マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

『ウォーキングデッド』シーズン10第5話の私的な感想―覚醒するニーガンのその長い一日―(ネタバレあり)

TWD10-05-01

The Walking Dead Season10 Episode5/2019~(アメリカ)
脚本:ローラ・ベルジー
出演:ノーマン・リーダス、ナディア・ヒルカー、ソーラ・バーチ
ジェフリー・ディーン・モーガン他

 『TWD』から卒業した俳優

最近すっかり、愚痴を書く場に落ちぶれてしまった『TWD』の感想ですが、前回のエピソードの監督は、ニーガンによるリック達の最初の犠牲者、エイブラハム事マイケル・カドリッツだったんですねぇ。。

・・どうりで、編集点が粗いというか。。。

 

思い返せば、彼らの死をキッカケに、このドラマは低迷路線をまっしぐらに直走る事になってしまいましたが、その張本人たるショーランナーのキンプルがいない今、エイブラハムを惨殺したニーガンのストーリーを膨らます事を命題に受けた彼は、一体どんな気持ちなんでしょうか?


・・まあ、お茶目で野心家の彼からすれば、そんなエピソードさえも、きっと笑いのネタにするでしょうけど・・・w

 

そう言えば、シーズン7で上手い事行方を暗ませたままのヒースは、結局何処に行っちゃたんでしょうか?

 

彼を演じてたコーリー・ホーキンズは、最早『TWD』から卒業した俳優の中では、一番の出世株。

 

ジャック・バウアーの後釜を引き継いだ『24: レガシー』でしでかした失敗をものともせずに、『キングコング: 髑髏島の巨神』や『ブラック・クランズマン』と言ったハリウッドのブロックバスタームービーにも引っ張りだこな彼は、もしかすると、このドラマに出演していた事自体を、その記憶からもう消し去ろうとしているのかもしれません。。

それでも、彼のちょっとやんちゃ感を醸し出すヒースの演技を、もう一度『TWD』の中で見てみたいな。。

彼が、ちゃっかり上り詰めたその歴史と比べると、シーズン11からレギュラー格として出戻ってくるマギーじゃ、もうちょっと役不足。。

この際、コーリーが主役級で出演するマイケル・ベイの超大作アクション映画『6アンダーグラウンド』にでも、手を出してみようかな。。。

この潤沢な予算で年末商戦に打って出るNetflixのオリジナル作品の方が、同じストレス発散目的の娯楽なら、体にも良さそうw

因みに『ボヘミアン・ラプソディ』でロジャー・テイラー役を務めたベン・ハーディや、『デッドプール』シリーズで注目を集めるライアン・レイノルズとの共演なので、皆さんも是非ご期待下さい!

 

・・あれ・・・?

 

このブログは、何の感想を書くんでしたっけ・・・? 

 

シーズン10第4話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第5話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

TWD10-05-02

 変わらぬ姿、変わりゆく心

耳鳴りの収まらぬ中、深い森で猪狩りをしているケリーの様子。
彼女は、その視力さえもが霞む中でもようやく獲物を捕らえるが、集まってくるウォーカーの群れにそれを横取りされてしまう。。
ふと襲われる絶望感に耐え切れず、駆け出していくケリー。
やがて転倒し、意識が朦朧とする彼女の背後に、ゆっくりとウォーカーが近づいてくる・・・

 

長年の拘束生活から逃げ出したニーガンが小川で水を飲んでいると、一人の男が彼の背後から近づいている。
アレキサンドリアからやってきた若い追手の彼は、ニーガンに不敵な笑みを浮かべ・・

 

大木が倒れ防壁が損傷したヒルトップでは、ユミコが得意のリーダーシップを発揮。
忍び寄るウィスパラーズの脅威に怯えるアルデンや鍛冶屋のアルを宥め、ユージーンの計画の元、彼女はその街の復興作業に精を出している。
やがてマグナの当直中に、倉庫から盗まれた物資の事をユミコが彼女に申し伝えると、そのあからさまに真摯な態度を貫くユミコの姿に、彼女は蟠りを広げてゆく。。

ヒルトップの支援にやってくるダリルとセディク。
妙に覇気の感じられないエゼキエルは、キャロルの近状を伝えようとするダリルの配慮にも興味を示さずに・・

 

ニーガンの監視役だったブランドンは、偽善的に語られるリックへの皮肉を、あからさまに彼に零し始める。。
その真偽のあやふやな情報を口にする彼の言葉に、ニーガンは薄っすらと苛立ちを覚えるも・・・
やがてバックから徐に、ニーガンの愛用していたレザージャケットとバットを取り出すブランドン。
ニーガンの瞳に、過去の因果が仄かに蘇ってゆく・・・

 

逃亡したニーガンの行方を探すアーロンは、森の中でガンマに遭遇。
そのウォーカーの死体から内臓を引き釣り出し、汚染させながら川の水を塞き止める彼女を、アーロンは密かに尾行を始める。

 

スクールバスに閉じ込めらた親子の叫び声を聴きつけ、駆けつけるニーガン。
その手に持つナイフは直ぐに壊れるも、彼は持ち前の残虐性で、次々とウォーカーを親子から引き離してゆく。

 

帰りの遅いケリーの捜索に向かっていたダリルは、同行するコニーを勇気づける為に、メリルとの思い出話を語りだす。
しかしその途中で、二人に合流するマグナは、何時になく不安な表情を浮かべ・・

 

セディクに、甲状腺がんに侵されている事を告白するエゼキエル。
彼は、改めてその病魔に立ち向かう事を決意するも、その不安の色は隠し切れない。。

 

救出した親子のそれまでのエピソードに、しっかりと耳を傾けているニーガン。
しかし、その母へ悪意の目を向けているブランドンを察知し、ニーガンが皮肉たっぷりに彼への嫌悪感を露わにすると・・

 

アレキサンドリアにじわじわとウォーカーを送り込むアルファの作戦に、意見するウィスパラーズの男。
彼女は民主主義に乗っ取り、その判断を仲間に託すも、アルファの狂気に怯える彼らは、その仲間をあっさりと見捨てる。。
やがてゆっくりと殺されていく男を横目に、ガンマはアルファへの忠誠心を胸に誓う。

 

マイロと呼ばれる少年の息子に近づいていくニーガン。
物憂げに飛行機の玩具で遊んでいる彼に、ニーガンは絶妙な少年心を覗かせ、その顔の曇った顔を笑顔に変えるも・・

 

アルファの取り仕切る独裁政治に改めて恐怖心を植え付けられたガンマは、その焦りからくる苛立ちの中、自分の手に持ったナイフで、掌を誤って切ってしまう。
その様子を見かけたアーロンは彼女に包帯を差し出すも、ガンマは無言のまま逃げ去ろうとし・・

 

ようやくケリーを見つけ出したダリル達は、その救命処置の為、マグナ達がヒルトップから密かに盗み出していた、物資を詰め込んだトラックへと向かう。
その憤りを覚えるダリルだったが、コニーに促されるままに、彼女達の仲間意識に理解を示そうとする。

 

ニーガンが薪を持ってマイロ達の元へ戻ってくると、そこには彼らの変わり果てた姿が・・
不敵な笑みを浮かべ親子を殺害したブランドンに激昂したニーガンは、その彼が引きづり込もうとする闇を振り払うかのように、ブランドンを岩で撲殺。

・・やがてその瞳には、暴君だった頃の狂気がしっかりと滲んでいく・・・

 

アレキサンドリアに残るダンテと、無線で報告を取り合っているセディク。
彼は余命の迫ったエゼキエルに、キャロルとの会話を試みさせようとするも、エゼキエルは寸前の処でその電源を自ら切ってしまう。。

ユミコとの確執が深まっていくマグナは、遂にその本音を語りだす。。
やがて猜疑心を抑えるのに必死な様子のユミコに、過去に実際に犯罪に手を染めた経歴を打ち明けると、彼女は徐に声を荒げ・・・

 

アルファに掌の傷の件を報告するガンマ。
すると彼女は、アーロンに近づいて、アレキサンドリアの内情を探るスパイになる事をガンマに示唆する。。

 

・・久しぶりのライダースジャケットに身を包み、愛用のバットでウォーカーを血祭りに上げていくニーガン。
やがて何者かに突然引き倒されたニーガンが、不敵な笑みを浮かべ見上げると、そこには冷たい視線を投げかけるベータの姿が・・・ 


 

 

TWD10-05-03

 ・・ようやく、ニーガンがウィスパラーズと出逢ってくれました♪

でも原作と違って、彼が出会うのはアルファじゃなくて、まさかのベータ・・!?

この『TWD』史上、1,2を争う武闘派なダークヒーロー同士の頂上決戦には、否が応でも、テンションが上がってきます!

ニーガン、ガンマ、マグナと、新しい組み合わせで視点を絞ってくれた事も功を奏したのか、これまでのシーズン10のエピソードの中では、一番見やすく感じました。

いきなり前回からいがみ合い始めたユミコとマグナのエピソードは、一見蛇足っぽくも見えちゃうけど、要は、輪に溶け込める人間と臆病者の違いと言えるでしょう。

これまでマグナの台詞や見せ場が極端に少なかったのも、この関係性を示唆する為の伏線だったと思えば、少しは納得できそう。

でも・・

スピンオフシリーズの『FTWD』に登場するストランドと若干カブる、逃避癖と盗み癖の治らない厭世主義な設定は、バイセクシュアルへの偏見にも受け取れて、ちょっとだけ寂しく感じます。。

 

ようやくセディクのトラウマエピソードから解放されたと思ったら、今度はエゼキエルのがんが発覚って・・・

病巣に囲まれるのが医者の定めと言えど、なんだかセディク自身が死神の様に見えてきちゃいます。(まー、カールを死に至らしめた張本人なのでw)

 

アーロンとマグナ、ニーガンとベータの出逢いを経て、いよいよウィスパラーズとの本格的な決戦の日が近づいてきた様にも感じられますが、やっぱりニーガンを元の狂気に戻すのはお約束♪

たっぷり時間をかけて、いよいよニーガンが覚醒するその長い一日の様子をじっくりと見せてくれたのも、古くからのファンに向けての手厚い演出。

彼がこのまま、リックの後釜を兼任する正義感丸出しのリーダーになっちゃうよりは、アポカリプスな世界で人の業を背負うモンスターとして奮闘してくれる方が、そのドラマ性の奥行にも期待が持てます。

 

平和になった時代で、ぬくぬくと無神経さを増す第二世代の生き残りブランドンも、中々いい味が出てました。

この手の臆病でKYキャラの青年は、現実世界でも渋谷にうじゃうじゃ氾濫してるしw

 

それでも、あまりに子供好き過ぎるニーガンが、ちょっぴりペドフィリアにも見えてきてしまったのは、自分だけでしょうか・・・?

 

前回のエピソードから、キュートなジュールズと激ヤセルークとの、幸せなカップル模様にも結構期待してたので、コニーが手話でダリルに“家族”である事を伝える描写なんかは、久しぶりにほっこりさせてもらいました。

 

・・それにしても、ミショーンキャロルが一切出てこないだけで、いきなり面白く見えてきてしまうのは、やっぱり更年期を拗らせ、中年女性のいがみあいに辟易していた男目線ならではの、自分の偏った気分が一番の原因だったのかも。。。

 

シーズン10第6話の感想はコチラ

www.mariblog.jp

 

『ウォーキング・デッド』シーズン10は、huluで絶賛?配信中です。

アマプラで読めるKindle版原作漫画コチラ

海外ドラマに特化するならhulu
(月額933円/無料期間=週間)

アニメや韓流も見たいならU-NEXT
(月額1990円/無料期間=31日間)

安さを重視するならdTV(※個別課金100円)
(月額500円/無料期間=31日間)

 Amazonプライム(年会費4900円※月換算500円なら会員特典でシーズン9まで無料で観れます。 

sponsored link