Wentwoth Season6-episode.9/2019~(オーストラリア)
製作総指揮:ジョー・ポーター
出演:ケイト・ジェンキンソン、リア・パーセル、スージー・ポーター、ラドウォイ・ヒック、ケイト・アトキンソン他
ファーガソンの亡霊
・・また気づいたら『ウェントワース』の記事の更新がだいぶ遅れちゃいました。。
『GOT』の最終章やら、面白そうな劇場映画の公開やらが盛りだくさんで、何時も後回しにしてしまって本当にゴメン・・ウェントワースの懲りない面々。。。
・・でも、、
正直、前回からチラつかせてきたファーガソンの亡霊の影が恐ろしすぎて、手を出すのを躊躇ってしまった感は否めません。
更に、、、
今回のサブタイトルがあろうことか“よみがえる女”。。。。
・・このドラマ、サスペンスですよね・・?・・ホラーじゃありませんよね・・・?
まあ、いくら人気低迷中とは言え、生き埋めにされた彼女がひょっこり戻ってくるようじゃ、あまりにしらけてしまいます。
視聴者への忖度が激しい連ドラ世界の中でも、主要人物をどんどん退場させても尚、繊細で丁寧な人間模様を描く『ウェントワース』を、これからもなんとか応援していくので頼むぜ!アリー!リタ!!マリー!!!
・・でも実はホンネで最近一番見入ってしまうのは、ブーマーだけど・・・w
以下、『ウェントワース女子刑務所』シーズン6第9話のネタバレを含んだ上での感想です。
まだご覧になってない方はご注意下さい。
よみがえる女
ヴェラの自宅にやってくるパトカー。。
警察は彼女の身を案じその場を離れる様に忠告。
駆けつけたジャクソンとジェイクも彼女の元に留まろうとするが、ヴェラはそれを受けつけない。
ジェイクの携帯にかかってくるタークからのメッセージには・・
ファーガソンの亡霊の幻覚に憑りつかれていくジャクソン。
彼女はジャクソンの心の弱さを罵り、より深く彼を追い詰めていく。。
ルビーがファイトクラブから逃げ出した事に納得がいかないコスタは、彼女とブーマーの再戦を望むが、ルビーはあっさりと引退宣言を吐き出す。
やがてやってくるアリーといちゃつきだすルビー。
マリーはそんな二人の仲を注意深く観察している。。
アリーと愛し合っているルビーの所へやってくるのはリタ。
彼女はマリーの元恋人であるアリーと親密になりすぎる関係に警告を促し、ルビーは悩み始める。
ファーガソンの捜索に本腰を入れ始めた警察は、ヴェラにその捜査状況を報告。
しかし彼らのファイルの中から、グレゴリー・ターケルという男の写真を見つけたヴェラは、彼がジェスパーが殺害される日の前日にファーガソンから現金が振り込まれていた事実を知る。。
ジェイクの関与に疑いを持ったヴェラは、彼にジェスパー殺害の真相を糾明しようとするも、彼はそれを認めず。。。
焦りを強めたジェイクはジェスパー殺害日当日に自分が写っている監視カメラ映像を消去しようとするが、彼の手の内を読んでいたヴェラは既にそのコピーを取っており、そのまま彼を糾弾。
ジェイクは自分の悪事が明るみになったことによって、ジャクソンをも道連れにする事を宣告する。。
追い詰められたジャクソンは、ヴェラに事の真相を遂に告白。
彼女は思い悩みながらも、二人の殺人容疑を一旦は警察に伏せるが・・
リタの面会にやってきたバイカー仲間のレイは、彼女に求婚。
リタは戸惑いを演じながらも、ザラの面会にやってきたルーカスが自分の真実に気付かないかが気がかり。
カズの部屋に移動させられたマリーに、ルーカスからの報告を受けたザラも、スパイはウェントワース内にいる事を告げる。。
ファーガソンの亡霊に追い詰められるジャクソンは、奇行を繰り返す。。
そんな彼の様子を何もできずに見つめているカズを横目に、マリーはジャクソンを宥める。。
ヴェラとジャクソンはファーガソンとの過去を語り合う。。
彼らはそれぞれが彼女の命を救ったことにより、ウェントワースに闇が蔓延った事を追走。
ヴェラはそんな彼女からの悪夢に打ち勝つためにも、ファーガソンの一件を闇に葬る事を決断。。。
認知症からくる夢遊病の兆候がで始めたリズは、夜中にブーマーの元へ。
そんな彼女に寄り添い続けるカズ。。
アリーはマリーから刷り込まれたルビーの嫌疑が頭を過ってしまい、彼女と衝突。
二人の距離感は嫉妬も絡みながら、次第に縺れていく。。。
麻薬の取引情報を仲間にリークしていたリタは、結婚を迫っていたレイの情報からその顛末を知り、それがザラにしかけられた罠だった事を察知。
彼女は急場を凌ぐ為、電話越しにレイを操ろうとし・・
ファーガソンの亡霊に忠告を受けるジャクソン。。
彼はジェイクへの猜疑心を膨らまし、彼の携帯に残されていたメッセージから、ジェイクとターク事、グレゴリー・ターケルとの繋がりをヴェラに申告。
しかしタークとの密会現場に現れたジェイクが、彼と共謀していない事を知ったジャクソンは、彼をタークから救出し、ヴェラの元へと向かう。
ヴェラは、自分の肩章を奪うと宣言したファーガソンとの過去を二人に語る。
そして事の真相を確かめる為に、3人はファーガソンを生き埋めにした現場へと向かう。。
マリー達にその正体がバレそうになったリタは、レイを麻薬の取引現場へと向かわせ警察による彼らの検挙を妨害。
仲間の刑事はその彼女の尻拭いをしようと、マリーに恨みを抱いていた中国人のチェリーを内通者に見立てザラ達にその偽りの情報を流す。
認知症が悪化していくリズは、シャワールームで服を着たままシャワーを浴びてしまう。。
そんな彼女が絶望に晒されている中、ザラによって襲撃されるチェリーの現場を目撃してしまい・・
・・夜中、ファーガソンが生き埋めにされた現場へとやってくる3人。。
ジャクソンが無言のまま、その地中に埋められた棺を開けると・・・
そこにはファーガソンの変わり果てた死体の姿。。。
・・そんな彼らの様子を、遠くで何者かが写真に収めている。。。
・・なんだかちょっとがっかりしている自分もいます・・・(^^;
まあ、これで長かったファーガソンの亡霊の姿を見なくていいのであれば、ジャクソン達同様、もう安堵感でいっぱいですが。。
いよいよ白状したジャクソンの殺人を、ファーガソンに打ち勝つ為ヴェラがもみ消すとは・・
コバンザメの様に彼女の後をついて回っていた頃を懐かしく思い出すも、少しずつだけどしっかり成長していく彼女が、これでようやく手垢の着いた人間になれた様に感じてきて、なんだかだいぶ好感が持てるようになってきました。
ラストの彼女達の秘密を写真に収めようとしている人間は、それが誰であれ、あんまり引っ張らない方がいいかも・・
あまりに物語の主軸がファーガソンの影に引っ張られ過ぎていて、正直リタたちの顛末にまで気が回らなくなってしまいます。
サスペンス要素は、看守側のヴェラ達じゃなく、本当は女囚達に向けてほしいんだけどな・・・
最後には和解したアリーとルビーの喧嘩も、なんだかちょっと中途半端。
どうせなら、マリーに再度取り込まれていくアリーと、リタとの繋がりを更に深くするルビーなんかを見せてくれれば、女囚同士の張り詰めた緊張感に視聴者は引き込まれていくんじゃないかな。。
リズのボケ具合はだいぶ急ピッチで悪化しているようですが、何もまたチェリーなんて紛らわしい名前の女囚を覚えさせなくてもいいような・・
てゆーか、中国系なら、もうちょっとアジアを意識した名前に出来なかったんでしょうか?
これ、リズの病気と犯人捜しのサスペンス要素が見え過ぎていて、ちょっと白けちゃうんだけど・・・
そんな中でも、今回私的に一番ハマったのはカズ。
彼女、ジャクソンと決別したあたりから気になり始めてきましたが、どうやら本気でリズの看病とトップドッグとしての刑務所の治安維持に全力を傾けていく様子。
そう考えると、彼女がジャクソンと離れようとしたのは、やっぱり真の愛情からでしょう。
自分の未来や愛する男も捨て、献身的にその身をウェントワースに捧げていく様子には、非業の死を遂げたクウィーン・ビーの面影がどこかにチラつき始めているような気がしています。。
『ウェントワース女子刑務所』は
シーズン6までhulu(月額933円/無料期間=2週間)で観れます。