マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

海外ドラマ『ウェントワース女子刑務所』シーズン5第2話の私的な感想(ネタバレあり)

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Wentwoth Season5-episode.2/2013~(オーストラリア)
製作総指揮:ジョー・ポーター
出演:ニコール・ダ・シルバ、パメラ・レイブ、ロビー・マゴシヴァ・ラモス、リビー・タナー、ソクラティス・オットー 、タミー・マッキントッシュ他

 フランキーの帰還

戻って来ちゃいましたねフランキー。。

率直に、なんか切ないです。。。

 シーズン5第1話の感想はコチラ

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今回はサスペンスと人間模様とがうまくミックスされた、中々のいい回でした。

未だビーの死から立ち直れないでいるアリーの苦悩。
癌を患ったマキシンが移送される為、募ってゆくブーマーの孤独。
打倒ファーガソンに燃えるヴェラの偽装工作。。

そんな中、自分が傷害を負わせ刑務所に入る原因となったマイクの殺害容疑で、再びウェントワースに戻ってきてしまうフランキーに、皆は期待を寄せますが・・
 

ちょっとフランキーに注目する前に、一人また不穏な空気のするキャストが出てきましたね。。

前回のシーズンのラストで、夫殺しの嫌疑で収監されたソーニャの罪を暴く為、法廷での偽証を司法取引により決意していたリズ。

正直、なんでそれリズが?と思ってしまっていてあまり気にも留めていませんでしたが、彼女はシーズン2でもフランキーの密輸をチクった事もある言わばウェントワースでのユダ的存在。

普段は皆を思う良き母親のような彼女が、正義の為か自分の純朴さゆえの苛立ちなのかわかりませんが、そんな偽証が上手くいくとはとても思えず、彼女に今後降りかかるであろうが顕著に示唆されています。

そしてやっぱりまたヴェラ。。

どうしてこのキャラはこんなにアタマが悪いんでしょうか?

ファーガソンの手先の看守ジェイクと恋仲になってしまっている為、もう周りが全然見えていません。

ビーに協力した事をファーガソンに気付かれた為、やる気のない看守マーフィーにその罪を着せ、偽装記録を作って刑務所から追い出してみたりともう迷走真っ最中。

ドジ子キャラにもいい加減飽き飽きしてきて、ファーガソンに対する嫉妬なのか只の保身なのか、まあもう、どっちでもいいくらい殆ど彼女に興味が持てなくなってきました。



 



 次の”クウィーン・ビー”は誰か?

 やっぱりサスペンスを描く上だと主観がどうしても大事になっていくと思います。

誰目線の事件なのかが明確じゃないと、筋を追っていくのがちょっと気持ち的にしんどくないですか?

前回の感想でも書きましたが、今までのシーズン4迄はビー・スミスの悲劇から始まるサスペンスなのでとても共感が持て楽しめましたが、現状の刑務所内の人間達の群集劇のままでは、視聴者が何処に感情移入すればいいかがイマイチ掴めません。

となると、自ずと次の主役が必要となる訳ですが・・

まあもう、全会一致でフランキーで決まりでしょう。

自分を刑務所に戻す為、マイクを殺した犯人は一体誰なのか?

そして彼女の愛する恋人ブリジットとの間に漂う不穏な空気感、疑心暗鬼に捕らわれていくその心象風景、友情と不安の狭間で、過去との決別を誓ったはずのフランキーが今後どうやって再び希望を見つけていけるのかが焦点になってくいくと思います。

だけど、またやっぱりファーガソンが黒幕じゃつまらなくないですか?

現状、ストーリーライン的に全ての登場人物がそれを匂わせていますが、個人的注目したいのは、シーズン4から途中参加した囚人ソーニャの存在。

プライドが高く鼻持ちならないおばさんなので、ちょっと興味が持てませんでしたが、

彼女の裏の顔はリズが偽証をしてまで法廷に立つほどの、サイコキラーという設定です。

フランキーとの接点は殆どないので、マイク殺しの犯人と繋がるとは思えませんが、ファーガソンのサイコパスにちょっと飽きてきてしまった自分としては、フランキーが”クウィーン・ビー”を継ぐのであれば、ソーニャに第二のファーガソンを継いでもらえると面白くなっていくような気もします。

そしてそんな二人に関わるリズの今後の運命はいかに・・

しかし結局、フランキーを刑務所に呼び戻した犯人は、自分たち視聴者以外の何者でもないんですが・・

シーズン5第3話の感想はコチラ
『ウェントワース女子刑務所』
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