13 Reasons Why Season2 Episode7/2018~(アメリカ)
製作総指揮:セレーナ・ゴメス
出演:キャサリン・ラングフォード、ディラン・ミネット、ジャスティン・プレンティス、アリーシャ・ボー、ロス・バトラー、マイルズ・ハイザー他
トニーの過去
・・前回のエピソードは衝撃でした。。
ハンナを傷つけた理由としてイマイチインパクトが弱かったザックの青春の過ち。。
シーズン1を見返すと流石に後付けのエピソードな様で、ザックたちにその辺の心の機微は見受けられませんが、中々いいトコロに目を付けた気がします。
・・大抵の方は、初体験にいい想い出なんて持ってないですもんね。。
クレイの家に忍び込んだ謎の犯人は、ジャスティンから何かを盗んでいったんでしょうか?
マーカスに悪戯を仕掛けていたサイラスとタイラー以外、クレイたちに脅迫を続ける犯人は未だ明かされません。
私的にはどうも複数犯の気がしますが、トニーはだいじょうぶですよね。。。
主要メンバーで怪しい動きが出来そうなのは彼くらいなので、その因果がとても気になります。
・・普段は穏やかなトニーが秘めるハンナへの借りとは何だったんでしょうか・・?
バレバレの怪しさ満点のタイラーより、トニーの過去の方に思いが巡ります。
以下『13の理由』シーズン2第7話のネタバレを含んだ上での感想です。
まだご覧になってない方はご注意下さい。
3枚目の写真
クレイは夢の中でハンナとバタフライエフェクトが人に与える影響に思いを巡らす。
その無限性を愛でクレイに実感させようとするハンナ。。
裁判への出廷をスカイの留守電に報告するクレイ。
親の企画してくれた自分の誕生日会にあまり気乗りがしないアレックスは、校内でブライス達にそれを茶化され怒りが爆発。
7番目に法廷に立ったクレイはハンナと夢を語りあっていた頃の事を思い出す。。
・・自分が居なかった夏休み、寂し気だったハンナと約束をしていたのに、何故か一度も手紙を送らなかったクレイ。。
中々進展しない彼らの関係に業を煮やしたジェフは、クレイたちを自宅のマリファナパーティーに招待する。
初めてのハッパで戸惑うクレイだったが、二人は微睡みながらも急接近。。
しかし明くる日はマリファナの副作用で全員の気分は沈み、ハンナが口走っていた自殺願望をクレイは見逃してしまう。
学校側の弁護士はその事実のみを取り上げ、クレイも他の生徒たち同様、ハンナを悪い遊びに付き合わせ追い詰めた一人だと断定。
彼の法廷での証言の信憑性は一気に失墜してしまう。。。
・・冒頭のイラストシーンでドラッグパーティーを連想させてきたのには少々驚きました。
更に真面目童貞だったクレイが、ハンナとそんな夜を過ごしていた事実にもびっくりしましたが、冷静に考えれば結構納得がいきます。
・・アメリカの高校生がマリファナに手を出すきっかけとしては、このエピソードは極めてごく自然。
日本だと完全にBPOあたりに猛反発されてしまうようなこの手のシーンも、ティーンエイジャーの実態を伝える上でしっかり描写してくるこのドラマの製作陣には感心します。
タイラー達からの脅迫メールでブライスに縋り付くマーカス。
彼はハンナの裁判で自分がブライスに有利な証言をした事を恩に着せるが、ブライスには冷たくあしらわれてしまう。
なんとか自分で窮地を乗り切ったマーカスだが、逆にそれがタイラーの復讐心を駆り立てる。。
ジェシカはニナとのショッピングの最中にレイプのトラウマが引き起こされパニックに。
ニナのボーイフレンドは彼女を気遣うが、その事でニナが彼に自分たちのレイプ被害を受けた過去を秘密にしている事を知る。
裁判のショックからもう一度夫に頼ろうとしたオリヴィアだったが、彼はもう既に離婚の意思を固めていた。。。
・・裁判でのクレイの発言から、彼らの安易な遊びの事実を知って落ち込むクレイの父親が、子供が親に正直に話さない理由を聞いたところ、
「親を守りたいから」
と力なく答えるクレイの台詞は、かなり琴線に触れます。
もうこの言葉が親を失望させまいと思い悩む『13の理由』の子供たちの全てを表しているようで、切なくなります。
アレックスの誕生会に呼ばれたタイラーは、ザック達の偏見で追い返されてしまう。
そんな彼も電話では母親が世話になっているブライスに気を使ってしまい、誕生日会は微妙な雰囲気に。
やがて自暴自棄になっていくアレックスは皆にその不満をぶちまけるが、そこで彼の言葉に釘を指すのはジェシカ。。
彼女は自分のレイプ事件の後、唯一頼りにしたかったアレックスが、自ら命を絶とうとして自分から逃げた事に激怒。
アレックスは、自分の弱さを再び痛感する。。
パーティーからの帰りに、クレイの車には3枚目のポラロイド写真が。
知らない男女のSEXシーンが写ったその写真の裏には“クラブハウス”と書かれている。
クレイの家の外では、切なげな表情でジャスティンの様子を見詰めているジェシカ。。
アレックス同様、自分の無力さに打ちひしがれ家に戻って来たクレイは、幻覚のハンナの制止も振り切り、とうとう匿名でネット上にハンナの残したテープの音声データを拡散してしまう。。。
・・クレイの暴走が止まりません。。
この自己中心的な考え方でのSNSでの拡散が、全ての問題の原点ですよね。。
噂で済んでいた昔と比べ、技術の発展で誰もが物理的に他人の個人情報を扱える世の中では、その扱い方をちょっと間違えると想像も出来ない程の誤解と偏見を生み出してしまいます。
・・それが『13の理由』に出てくるような、追い詰められた自信のない子供たちなら尚更・・・
これを補えるのは、相手を思う想像力を養う事しかないんじゃないでしょうか?
ハンナのテープの拡散によって、もう一人の被害者が傷つかない事だけを切に願います。
シーズン2第8話の感想はコチラ
『13の理由』はNetflixで観賞できます。