マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』シーズン5第6話の私的な感想(ネタバレあり)

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Wentwoth Season5-episode.6/2017~(オーストラリア)
製作総指揮:ジョー・ポーター
出演:ニコール・ダ・シルバ、パメラ・レイブ、ロビー・マゴシヴァ・ラモス、リビー・タナー、タミー・マッキントッシュ他

 次の”トップ・ドッグ”は誰の手に

ついにファーガソン政権誕生でしょうか?

それに対抗するのはフランキーアリーか?

でもフランキーは多分、名助演女優なんですよね・・

かと言ってアリーではイマイチ迫力がないし・・

もうここは思い切って、最近ちょっと落ち着いてきたみんなの愛されキャラ、ブーマーを”トップドッグ”にするというのはどうでしょう?

ファーガソンによって陰湿になってきた所内の空気が、少しは明るくなる気がするんですが・・

シーズン5第5話の感想はコチラ

 

以下『ウェントワース女子刑務所』シーズン5第6話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。



 



 天下を取ったファーガソン?

やはりファーガソンが仕掛けてきましたね。
ジェイクに入れ知恵をしてヴェラを破滅に追い込むようです。

カズの回りには不穏な空気が・・
まあ、確かに刑務所という空間の中での非暴力はちょっと無理があるかも・・
彼女の側にいる台詞のない用心棒のような大女。
彼女何時からいたんでしたっけ?
キャラ的には結構面白そうなんですが。

ブーマーのストレスはカズのおかげで随分溜まりまくっていますね。。
なんて思ってたらブーマーはいつの間にかソーニャの付き人っぽくなってきています。
ここにきてブーマーに暴力以外の新しい能力が開花し、溶接でハンギングバスケットを作るなんて。。
ソーニャも期待していたほどの悪人でもないようですし、ブーマーの純粋さで彼女を改心させていく気でしょうか?
ソーニャの囚人服姿には、まだあまり馴染めませんが。

そして今回一番目立っていたのは、

ヴェラ・・。

観賞後に気づきましたが、今回のサブタイトルは”ヴェラの誕生日”だったんですね。
どうしても彼女に愛着は湧きませんが、ジェイクごときに騙され続けているヴェラには、もうちょっと流石に可哀想に見えてきました。
ジェイクはすっかりファーガソンの手下で、何時のまにか口説いた厚化粧ナースを利用し、ファーガソンの企みを幇助します。

でもさすがに、、

歯医者にすり替わってルーシーの舌を切断するとは。。

冒頭からやけに強調していた歯磨きの描写は、これの隠喩だったんですね。
ファーガソンに乗せられるがまま、一時は”トップドッグ”の座を夢見たルーシーは、結局ファーガソンに利用しつくされ、日の目を浴びることなく彼女の餌食に。
・・まあ、考えてみれば、ファーガソンは彼女にレイプされてたんですもんね。
余りに残酷ですが、おかげで非暴力カズに成り代わり、ファーガソンがいよいよ”トップドッグ”に。

 

・・スイマセン。。全然理解出来ないんですが。。

 

こんな稚拙なトリックで、なんで囚人たちが皆ファーガソンを支持するんでしょうか?
クスリを捌きたいアジアンボスのティナはしょうがないにしても、

1、ソーニャの復讐に誰も興味がない
2、ソーニャ自身も復讐を望んでいない
3、ルーシーはファーガソンの仲間だと皆が思っている
4、ルーシーに復讐したいと思っているのは、ファーガソンとせめてリズくらい
5、ファーガソンは何時から誰に期待されていたの?

とあげたらきりがないくらの矛盾がいっぱい。。

 

・・囚人達をもともと性悪説で描いているんでしょうか?

 

カズの非暴力に対する鬱積が一部にあったとしても、それが全会の一致のように見えてしまうのは単純なドリーンが独りで騒いでいるから。

更に、前回でせっかく見せ場を作ったジャクソンまでも、囚人達の暴力を一体どんな心境で助長してしまうんでしょうか?

カズじゃありませんが、安易な脚本の展開と魅力のない囚人たちには正直ウンザリしてしまいます。

シーズン2のビーが脱出する時のような伏線を始めてきたアリーと、ちょっと骨太にも見える新人イーマンに、ファーガソンと脚本家の稚拙な思惑を早く打ち砕いてもらえないでしょうか?

前回のあまりの醜態に、とってつけたようなイーマン救出劇しか出番のなかったフランキーには、彼女達の良き理解者となって早く出所してもらいたいものです。

シーズン5第7話の感想はコチラ

『ウェントワース女子刑務所』
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