The Walking Dead Season8-Episode.10/2018~(アメリカ)
企画:フランク・ダラボン/原作:ロバート・カークマン
出演:アンドリュー・リンカーン、ダナイ・グリラ、ポリアナ・マッキントッシュ、スティーブン・オッグ、ジェフリー・ディーン・モーガン他
ニーガンの存在
なんか、どうしても溜息が漏れてしまいます。
カールロス冷めやらぬ今回は、要所要所に出てくるニーガンが今後いつかリック達の仲間になる為の伏線的な回だったような・・
宿敵ながら狂気とインテリジェンスを兼ねそろえ、リック達の人気を徐々に脅かしつつあるニーガンの存在は、もはや劇中のキャラクター以上に脅威的。
前回のラストのような優しいおじさんキャラにはなっていってほしくはないですが、どこか感情移入しにくい現状のキャラクター達の中で、ニーガンにはせめて哀愁深いTWDの裏の主人公のような存在になっていってもらえるといいんですが・・
シーズン8第9話の感想はコチラ
以下『ウォーキングデッド』シーズン8第10話のネタバレを含んだ上での感想です。
まだご覧になってない方はご注意下さい。
ジェイディスの選択とその過去
カールの墓の前で途方に暮れるリックとミショーン。
街の至る所に残された彼の面影に後ろ髪を引かれながらも、二人はウォーカーで溢れかえったアレキサンドリアから車で脱出して行きます。
あれ?そういえばダリル達は先にヒルトップに行ってしまったんでしたっけ?
前回殆どカールにしか注目していなかったのですが、気が付いたらみんないなくなってしまっています。
この辺、やっぱりちょっと雑な気がします。
全員のスケジュール調整がシンドイのはわかるんですが、カールの死の後、仲間が誰も残っていないってなんか不自然なような・・
せめて世話になったセディクくらい残っていてくれれば、今後の彼に感情移入しやすくなったのに・・・
所変わってサンクチュアリでは、ガーベッジキッズ達の対処法についてニーガンとサイモンが意見の食い違いを見せます。
裏切ろうとした彼らを徹底的に抹殺すべきと主張するサイモンに対し、独りにだけ制裁を加えろと命令するニーガン。
俯瞰で見るとニーガンの主張は至極まともで、暴走しそうな部下を上手く導く出来る上司の様。
一方オーシャンサイドのアーロンとイーニッドは、ギリギリのところでシンディに解放されますが、彼女達はニーガンとの戦いに参加しようとはしません。
そして説得の為、一人オーシャンサイドに残る事をイーニッド告げるアーロン。
ちょっと嫌な別れ方で、今後のアーロンの行方が気になってしまいますが、まあこれもグレンの死ぬ死ぬ詐欺同様、視聴者をミスリードに誘っているんでしょう。
そして今回一番クローブアップされたのは、他ならぬジェイディス達。
サイモンはニーガンの命令通りゴミ山を訪れ、ジェイディスに心からの謝罪を要求しますが、彼女は相変わらずのポーカーフェイス。
その態度に苛立ちを感じたサイモンは、あっけなくジェイディスの腹心のブライデンとタミエルを撃ち殺してしまいます。
思わず逆上し、サイモンを殴り倒してしまうジェイディス。
するとそれを待っていたかのように、サイモンは部下たちに命じガーベッジキッズ達を一人残らず抹殺してしまいます。
・・もう、サイモンは死亡フラグ立ってしまいましたね・・。
これで晴れてニーガンの代わりの救世主側の犠牲者枠確定。
そして今回ようやく明かされたジェイディスの過去。
彼女は元々アーティストだったようで、アポカリプスになる前の世界ではゴミ山に自身の創作物の材料を物色をしに来ていた事を、ちょっと逆光チックに哀愁を漂わせ、いつの間にか衣裳まで変えてリック達に語り始めます。
で?
もうそんなコト、視聴者も大体気付いてると思うんですけど・・
今までの彼女達の奇妙なしゃべり方や、妙味な創作物を裸エプロンで作っていた事に対する後付けの説明なんでしょうか?
最早そんな過去のエピソードを引っ張り出したトコロで、彼女達に共感出来る視聴者は殆どいないと思いますが。
そして独りきりになってしまったジェイディスは、アーティストらしからぬ態度でリックに救いを懇願し、断られると今度はアーティストっぽくウォーカーと化した仲間達を一人残らずミートグラインダーでミンチにしていきます。
私的には全然しっくりきませんが、今回の一番の見せ場はそのグロテスクさ。
その後平気でアップルソースを食べ始める彼女には、ギャグのつもりなのかよく分かりませんが、ジェイディスの感性そのものにちょっと疑問を感じてしまいましたが。
そして最後はトランシーバーでのリックとニーガンとの会話。
冒頭で見つけた、カールからニーガンへ宛てた手紙の内容をリックが伝えます。
カールの死を知り、いつになく酷く落ち込むニーガン。
和平を望んでいたカールの手紙を無視し、ニーガンに改めて宣戦布告をしますが、彼は至って冷静。
素直にカールの死を悼み、暴言を繰り返すリックを窘めます。
そして最後には、他ならぬニーガンにカールの父親失格の烙印を押されてしまうというリックの滑稽さ。
このメンタルの弱い人間臭さがリックの最大の特徴とはいえ、あまりにもニーガンの弁が正論過ぎて、もう救世主たちの方が正しいのでは?と錯覚させられたのは自分だけでしょうか?
相変わらず情緒不安定なリックなぞよりよっぽど、ニーガンの方がリーダーシップがあるように感じさせられてしまいます。
・・きっと彼はこうしてリックの良き相談相手になって行くんでしょうね・・
今回は殆ど愚痴っぽくなってしまいましたが、カールの望み通り、ニーガンを今後殺さずにどう生かし続けるかを模索し始めた製作者の意図が十二分に伝わってくるそんなエピソードでした。
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