マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

春におススメ

映画『南瓜とマヨネーズ』の私的な感想―共依存から抜け出せない三人―

かぼちゃとマヨネーズ/2017(日本)/93分 /共依存の中で縺れ合うラブストーリー 原作は未見だったが、この手の共依存の中で縺れ合うラブストーリーは、相変わらず胸が痛くなる。 それが、純粋過ぎて売れないミュージシャンへの既視感なのか、自由なフリし…

日テレドラマ『3年A組』最終話で菅田将暉が伝えたかった事。―本当の悪は個人ではなく想像力を失う事―

なんだかこの手のドラマは、無性にこっぱずかしい。 アラフォーにもなって、今更学園ミステリーなんてどれだけ中二病全開なのかなんて思われちゃうかもしれないけど・・ 何をとち狂ってか、自分は大した夢もなく青春時代を海外で過ごしてしまった為、何時の…

映画『カメラを止めるな!』の私的な感想―奇跡のワンカットが生んだ止まらない映画愛―(ネタバレ殆どなし!)

ONE CUT OF THE DEAD/2017(日本) / ゾンビ映画をテーマにしたC級コメディー? /・・正直、この手の映画は最初あまり見る気にはなれませんでした。。 前評判からゾンビ映画をテーマにしたコメディーと聴いてしまっていたので、B級どころかC級?な匂いも…

映画『四月物語』の私的な感想―春に見たい、学生時代の風景―

四月物語/1998(日本) /・・とりあえず春先は、コレを観ておくとなんだか心が少し温かくなります。 この作品には日本人が感じる「春」がすべて詰まっている気がするんですが。 久しぶりに見返して見たら、無駄に大物俳優がゲスト出演しているのにもちょっ…

映画『時空の旅人』の私的な感想―アラフォーにおすすめの名作アニメ―

時空の旅人/1986(日本) /時空を超えるノスタルジーアニメ 『時をかける少女』や『魔界転生』等、角川映画が全盛期だった80年代後半、アニメ映画として『火の鳥ー鳳凰編ー』との懐かしい2本立て上映で公開されたこの映画ですが、正直余りヒットはしていま…

映画『スタンド・バイ・ミー』の私的な感想―少年達に託した幻想とは?―

Stand by Me/1986(アメリカ) /子供から大人へと成長する過渡期のひんやりとした心の痛み。 永遠に感じたあの瞬間は、今思えばそれはこの作品同様思春期ならではの幼児性を秘めた願望で、立ち止まる事の出来ない人生においての一種のメタファに感じます。…

映画『ラストワールド』の私的な感想―世紀末を題材にした異色のSFスリラー―

THE PHILOSOPHERS/AFTER THE DARK/2013(アメリカ/インドネシア) /奇妙な邦題。何故か引き込まれるソフィー・ロウの魅力 綿菓子を掴むような、どこかふんわり朦朧としてしまう映画でした。 SF映画のつもりで見ると、きっと苛立ちが募ってしまうでしょう…

映画『ショートターム』の私的な感想―ココロが少し疲れてきたヒトたちへ・・―

Short Term/2014(アメリカ) /この映画は、サンディエゴ州立大学の映画学科の学生が卒業制作で作った言わば自主映画を基にして作られているんですがこれが中々の秀作。 22分の短編として作られた基の『Short Term 12』は、インディペンデンス映画の王道と…

映画『櫻の園』の私的な感想―禁断の花園に漂う、淡い春の思い出―

櫻の園/1990(日本) /監督:中原 俊 /出演:中島 ひろ子、白島 靖代、宮澤 美保、つみき みほ /チェーホフの四大戯曲の一つ『桜の園』を演じる女子高生達の群像劇。吉田秋生漫画原作で映画化された作品の中でも屈指の傑作。

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