マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

『ウォーキングデッド』シーズン10第6話の私的な感想―ユージーンの無線の相手―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode6/2019~(アメリカ)
脚本:ダン・リウ
出演:ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライド、サマンサ・モートン
ジェフリー・ディーン・モーガン他

 ニーガンの理想と現実

・・覚醒したニーガンの影響で、歯止めの効かなかった視聴者数の低下も、ここにきて少しだけ持ち直してきたみたい。。

とは言え、局側が打ち切りを視野に入れてきそうな300万人のボーダーラインを、ギリギリ保った状態なので、まだまだ予断を許しませんが。。。
 

それでもここまで来たら、絶対最後まで見届けるけどね。

 

情弱系今時男子ブランドンに対して、ニーガンが前回のエピソードで、リックを庇う発言をしていたのはちょっと意外でした。

・・ま、アレかな。。

いじめっ子が、自分のターゲットを他人に取られた時のあの感覚と一緒かな。。。

 

人が誰かに強く憎しみを抱く時は、大抵その裏に複雑な感情があります。

ねたみやそねみ、或いは近親憎悪の時の様に、自分の嫌な部分が相手の性格の中に見えてくると、妙な嫌悪感を感じちゃったりしたり・・

心理学的にはシャドウと呼ばれるこの現象に、嫌なトコだらけの自分は、しょっちゅう振り回されてますが、そう考えると、童心をチラつかせるニーガンは、夢想家なリックに、どこか自分と似た感覚を覚えてたんだろうな。。。

 

つまりニーガンからすれば、彼とリックとの戦いは、自分の理想と現実との戦いみたいなものだったのかと。。。

 

元々、パートタイムの中古車セールスマンだけでなく、体育教師の設定でもある彼の根っこには、オールドタイプだけど、しっかりとしたスポーツマン精神が宿ってるんだろうな。

 

感受性の豊かなニーガンが、皮肉な世界に置き去りにされた子供への異常な程の愛情が、ひしひしと伝わってきます。

 

・・子供のいない自分にとって、子供代わりの様に育ててきた愛猫が、長年に及ぶ闘病生活の末にあっさりと死んでしっまって、ここ数日間茫然自失のまま、ブログを放置し続けた事をどうかお許しくださいm(__)m

 

シーズン10第5話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第6話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 秘密の任務

ウィスパラーズへの復讐の準備を始めているキャロル。
ダリルはそんな彼女の行動に敏感に気づき、その後を追う。
建前上は、脱走したニーガンの探索としつつも、ヘンリーを惨殺されたキャロルの憎しみは、募り続けている。。

ココの世話に追われるセディクに代わって、病人の検診をしているダンテ。
そのフレンドリー過ぎる対応に、僅かな戸惑いを覚えるセディク。

単独でアルファの行方を探そうとするキャロルに、不安を覚えるダリル。
彼女は、その謝罪の言葉を口にし、改めてダリルの違わぬ友情を感じるも・・

ベータの集団の捕虜となったニーガンだったが、その相変わらずの毒舌ぶりは止まらず。
ベータはその彼の飄々とした様子に、苛立ちを募らしていく・・

 

通信網の拡大の為、落下した人口衛星の部品をヒルトップの豪邸に取り付けるユージーン。
やがて彼がそのスイッチを入れると、久方ぶりのロジータの声が聴こえてくる。。
戸惑いながらも、他愛もない会話に終始する二人。。

ウィスパラーズの様子を監視するがてら、暇を持て余すキャロルは、コニーとの関係をダリルに問いただす。。
キャロルへの複雑な感情が込み上げるも、コニーとの事については、ダリルはその重い口を開こうとはしない。
やがてダリルが食料を取り出そうとキャロルの鞄に手を入れると、彼女は徐にそれを取り上げ・・

 

ニーガンをアルファの元へ連れてきたベータは、敏感にその彼の脅威を感じ取る。
しかし、アレキサンドリアの内部情報を握る彼を、アルファは殺そうとはせずに。。

 

無線機の不具合を修理したユージーンは、ロジータとの会話を再開しようとするも、彼女は応答せず。。
寂しさが込み上げる中、途方に暮れる彼が、そのダイアルを広範囲に広げると・・

 

境界線を越え、アルファへの復讐を誓うキャロルの言い知れぬ憤りを感じ取り、ダリルは二人だけでウィスパラーズとの決戦をする覚悟を決める。。

ウィスパラーズの適性を試す為、自分達の日常生活をニーガンに背中で伝えるベータ。
射止めた豚を土の中に埋め、保存食を作ろうとするその彼らの重労働の様子。。

闇夜に紛れるダリルとキャロルは、遂にウォーカーの集団に紛れるウィスパラーズを見つけるも・・

 

ユージーンは、無線に応答した新たな生存者との会話に胸を躍らすも、彼女はその出身地がストラスバークである事以外に、多くを語ろうとはしない。。

感染症を患う住人が診療所に押しかけている事態に、戸惑いを覚え始めるセディク。
彼はダンテにその苛立ちをぶつけるも、発熱の続くロジータへの不安も重なって・・

 

アルファに近づこうとする為、ベータへの挑発を止めないニーガン。
やがて彼は、その我慢が限界に達し、自分達が紛れている大量のウォーカーを、ニーガンの元へと差し向ける。。

ウィスパラーズの目を掻い潜る中、彼らの仲間の一人を人質にとるキャロルに、脅威を覚え始めるダリル。
彼女への不信感が広がりつつも、ダリルはそれに付き従う事しか出来ない。。

 

無線機越しの女に、自分の過去を語りだすユージーン。
やがて彼は、その臆病な過去の自分との決別をする為に、不信感を拭えない彼女に向かって、自らの名を先に語る。。
その彼の心意気を感じ取った女は、二人だけの秘密にする事を条件に、互いの素性を明かすユージーンの提案を受け入れる。。。

 

・・ベータに差し向けられた無数のウォーカーを蹴散らし、ニーガンはアルファの元へと歩み出る。。
そして彼は、不遜な態度を保ちつつも、アルファの前に膝をつき忠誠を誓う。。。 


 

 

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 ・・なんだか、初回のバトルモード全開の頃とうって変わって、随分ロマンティックな展開になってきましたw

ダリルとキャロルのいつもの距離感はそのまんまですが、原作ではカップルになる設定のユージーンとロジータが、随分切ない恋愛モードに見えてきたのは自分だけでしょうか?

相変わらずのまどろっこしいユージーン語は健在でも、これまでどこか人に対して斜に構えていたはずの彼が、面と向かってロジータにフラれてからは、随分直球で自分を語れるようになってきました。

そんな彼の大切さに、ロジータは、居なくなって初めて気づく的な・・(^^;

 

彼女を含めたアレキサンドリアでの病人の悪化は、ガンマが川の水に死体を流した効果でしょうが、ウォーカーからの水質汚染だとすれば、コレ、ミショーンやダリル達も含めた、アレキサンドリアの全滅案件なんじゃないでしょうか・・?

まともに考えれば、免疫力が低いはずのジュディスら子供達の安否が気がかりです。。

 

アルファを巡るベータとニーガンの争いも、なんだか歪な三角関係に見えてきましたw

ようやく覚醒した泣く子も黙るニーガンが、このままアルファの手下になるとは到底思えないけど、彼がウィスパラーズに潜入したのは、やっぱり、リディアの為なんでしょうか?

アレキサンドリアでは、あまり二人の関係性を深く掘り下げられてこなかったので、成り行きで彼が自暴自棄になっているとしても、イマイチその動機に感情移入出来ないけど。。

 

すっかりユージーンに注目が集まってくる中で、その無線機越しの相手の正体には妄想が膨らみます。


原作通りだとその相手は、ジョージー率いるコモンウェルスだけど、ここは捻りを加えて、シーズン10から登場予定のジュアニータあたりでも面白そう。

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パオラ・ラサロ演じる彼女は、原作では同じペンシルベニア州出身でも、ピッツバークの“プリンセス”を自称するお転婆娘。

 

まあ、何はともあれ、うっかりキャロルの口車に乗せられ、ウィスパラーズの人質をとる作戦に加担させられてしまったダリルと、保守派のミショーン達との間では、この先少なからず軋轢が生まれるでしょう。

彼女の降板理由の前フリとしてはしょうがないにしても、ジュディスら子供達まで居なくなっちゃうのは、ちょっとさみしいかな。。。

 

シーズン10第7話の感想はコチラ

www.mariblog.jp

 

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