マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

『ウォーキングデッド』シーズン10第15話の私的な感想―プリンセスの失敗―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode15/2019~(アメリカ)
脚本:ケビン・デイボルト、ジュリア・ラックマン
出演:ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライド、ライアン・ハースト、ジェフリー・D・モーガン

 衰退する文化

・・なんだろ、この盛り上がらない感覚は。。

前回の迷走ぶりが尾を引いて、『ウォーキング・デッド』からわざと距離を置いてる自分がいます。。。

 

コロナによる医療や保育の現場、或いは飲食業の実態に比べて、映像業界も崩壊の危機に瀕している報道って、身内ネタなのであまりとり扱ってもらえません。。。(T_T)

人の心に余裕がなくなった時、最初に衰退するのは文化

と訴え続ける諸先輩方の気持ちが、改めて身に染みてきます。

 

・・そろそろ、ユージーンのように、夢を追って逃避行の旅に出ちゃおうかな。。。

 

・・・元々気づいていなかっただけかもしれませんが、、

最近、妙に物理的な距離をとって話してくる同僚に、薄っすらさみしさが込み上げてくる今日この頃です。。(^^;

 

シーズン10第14話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第15話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

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 復讐の足音

久方ぶりの人との触れ合いに、興奮を隠し切れないプリンセス。
やがてその混乱のまま、自分達に近づいてくるウォーカーに向け、彼女はマシンガンを乱射。
ユージーン達の馬はその轟音に慄き、一斉に走り去っていってしまう。。
その彼女のハイテンションぶりに、不安を募らせるユミコを宥めるのはエゼキエル。
彼らは失った自分達の馬の代わりに、乗り物のある場所に連れて行くというプリンセスの後を、警戒しながらついていく。

 

廃病院に避難しているアレキサンドリア&ヒルトップの面々。
母親の死を、未だ受け入れられないでいるリディアに寄り添おうとするジュディス。
しかし、その優しさを上手く受け止められないでいるリディアの様子を、ニーガンがそっと見守っている。。

偵察に向かうダリルの後を追うジュディス。
やがて彼らが遭遇したウィスパラーズの女をあっさり殺害するダリルに、ジュディスは僅かな違和感を覚える。。

疑心暗鬼のままのユミコを余所に、地雷原の道に迷い込むプリンセス。
彼女の親切心はことごとく空回りし、ユージーン達の不安心は徐々に膨らんでいく・・

ルークからの依頼で、無線機の部品の捜索に向かうキャロル。
それに同行するのはケリーは、彼女の姉を危険に追いやったその贖罪の意識から、自暴自棄なままでいるキャロルに、僅かな理解を示す・・

無数のウォーカーの群れを引き連れ、もぬけの空となったアレキサンドリアに到着するベータ。
彼は、偵察に潜り込んでいたアーロンとアルデンに気付かないまま、残された最後の砦、オーシャンサイドに向かおうとするが・・

 

衝動が抑えきれないリディアに、手を差し伸べるニーガン。
やがてリディアは、その吐き出しどころのない怒りをニーガンにぶつけ、彼はそんな泣きじゃくるリディアを、きつく抱きしめる。

不穏な行動を繰り返すプリンセスに怒りが頂点に達したユミコは、彼女にいよいよ弓矢を向ける。
その孤独な今までの生活と、自分の不器用な性格を暴露するプリンセスに、過去の自分の姿を重ね合わせるユージーン。
やがて彼女の言葉通り、ガレージに放置された自転車屋に辿り着くユージーン達。。
苦笑いを浮かべるエゼキエルの背中越しに、無言のままでいるプリンセス。
その寂し気な様子の彼女に、ステファニーの元へ向かう旅路に誘うユミコ。
彼女は、ようやく屈託のない笑顔を取り戻し、その無邪気な喜びを露わにする。

蟠りを抱えたジュディスを気にかけるダリル。
彼は、無線でミショーンに危険を伝えた事をジュディスに知らせるも、彼女は逆に、そのミショーンの真相をダリルに語ろうとはしない。。

やがてダリルの無線機から、途切れながら聴こえてくる声。
ゲイブリエルらしきその声の主は、怯えながらウィスパラーズが自分達の避難した病院へと向かってきている事を伝える。。。

 

 

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 ・・もう、今回のエピソードをラストにして、シーズン10終わらしちゃってもいーんじゃないかな。。w

どうせ次の見せ場は、結果の見えているダリルVSベータの決着と、オトナの事情だらけのマギーの復活ぐらいだろうし。。。

リディアからジュディスへ、その人を殺す事の蟠りが連鎖していく様子は、当たり前の様に敵対する相手を殺し続けるようになった『ウォーキング・デッド』の世界で、久しぶりに人間味を感じられる瞬間でした。

特に、ジュディスがダリルに嘘をつく様子なんかは、あまりに切ない。。

彼女の気持ちを穿らずにそのまま受け止めれば、、

ミショーンがリックの捜索に向かった事を打ち明ければ、幼心に、ダリルまで去ってしまう事を危惧したジュディスのさみしさからくるものだったのしょう。。

もーこーゆー大人達の裏事情を、子供の涙で挽回するのは本当に反則w

ジュディスやリディアに泣かつかれちゃったら、ベータがアルファの声を得て廃病院に向かうなんてゆーあまりに無理のあり過ぎる展開にも、文句が言えなくなっちゃうじゃないか!!(アーロンとアルデンは、捕まりたいのかと思わせる程至近距離で偵察しちゃってるし。。)

 

わけのわからないハイテンションキャラとして登場したプリンセスも、元々嘘つきなユージーンと夢見がちなエゼキエルに絡ませると、なんだかいい塩梅に見えてきました。

つまり、この3人って、結局、、

ウォーキング・デッド』のアポカリプスな世界でこそ、自分の居場所を見つけられた同じ穴のムジナなんですねw

そこに、現実志向で正義感たっぷりなユミコが手を差し伸べてくる様子なんかも、妙にリアルでどこかホッコリすると言うか・・

このユミコと3人のこじらせキャラは、嘘っぽい設定の多過ぎるこのドラマの登場人物の中で、今後新風を巻き起こせそうな気もしています♪

その最たる苛立たせキャラの代表となったキャロルに、すんなり理解を示すケリーだけは、ちょっと強引過ぎた気もするけど・・・

 

なんとも中途半端な幕切れで配信の中断に入った『ウォーキング・デッド』ですが、逆にこれを機に、抜本的な脚本の手直しでも初めてくれないかな。。

アクションはCGを駆使したマーベルに任せて。

サスペンスは、予算のあるNetflixドラマに任せて。。

元々このドラマの放送局であるAMCは、その語源がAmerican Movie Classicsなんて言うくらい劇場公開映画を配信していた局なんだから、一度初心に戻って、もう少し映画的に凝ったドラマを流してくれる日を、切に願っています。

・・そんな僅かな希望をちょっぴりだけ残すと、また、痛い目を見る気もしてるけど・・・(^^;

 

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