The Walking Dead Season8-Episode.12/2018~(アメリカ)
企画:フランク・ダラボン/原作:ロバート・カークマン
出演:アンドリュー・リンカーン、ノーマン・リーダス、ローレン・コーハン、ダナイ・グリラ、ジェイン・アトキンソン、ジェフリー・ディーン・モーガン他
新たな展開
いよいよ始まりそうな救世主とリック連合軍の全面衝突ですが、まだ今回を含めても残り5話あるんですよね。
・・というコトは・・・
どうやらこのまま直ぐに対決とはならなそうですね。。
クリフハンガー好きなTWDでもありますし、そろそろ何か大どんでん返しでも起こりそうな気もしますが・・。
正直、このまま戦っても救世主たちの物量には敵わない気がします。
シーズン6の中盤辺りで起こした、アレキサンドリア無双でも起きない限り。。
あれは中々の爽快感でしたね。
でも、人間相手ではああもいきません。
・・そろそろ緊迫した人間同士の戦いも見てみたい気もしますが・・
シーズン8第11話の感想はコチラ
以下『ウォーキングデッド』シーズン8第12話のネタバレを含んだ上での感想です。
まだご覧になってない方はご注意下さい。
互いの思惑
今回、脚本家が代わったんでしょうか?
随分テンポがよく、人物描写を上手く描写していた回でした。
台詞の言い回しもウィットに富んでいて、中々ユーモラス。
ファーストシーンは、サンクチュアリの面々から。
ヒルトップに集結したリック達の討伐に自身を窺わせるニーガン。
不穏な空気を醸し出すサイモン。
何かを思い詰めているドワイド。
一糸乱れぬ統率がとれていたかに見えた救世主たちの、それぞれの思惑が垣間見えます。
ヒルトップに戻って来たリックとミショーンは、マギー達と合流しそれぞれの思いを語り合います。
グレン達の墓の前で、お互いを気遣うリックとダリル。
見張り台の上では、マギーとロジータがニーガン打倒の決意を誓い合います。
カールからの手紙を読むイーニッドの側にはミショーン。
短いながらも、決戦に向けたそれぞれの想いが端的に表現されています。
やがて双眼鏡を覗いていたマギーは、敷地の外に奇妙な箱を発見します。
ロジータが持ってくると中には手紙が残されており、それは「レコードか食料と引き換えに、未来を与える」という奇妙な内容。
マギー達同様思わず耳を疑ってしまいましたが、ミショーンはその相手の真意を探るべきと主張します。
まあ、カールの死の後なので、何かしらの希望を見つけたい彼女の気持ちは分からなくもないですが、いつ救世主がくるか分からない状態で、ちょっと今はね・・。
それでも一縷の望みをかけて、箱を置いていった人物との接触を試みようとする、マギー、ミショーン、ロジータ、イーニッドの女達4人。
一方、リック達は救世主たちの襲撃に備え、敷地の外で見張りを続けていますが、ニーガンが独りで運転している車を見るや否や、仲間に知らせもせず車で急発進。
・・こういうトコロ、もはやリックはジャック・バウアー化してますね。
日本人なら幸か不幸か一致団結して戦いを挑みそうな場面でも、リックは基本自由行動。
個々の能力を考慮すればそれなりに優秀な人材が揃っているはずなんですが、彼らが毎度救世主たちに脅かされるのは、やっぱりコレが原因でしょう。
やがて狭い路地裏で、ニーガンの車に体当たりするリック。
・・サイモンはやってくる彼の車に気づいていましたね。
虎視眈々と救世主軍団を乗っ取る策略を練っているようです。
ドワイドはそんな彼の思惑に薄っすら感づいているようですが、未だ立場を決めかねている様子。
今更ですが・・
サイモン役のスティーブン・オッグ、結構芝居が上手いですね。
当初、ニーガンの引き合いに出された当て馬かと思いきや、粗野な性質の中にも時折見え隠れする狡猾な表情が中々にニヒル。
今後ストーリー的に無くすのは、ちょっと惜しい気がしてきてしまいました。
その後サイモンは部下たちを巧みに操り、ドワイドと二人きりでニーガン達の行方を追い始めます。
リックは車から脱出したニーガンを倉庫の中まで追い詰めますが、肝心なトコロで弾切れ。
というか、それまで無暗に撃ち過ぎ。。
カールの意思か、スコット・ギンブルの意思か知りませんが、あれではニーガンをワザと生かしているように見えます。
それでもふたりの暗闇の中での駆け引きが結構楽しめたのは、リックに追い詰められるニーガンを観るのが、これが初めてだったからかもしれません。
そして、、
失くしたルシールを探し回り、苛立つ彼の愛おしさ。。
リックが言うように、ニーガンがこの世界で唯一信じられるのは無機質なルシールだけで、なんだか切なく感じます。
そんな彼の愛用バッドを先に見つけ、火を点けてしまうリックの方がよっぽど悪役。。
やがて先に脱出したニーガンを追い外に飛び出すリックですが、彼の姿は見当たりません。。
サイモンはニーガンの横転した車を発見し、いよいよ本格的にドワイドにクーデターを持ちかけます。
無言のまま吸ったタバコをニーガンの車に投げつけるドワイド。
燃え盛る車を横目に彼はとうとうサイモンの決起に合意します。
・・分かってますね。彼のカッコイイ描き方が。
どこかの映画のワンシーンのようなシチュエーションで、思わず笑みが零れてしまいましたが、このスタイリッシュさがドワイドの最大の魅力。
ネットで騒がれていたフルヌードウォーカーをバックに、彼の危うい存在感がより鮮明になってきました。
パメラ・ミルトン登場?
今回初登場した新たなグループのリーダーらしき女性、ジョージー。
ヒルトップに意味深な箱を置いていったのも彼女なんですが、原作を知らない方達の為に紹介しておくと、彼女は原作の中に出てくる女性リーダー、パメラ・ミルトンをモデルにしている様に見えます。
ミルトンはオハイオ州に5万人という大規模なコミュニティーを組織している”コモンウェルス”というグループのリーダーなんですが、ここで問題なのは、彼女は今年の2月に発売された最新刊の登場人物なので、こんなに早く登場されるとそれまでに出逢うはずの新たなグループや様々なエピソードはどうなってしまうのか?という事。。
まあ、ジョージーがミルトンをモデルにしているというのはあくまでも憶測なのでまだ何とも言えませんが、比べてみると・・
・・似てますよねぇ・・・。
本国アメリカでは、彼女はTWDの最終章に向けた壮大な伏線の為に登場したのでは?なんて噂が飛び交っていますが、・・どうなんでしょう・・・?
まさか、シーズン9で打ち切る為の予防線?
なんて、ネガティブな考えしか自分には浮かんできませんが・・
どちらにせよ、このインテリ集団は今後リックたちにどんな影響を及ぼしていくんでしょう?
ストーリーに戻りますが、、
マギー達は怪しみながらも、そんなジョージー達との取引を始めます。
・・でもいくら何でも、このアポカリプスな世界で彼女達が欲しいモノがレコードって・・
アナログ最強説はちょっと嬉しいですけど、随分余裕がありますねぇ。このオバチャン。
マギーは困窮したヒルトップの為に彼女達から食料を奪う事も考えますが、ミショーンにカールの意思を諭され、言葉を返せずにいます。
やがてマギーは複雑な気持ちながらも、ジョージー達にレコードを提供しますが、そんなマギーの誠意に感謝した彼女は、様々な知識だけでなく自らの意思で食料まで提供してくれます。
余りにも唐突過ぎる展開で、マギーも自分もまだうまく馴染めません。。
なんだかイソップ童話を見ている様で少し笑えてきますが、原始社会からの復帰って結局こういう事なんでしょうか?
見張り台の上でのイーニッドとミショーンの会話は、中々味わい深いものでした。
オーシャンサイドでナターニャを殺してしまった事をミショーンに告白するイーニッドは、カールの死を未だ受け止めきれず苦悩しています。
そんな彼女にミショーンが投げかける言葉、
「未来の為に争いは免れないけど、その後の事も大事。」
カールの意思を継いで述べたこの台詞は、イーニッドだけに言っている様にはどうも聴こえません。
・・それにしても、随分バランスよく人間関係を描き始めましたね。
数多くいる人物達の心境を2人芝居に絞って描写しているので、互いの関係性がより分かりやすくなってきました。
日本刀使いの孤高の女剣士なんてアメコミチックな設定のミショーンには、始め戸惑いを隠し切れませんでしたが、ようやくこれで彼女の人間味が伺えるようになります。
リックとのいちゃ付き合いはもうどうしようもありませんが、カールにとってのいい姉貴だったように、イーニッドにとっても手本となる女性になれそうです。
ラストはようやくまともな服に着替えたジェイディスが、まさかのニーガンを拉致ってましたが、彼女は彼を手土産にリック達といつ合流する気なんでしょうか?
どちらにしろジョージーまで登場してしまった今、彼女の出番は残り少ない気がしてしまうんですが。。
シーズン8第13話の感想はコチラ
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