凍り付くミショーン達の前で、その最後の杭に晒されていたのは、、、
力ないウォーカーの呻き声を上げているヘンリーの生首を目の当たりにし、ダリルはキャロルの視線を咄嗟に覆う。。。
翌朝、昨晩のウィスパラーズ襲撃事件の真相を民衆の前で説くセディク。
彼は、アルファ達がその恐怖を知らしめる為に自分を生かした事を皆に告げると、その惨劇の夜の事を語り始める。。
しかしセディクのストーリーは、その悪夢だけに留まらない。
彼はその晩、拘束された自分達が如何に互いに協力し合って反撃に打って出たのかも語りだす。
その勇敢に立ち向かうそれぞれの様子。。
しかし、その彼らの最期には、冷たい視線のアルファが立ちはだかり・・
朝焼けの中、立ちつくすアルファ。
彼女はベータが気に掛けるコトバさえも遮り、大空を見上げる。
やがて、彼女の瞳に溢れ出す涙を見た仲間を、アルファは躊躇なく、その手のナイフで刺し殺し・・・
ダリルに連れられウィスパラーズとの境界線までやってきたリディアは、ヘンリーから貰ったHのコインをその彼の首が晒されていた杭の根元にそっと供えると、やがてその上に粉雪が舞い降りる・・・・
・・予想を大きく裏切る犠牲者でしたが、ラスエピ前にやっぱりストーリーに大ナタを振るってきましたね。。。
主演ティーンドラマの撮影に忙しいイーニッドと、育児に専念したそうだったタラの退場はまーしょうがないにしても、まさか、ヘンリーまでも殺しちゃうとは。。
これで純粋な少年心を投影させたキャラクターは一人も居なくなっちゃいましたが、何だかちょっと、これはこれでだいぶ寂しく感じます。
皆さんは覚えてますか・・?
シーズン2で猟銃で撃たれたカールが、意識を回復した時に最初に口にした言葉を。
彼はこんな世界でも、歪んだオトナの目線では決して感じる事の出来ない、美しいものを見ようとする魂を持っていました。
彼に比べるとヘンリーは若干子供過ぎるとはいえ、もうちょっと大切に育ててもらえれば、その成長ぶりもそれなりに楽しみだったのにな。。
つまるトコロ、、
『TWD』にはもう、純粋性を貫く人間達を温かく見守ってあげられる程の余裕がないのでしょう。
結局、このドラマに欠けてきたのは、ヒューマンドラマの姿勢を貫く信念。
サスペンス色を増幅させる演出や、敢えてのグロシーンを盛り込んでくるのは、視聴者の反応に迎合するあまりの製作陣の心のブレなような気がしています。
予算の減ってきたドラマに、出番が少なくても体当たりで向き合えない俳優達は下ろすとしても、視聴者に人気のないキャラから削っていくような忖度が垣間見えてしまうと、なんだか集中力が保てなくなってしまいます。
・・まあもう、この元凶は、勝手に降板したマギーだな。
彼女の退場によって描く事の中身が一気に薄くなってしまったヒルトップは、余計な古参キャラを排除して、マグナたちを中心にしたコミュニティーに置き換えていくのでしょうか?
その、更に大元の原因は、やっぱりギンプルがグレンを惨殺しちゃったからだけど!
それでも、ユージーンとロジータの微妙な友情と、無口同士のダリルとコニーの関係性には、久しぶりにちょっとココロがあったまりました♪
恋人を惨殺されたリディアとアルデン、更には息子に次いで妻までも失った鍛冶屋のアールなんかは、このままだとあまりにも淡白すぎるので、脇でももう少しその心境を深く掘り下げてみて欲しいな。。
『ゲーム・オブ・スローンズ』の再開に向け、『ウェントワース』に続き、TWDの世界にもようやく冬が訪れるようです。
このギャグの様な便乗商法的な見せ方は、アンジェラの判断でない事を切に祈りますw
これでコミュニティー間の抗争、或いはその攻防劇みたいな有り体の展開は何とか回避出来そう。
また少々タイムジャンプをさせてキングダムまで閉鎖する様で、これで予算が大幅に削減された『TWD』では、当初のロードムービーチックな叙情的な顛末に、少しは期待が持てる様になるのかも。。
シーズン9最終話の感想はコチラ
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