マリブのブログ

ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ

『ウォーキングデッド』シーズン10第13話の私的な感想―リックからのメッセージ―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode13/2019~(アメリカ)
脚本:ビビアン・ツェー
出演:ダナイ・グリラ、ケビン・キャロル、ノーマン・リーダス、ジェフリー・D・モーガン

 ミショーンの最終回

前回随分毒を吐きまくったので、このドラマの視聴が少しだけ楽になってきましたw

 

・・えーと、でもなんだっけ?

先週のエピソードのショックが大きすぎて、今回までの経緯を全く忘れちゃった。。。

あー、そうそう、バージルの住処にある武器やらなんやらをミショーンが取りに行くトコでしたっけ。。

・・え、・・・でも、

もーウィスパラーズ戦、終わっちゃいますよね。。。

わざわざアルファを死なせてから、このエピソードを始めなくても良かったのに。。

 

・・あ、、、

そう言えば、ミショーンもこれで映画版に移行する為の、ドラマ版の最終回なんですよね。。

だから、ストーリー的に戻ってこなくてもいいような、交通整理ね。。

 

・・・もう、この手のリーク情報を局側から流すの止めてくんないかな。。。

こちとらわざわざ飲みにも行かずに、久々に真剣にリアタイで観ようとしてんだから!

なんか、観る前からテンションがガッツリ下がっちゃうんだよね!

 

・・コホン。。

とりあえず、バーボンをショットで煽ってから、全て忘れて落ちつきます。。。

(最近、このドラマのおかげで、アルコールの量が増えていってるような気が・・・)

 

以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第13話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

シーズン10第12話の感想はコチラ

 

 

 

 

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 選択

ペットウォーカーを連れ、森を歩くミショーン。
ウォーカーの群れに襲われるアンドレアの断末魔を無視し、その場を立ち去っていゆく。。

 

ようやく島に辿り着いたバージルとミショーンだったが、彼の足取りは何故か重く。。
ミショーンは彼の様子が少しおかしい事を察知し、剣先を向け彼を問い詰めていくと・・

・・バージルは墓場の前で、殺された自分の家族の始末をしてもらう為に、ミショーンを島に連れてきた事を白状する。
彼女は、その身勝手で怖気づくバージルの様子に苛立ちを募らすも・・

バージルに案内された施設の中で、無数のウォーカーを始末していくミショーン。
やがて、小部屋で首つり自殺を図っていた、バージルの家族の元までやってくると・・

ウォーカー化した彼らを目の当たりにし、言葉を詰まらせるバージルとミショーン。
バージルはそれでも、娘のウォーカーに靴を履かせようとする。。

バージルに促され、渋々彼の施設で一晩を明かそうとするミショーン。
やがて、どこからか人の話し声が聴こえる。。
飛び起きた彼女がその声の元を辿ると、突然やってきたバージルによって、ミショーンはあっけなく監禁されてしまう。。

バージルの元同僚達を名乗るその声は、ミショーンに彼の過去を語り出す。。。

この島でウォーカーから逃げてきた人々を匿っていた事。
やがて食糧不足により争いが起こり、仲間が死んだ事。
そしてその過程で、ウォーカーの蔓延る施設に、バージルが自分の家族を自らで閉じ込めてしまった事。。

 

やがて、紅茶に麻薬を盛られたミショーンは、幻覚の中で過去の自分の夢を見る。

恨み節を語り、ミショーンの過失を責めるセディク。

アンドレアとの出会いでは、彼女はそのウォーカーに食い荒らされた彼女の死体から、ナイフを拾う。
置き去りにしたバックパッカーに自分を投影し、彼女はダリルに助けを必死に求めるも、その声は届かず。。

やがて絶望の淵で、ニーガン達に出逢うミショーン。
彼女はその勇気と闘争心を買われ、救世主の一人としてリック達との戦闘に巻き込まれていく。

暗い森の中、跪かされたリック達の前で、ニーガンが不敵に笑う。。
彼は自分の右腕となったミショーンに、愛用のルシールを手渡し、彼女は怯え切った目で狼狽えるリック達の前で、それを振り下ろす。。

次第に戦局は悪化してゆき、森へと追い詰められるミショーン。
彼女の胸を、ダリルの鋭いボウガンの矢が突き刺し、無言のままのリックに向けられた拳銃が、その火花を散らす。。。

 

幻覚から覚めたミショーンは、すぐさまバージルの隙を着き反撃。
彼に捕らわれていた同僚達も助け出し、ミショーンはバージルの行く手を追う。

火の手を上げるボートを尻目に、バージルを追い詰めるミショーン。
彼の同僚達の勢いに促されるまま、彼女はバージルの息の根を止めようとするが・・

ミショーンはその手を緩め、バージルを救う。

そしてそのまま監禁された彼は、幻覚によって見た自分の家族との思い出を語り出す。
強い言葉でそんなバージルを励ますミショーン。
やがて彼女が、秘密にされていた施設内を探索していると・・

古びたリックのブーツを見つけ、言葉を失うミショーン。
彼女はバージルを問い詰め、そのブーツの置いてあった漂着船へと向かう。
そこで、自分達の似顔絵が描かれたiPhoneを見つけ、彼女は泣き崩れる。

 

その船を修復し、オーシャンサイドに戻ろうとするミショーンは、家族の影に憑りつかれたバージルにも手を差し伸べるが、彼は島に留まる道を選ぶ。。

バージルに見送られて出向していく船。
ミショーンは無線で、ジュディスに事の顛末を語る。

母の無事を喜ぶも、ミショーンの気持ちを推し量るジュディス。
彼女は、ウィスパラーズとの戦闘が終結に近づいている事をミショーンに語り、その背中を押す。。

やがてミショーンは遂に、リックの捜索に向かう覚悟を決める。。。

 

冒頭のペットウォーカーを連れ、森を歩くミショーン。
彼女は、傷ついて遅れを取る人々に手を差し伸べ、彼方に見える人間の大集団を追う。


 

 

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 ・・「もう少し信じてみて」・・・?

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とうとう、不満を吐き散らす自分達往年の『TWD』ファンに向けて、リックから直接の懇願メッセージが届いちゃったんでしょうか・・・?

だけど、いくらなんでも、自分達になじみ深いスマホに日本語で綴らなくてもwww

 

・・・んーん、まあ、じゃあ、その言葉に乗せられて、ちょっとだけ褒めてみると、、

 

少々ご都合主義の展開ではありましたが、チョウセンアサガオで見せられたミショーンの幻覚パラレルワールドは、少しだけ昔の『TWD』の事を思い出させてくれて、久しぶりに感傷的な気分になれました。

予算のない中、昔のデュープ映像まで引っ張り出して、CG合成に悪戦苦闘している様子が目に浮かんできます。

・・でも、どうせなら、、

スケジュールのないミショーンの単独ショットばかりなので、辻褄合わせのよーなボートクルーのメンバーなんか出さずに、全部過去映像でも良かったのに。。。

ほら、“救世主”軍団の成り立ちって、皆さん興味ありませんか?

もともと人を助ける為の集団だったはずの彼らが、どうして変わっていくのかとか・・

数々のトラウマを抱えるミショーンの蟠りは、意外と“救世主”達と絡ませる事で、もうちょっと上手く表現できたんじゃないかな。。

 

臆病にニーガンに付き従う彼らとミショーンの違いは、唯一その出逢った仲間の違い

つまり、タイトル通りの選択です。

リックメンバーを全て跪かせたあの忌まわしい夜に、ニーガンから譲り受けたルシールで、それを自分自身に振り下ろそうとしたのは、過去の因果を誰のせいにもせずに、自らが背負う覚悟を決めた事への暗喩。

これをニーガンに頼りっきりで自立できない奴らと対極的に見せる事で、そんな彼らにも情けを示すリックへの想い、更にはそれ教えてくれた我が愛しのカールの優しさなんかも、自然ともっと膨らんでくのにな。。

そこにほんのちょっと、別ドラマとスケボーに忙しいドワイドや、ドラマ版『スノー・ピアサー』にちゃっかり出演中のサイモンあたりを一日だけでも借りて、ミショーンとの出逢いをワンシーンだけでも見せてくれれば、彼女の胸につっかえていたモノは、更にわかりやすく伝わるはず。。(・・・まあ、彼らをもう一度呼び戻す求心力も、もう、このドラマにはないのかもしれないけど・・)

 

半年近く待たされたバージルの出演は、そのからみがあまりに薄過ぎて、かなり期待していた分、少し残念過ぎる展開でした。

あのまま一人でブルーズワース島に残る彼は、ウォーカーとなった家族もいない今、ひとりぼっちでバッドトリップにハマり続けてくんでしょうか・・?

 

いざという時にすぐ感傷的になるオトコ代表の自分としては、、

わざわざ危険を冒してでも、ミショーンに縋りついたバージルの気持ち、・・・少しだけ分かります。。

初期のモーガンやガバナーあたりもそうでしたが、他人には残虐でも、身内の事となると、男は案外弱いもの。。。

でも、こーゆーダメヤサ男が成長していくからこその、『ウォーキング・デッド』ですよ!

一人で生きようとする人間は、結局つまんないんです。

 

・・覚えていますか?

ちょっぴり優しくても、自己中で戦闘能力ゼロだったグレンが、マギーと出会い、ハーシェルに支えられ、あれだけ立派で逞しい男に成長していった事を。

ウォーカーに感染された仲間を、躊躇なく殺そうとしていたダリルが、依存していた兄のメルルを見限ってでも、新参者のミショーンを裏切らなかった事を。。

そして、どんなに強くリーダーシップを発揮していても、いざという時に仲間を見捨て、闇落ちしていったシェーンの事を。。。

こーゆー人の弱い部分を描くから、このドラマは面白かったんです。

だから視聴者にどんなにウザがられても、バージルはいいんですアレで。

予算もないのにクソつまんないアクションや、現実的な展開を見せられるよりは、に繋げてくれた方がよっぽどマシ。。。

 

ラストの大集団がコモンウェルスだとすれば、リックの捕らわれたグループは、ひょっとして彼らの敵役・・?

戦場で恋人同士が久しぶりに再会するシチュエーションじゃ、ちょっとチープなラブストーリー過ぎる展開のような気もしますが、まあこの際、リックを拝めるのならそれも我慢します。

 

・・・そんな事よりも、、

殺気だったベータでも、ダリルはきっと殺ってくれるでしょうから、大した不安はありませんが、まったく軸のブレた自分達の唯一のダークヒーローだったニーガンを、来週からどんな目で見ていいのか。。。

このドラマはもう、男のファンの視点は置いてきぼり・・?

 

・・・ラストのジュディスがミショーンの為に流すは、やっぱり反則だよな・・・・

シーズン10第14話の感想はコチラ

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『ウォーキングデッド』シーズン10第12話の私的な感想―このドラマをダメにしたのは誰なのか?―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode12/2019~(アメリカ)
脚本:イーライ・ジョン/ニコール・ミランテ=マシューズ
出演:ノーマン・リーダス、サマンサ・モートン、ソーラ・バーチ、ジェフリー・D・モーガン

 TWDへの苦言

・・ふざけ半分で『TWD』ブログを続けてきましたけど、そろそろ限界でしょうか。。

 

今までは、ここの前説でエピソードのネタバレになる内容は避けてきましたが、今回はあまりにショックな内容だった為、逆に筆が進んでしまいます。

 

なので今回はここから、、

 

『ウォーキングデッド』シーズン10第12話のネタバレを含みますので十分にご注意下さい。

 

・・いや、ショックと言っても、、

 

前々から視聴者の殆どが薄っすら感ずいていたニーガンによる暗殺作戦や、その裏でこっそり糸を引いていたキャロルの真相の事なんかじゃありません。

或いは、予算維持の難しくなったヒルトップのロケセットを、効率的に燃やすその崩壊劇や、著者が愛するコニーの行方不明話なんかでもなく・・

 

 

このドラマが、ライトな視聴者層に完全に照準を合わせた、単純なドラマ作り路線に移行し始めた事。

 

 

・・・あ、遂に言っちゃった。。。

もう、長年のTWDファンとして、怒りがMAXに到達したので勘弁してやってください。(というより、後半は語気がだいぶ強いので、流し見で読まれている方はココで退場して下さいm(__)m)

 

とりあえず、一呼吸おいて、、

今まで通り、あらすじから追って、その理由を細かく説明させてもらいます。

 

シーズン10第11話の感想はコチラ

 

 

 

 

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 由への道

火の手に包まれるヒルトップ。
崩れ落ちる壁から雪崩れ込むウォーカーを住民達は必死に撃退するも、あえなく陥落。
ユミコはそのウォーカーの群れの中に、マグナらしき人影を発見するも・・

 

失ったウォーカーの補充作業を、ベータから命令されたニーガンは森の中へ。
すると、生き延びていたリディアの姿を見つけ、彼はその後を追う。。

負傷をし意識のないルークを抱えたアーロンは、やがてニーガンと再会。
彼はその怒りを徐にニーガンにぶつけようとするが、やってきた数体のウォーカーに阻まれ、彼には近づけない。

ニーガンとの再会を喜ぶリディアも束の間、彼は言葉少なく彼女を取り押さえ・・

 

アダムを抱きかかえたアルデンは、ケリー、メアリー等と共に、合流地点へと急ぐ。
やがて、泣き止まないアダムの声に、ウォーカーが引き寄せられてくると・・
メアリーは二人と甥のアダムをバンの中に閉じ込め、ウォーカーの群れを誘導。
河原のほとり迄やってきてその全てを退治するも、音もなく近づいてきたベータによって、彼女は胸を切り裂かれ絶命。。

やがて転化をし、ウォーカーとして立ち上がる彼女を、アルデンの放つ矢が射抜く。
ベータはその様子を睨みつけながら、森の奥へと消えていく。

 

キャロル、ユージーン、ユミコの三人は、生き残っていたマグナと再会する。
コニーとは、はぐれてしまった事を知らされたユミコは、キャロルに怒りを露わにするが、マグナは彼女に一定の理解を示す。。

自責の念に晒されているキャロルに、ステファニーとの待ち合わせの件を語り出すユージーン。
キャロルはそんな彼を励まし快く送り出すと、ふとリディアの杖を見つける。。

 

ダリル、ロジータ、ジェリー等は、数人の仲間を連れ、子供達の隠れ家のあるあばら家へ向かう。
しかし、そこでナビラ達の子供の姿は見つけられず、焼け落ちたヒルトップに戻ると、瓦礫の下に埋もれていたエゼキエルと再会する。

 

アルに救出されていた子供達は、別の家で不安な時を過ごす。
顔面蒼白のまま彼らを気遣うアルは、ジュディスにだけ自分がウォーカーに噛まれていた事を明かし・・
やがて自らの手で死を選んだアルに、ジュディスが何気なく近づいていくと・・

 

エゼキエルの先導で、アル達の隠れ家へとやってくるダリル。
一抹の不安が過る中で、彼がその家の扉を開けると、駆け寄ってくる子供達。
しかし、ウォーカー化したアルの息の根を止めたジュディスは、呆然とその場に座り込んでいる。
無言のまま、その彼女を抱きしめるダリル。。

 

アルファの元に、リディアを見つけ出した事を報告にやってくるニーガン。
彼女はニーガンに感謝の意を伝えるも、彼に自分達から離れる事を遠回しに示唆し・・

椅子に縛られた小屋の中で、狼狽えているリディア。

ニーガンはアルファに、自分の娘を傷つけないように進言するも、彼女の決意は変わらず。。
その思い出を永遠にする為に、アルファはリディアを抹殺すべく小屋へと近づき・・

 

もぬけの殻の小屋の扉を開け、呆然とするアルファ。
振り返る彼女の首を、ニーガンは躊躇なく掻き切る。。

 

その血の滴る生首を、彼がある人物の元へと運ぶと、

遅かったわね

とニーガンを労うキャロル。。。。 


 

 

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 ・・グレゴリー・ニコテロ(TWDの特殊効果担当兼製作総指揮)が監督の時って、こーゆーいらんトリックするんだよな。。。

・・・これを神回と呼ぶヒト達のキモチが、サッパリわからない。。。

 

以下、ウォーキング・デッド、ウィスパラーズ戦終了迄の、原作のネタバレを含みますので、ご注意ください。

 

意味深にベータの過去を匂わせるフックや、実質的なウィスパラーズの最大の被害者だったヒルトップの鍛冶屋爺さんアルの、非業の死なんかはひとまず置いといて、、

 

結局ウィスパラーズって何だったんでしょうか?

 

もう、闇の女帝として君臨したアルファもあっさりと生首にされちゃったので早速ネタバレしちゃうと、原作の彼らの物語と今回のドラマ版とでは、その死の意味自体が、実はだいぶ違います。

ウィスパラーズの本当のコワさの秘密は、ワケノワカラナイ呪文を唱えるからでも、ゾンビマスクを被っているからでも、更に言えば、歪んだ新興宗教団体もどきに人を洗脳するからでもなく、実は究極のナチュラリストであるという事。

citrus-net.jp


わかります?この意味?

つまり、原作で描かれている彼らは、動物や自然、更に言えばウォーカーにさえも寄り添って生きる道を選んだエコテロリストの様な武装集団なわけです。

なので、、

親であるアルファが、子供のリディアを愛するのも自然。

それが、例え歪んだ愛情であったとしても。。

 

そんな、唯一の弱い人間味を残してしまったアルファの感情を必死に食い止め、グループを維持する為の汚れ仕事を一手に引き受けていたのがベータの存在であって、ドラマ版の様な、ただの図体のデカい用心棒なわけじゃ全然ありません。

要するに、ちょっと不自然なまでに今は亡き純情少年ヘンリーとの想い出に、憑りつかれまくるキャロルと、しつこくリディアを忘れられないアルファは、実は同じ穴の狢。

全てを犠牲にしても執拗な行動をとる二人は、皮肉にも、子供に異常な執着心を燃やす点では全くおんなじで、その似た者同士でいがみ合う母親の戦いというのが、今回のドラマ版ウィスパラーズ編のコンセプトのはずでした。。

 

そして一番の問題は、今回の影の主役と言ってもいー存在のニーガンですが、、

 

皆さん、なんか、妙な違和感を感じませんでしたか?

・・まるで、昔のカッコよかったはずの彼が、どこかへ行ってしまったような・・・

 

ニーガンも原作では、アルファを殺害するのはおんなじですが、その動機は、ドラマ版と実は正反対。

無鉄砲な親をリックに殺されたブランドンドラマ版では5話に出てきたアタマワルイキャラの少年によってアレキサンドリアの牢獄から脱出し、その復讐の為、ウィスパラーズの領地に彼は送られた後、ニーガンはブランドンをあっさり抹殺します。

その理由は、、

ニーガンは完全な合理主義者であって、私怨に捕らわれたバカが嫌いなんです。

彼の右腕だった脳筋サイモンが、あっさり絞め殺されたのを覚えてるでしょうか?

 

つまり、彼が“救世主”軍団を作り出して世界を救おうとしたのも、様々な計略でリック達を屈服させようとしたのも、嫌みな台詞で感情をコントロールする究極の悲観論者だからこその成せる業・・(そんな彼が、ジュディス等の純真無垢な感情に触れる時、ちょっぴり切なくなりませんでしたか?)


実写化もされた日本のアニメ『寄生獣』内での台詞を借りれば、

愚民を統率し間引きする為の力」を理想に掲げた、コワすぎる超現実主義者なんです。

 

そんなニーガンにも、原作では様々な葛藤や邪心、それに、ほんの少しの後ろめたさもありました。

彼が原作でアルファを手にかける理由は、ただの残虐行為でも、リックのグループに入る為の単純な計算でも、ましてや誰かの復讐の為であるはずもなく、純粋にアルファのつく嘘が嫌いだったから。。

 

それは、リディアも含めたウィスパラーズの女性に対する男達の夜這い行為を黙認していた事にも繋がりますが、(ドラマ版でも少しは触りましたが)アルファが成り行きに任せていた動物的な人の本能を、否定してきたからこそニーガンは強いわけです。

それはアポカリプス前に彼が妻のルシールを失って得た、自分の無力さからくる信念。


そんな切ないダークヒーローだからこそ、彼をカッコよく感じ、悩み続ける男リックの後釜になれる気がしてたんだけど・・

 

この深い裏テーマを今回のエピソードでバッサリ削ぎ落したのは、ライト感覚で観る一般視聴者には、それよりも戦闘シーンを工夫するだけの単純なアクションやミスリードの暗殺トリックの方が需要があると、製作側が判断したからでしょう。(・・なんだか、製作側が本物の“ニーガン”みたい・・)

ウィスパラーズによるレイプシーンを見せずに、9話のエピソードでアルファとニーガンの性的なカットを盛り込んだのも、単純なポリコレ批判を受けるよりは、失笑を買う方を選ばざるを得なかったテレビドラマの悲しい性。。

 

そんな彼らが求めるクソつまんないサスペンス要素に巻き込まれ、今回のエピソードで切ないキャロルと、かっこいいニーガンは同時に死んだ気がしています。

 

だって、キャロルに今後どんなフォローを入れたとしても、彼女は仲間を危険に巻き込んだだけで、自分の手は一切汚さない、ただの悪女ですから。。

ついでに頑なだったはずの信念をすっかり変え、そんなキャロルの私怨の手先に落ちぶれたニーガンも、そこにどんな理由を取って付け加えても、後の祭り。

一見狂人の様で、クールで切れ者のカッコよさを併せ持つ救世主だった頃の彼には、もう決して二度と戻れないでしょう。。。

 

これじゃ、『ゴーストワールド』でゴールデングローブ賞候補にも上ったガンマ事ソーラ・バーチも、降板を理由にあっさりと逃げ出すよねえ。。。。

 

原作のかっこいいニーガンの秘密は、以下の日本語版コミックに収録されています。

 

ウォーキング・デッドの深刻な視聴者離れの原因は、需要と供給が著しく食い違ってる気がしてるんですけど、皆さん、どーでしょうか?

 

ウチのブログじゃ、何度も言い返してますが、、

この海外ドラマは、崩壊した社会秩序の中で、人間性を改めて見つめ直すドラマです。

www.mariblog.jp

 

平たく言えば、、

正義と生き残る事の矛盾点を突く事が本懐の、壮大なヒューマンドラマだったはず。。

 

更にリミッターを外して、スナックの酔っぱらいオヤジ風に叫ばせてもらうと、、、

 

ハナからアクションもサスペンスも、もーどーでもいーんだよ!!もっと青臭い友情とか家族愛とか、ゾンビ世界のような現実から逃避できる夢がほしーんだよ!!!

・・あ、血圧が上がってきちゃった。。。

 

今から考えれば、ゾンビドラマなのに不倫モノってゆー最初のコンセプトから、お茶の間の主婦層を念頭からターゲットに置いた、あざとさがこのドラマにはあったのかもしれない。。

 

ついでに原作では、放浪者がグループ内で共存する事の難しさを描いていたはずの、マグナ&ユミコ達の新参キャラも、その生き残った術を説明するディテールがびっくりするほど雑で、著者のお気に入りだったはずのコニーへの心配心も全く動きませんでした。

 

・・もう、ドラマを観る事自体、やめちゃおーかな。

作り手側が、訴えかける様に一生懸命作ったモノを一生懸命に見てもらえるのが、視聴者に選んでもらう有料コンテンツならではの、面白さの筈だったのにな。。

 

元々ゾンビ好きの視聴者って、のめり込みやすくて現実に不満のあるちょっとイタイタイプじゃないですか?(←完全に偏見(^^;)

だから、いーんだよ!横目で楽しむ日本の民放ドラマのように、軽い感覚で観てるヒトの文句とか全然気にしなくて!(こちとら年度末で資金繰りに忙しーんだから、hulu解約するぞ!)

 

ウォーカーを倒す事に息巻いていたジュディスが初めて突き当たった試練と、その横にひっそり寄り添うダリルの様子だけには、少しじんわりときましたが、映画版への期待値を無理やり盛り上げようとするミショーン最期の次回エピなんかよりも、原作と乖離すればするほど、単純な視聴者目線に媚びざるを得ない今後の『TWD』シリーズ全体に不安が募りまくった、あまりに複雑な感情の込み上げるエピソードでした。

 

シーズン10第13話の感想はコチラ

www.mariblog.jp

 

『ウォーキング・デッド』シーズン10後半戦は、huluで観れます。

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『ウォーキングデッド』シーズン10第11話の私的な感想―ユージーンの恋心―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode11/2019~(アメリカ)
脚本:ジュリア・リッチマン/ビビアン・ツェー
出演:ノーマン・リーダス、サマンサ・モートン、クリスチャン・セラトス、ソーラ・バーチ

 打ち切りライン

・・あ、いつの間にかもう月曜日。。

 

アレ?ダリル先週まで何してたっけ?

何てゆーライトな視聴者向けの後付け確認用記事となり果てたウチの感想ブログですが、物語はココからどんな巻き返しがあるんでしょーか?

 

・・あまり、視聴率の話はしたくないけど。。。

TWDの視聴者数は、等々大台の300万人さえめでたく切り始め、前回のエピソードはウォキデ史上過去最低記録となる293万人に迄下落。。

最高記録を樹立したシーズン5ファーストエピソードの1,729万人と比較しちゃうと、この下落の激しさが伝わるでしょうか・・?

初回シーズンでさえ535万人を記録した事を考えると、もう打ち切りラインに到達したと言っても過言ではないよーな気が・・

 

これ、もう、来年公開予定の映画化まで持つか・・?

なんて、素朴な疑問が残る中、コロナウィルスの影響でシーズン11の撮影も無期限の延期状態となったよーなので、これを機にいっそやめちゃえば・・?


その予算を全部3部作の映画版に回して、出来れば脚本を一から練り直してほしい。 。

 

・・発起人だったダラボンも草葉の陰で泣いてるよな。。(いや、まだ死んでないけど。。)

 

なんて余計な妄想をしながら、エアヘッドティーン向けのサバイバルドラマへと真っ逆さまに落ちぶれていくこのドラマを、感慨深く思う今日この頃です。。

 

シーズン10第10話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第11話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 夜明けの明星

アルファの承認を受け、ウィスパラーズの一員として群れに溶け込むニーガン。
不気味な呪文を繰り返しながら、彼らが目指す先には・・

ユージーンが思いを馳せる無線機越しの女ステファニーは、彼女が人工衛星の落下を目撃した事により、その居場所が想定よりも近い事が判明する。

ガンマの名を捨てメアリーに戻った彼女は、アーロン等と共にヒルトップへとやってくるが、甥であるアダムを妻の肩身代わりに育てる鍛冶屋のアルは、二人の再会に同意しようとはしない。

エゼキエルはキャロルを、ユミコとルークは姉を失ったケリーをそれぞれ慮るが、彼らの蟠りは中々消えず。。

そんな中、ユージーンの無線機から聴こえてくる女の存在を知ったロジータは、彼女と安易にコンタクトを取ろうとし、二人の信頼関係を崩してしまう。。

リディアを連れ、ウィスパラーズの偵察に向かったダリルは、その道の塞ぎ方から、ニーガンが彼女等と合流している事を悟り、現存するヒルトップに集まったメンバーだけで、彼女等に応戦する覚悟を決める。

アダムに近づこうとしたメアリーに、ウィスパラーズによって恋人を惨殺されたアルデンは怒り心頭。

ヒルトップに残るメンバーにはそれぞれ、言い知れぬ不信感が徐々に募っていく。。

 

応答の無くなった無線機越しで、ステファニーへの歌を口ずさむユージーン。
彼は、迫りくる戦いへの覚悟を決め、彼女の返答を待ち続けている。
すると、それに呼応する様な彼女の歌声が・・

リディアにヘンリーの鎧を託すエゼキエル。
メアリーの恐れを気遣い、槍を託すアーロン。
ダリルはキャロルを通じて、お互い蟠りを抱えていたエゼキエルと、決戦に向けての決意を共有。

やがてユージーンはステファニーに、ロジータへの本心をも打ち明けると・・
ユージーンの決意と、純情なその心をようやく受け止めた彼女は、一週間後にウェストバージニア州にあるチャールストン軍事基地での面会を提案。

そして、コニーの一件でダリルの元に謝罪にやってくるキャロルをも彼は受け入れ、その夜、大量のウォーカーを従えたウィスパラーズとの、最終決戦がいよいよ幕を明ける。。。

 

電流を流した柵でウォーカーの侵入を食い止めようとするも、そのおびただしい数のウォーカーの群れは、あっさりとそれを突破。
やがて、迫りくるウォーカー達をそれぞれ必死に撃退するダリル達の背後に向かって、放たれる炎。
ベータの手に寄って、ガソリンを正面から浴びてしまった彼らは、退却する事も叶わず。
ダリルは、炎に包まれるヒルトップの城門で、只、呆然と立ち尽くす。。。 


 

 

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 ・・素朴なキモチですが、、

ダリル、アーロン、エゼキエルに加え、ユミコ、ジェリー、ダイアンと、歴戦の猛者達が揃ってるヒルトップ軍と比べると、ウィスパラーズ軍団ってなんだか弱そうに見えてきませんか?

もう、武闘派はベータのみに頼りきりで、ウォーカーと殆どの変わらない烏合の衆の彼らに、どうしてもダリル達を倒せる風には見えてこないんですが。。。

ちゃっかりウォーカーマスクを貰ったニーガンも、タイミングを見てヒルトップ軍に再度寝返るでしょうから、もうこの消化試合みたいなシーン自体、いらなくない?

 

ユージーンの新たに芽生えた恋心を知って、挑発してくるロジータの小悪魔ぶりは、そんな迫力の出ない戦闘シーンより、マジでコワイ。。。

皆さんも、この手の悪意なくオトコ心を弄ぶ魔性女には、重々気を付けましょーw

 

それに引き換え、随分大人な対応を覚えてきたリディアの成長には、中々ココロを擽られるものがあったな。。

ま、若干物分かりが良すぎる気もするけど、お互いヘンリーの死を通じ、心の瑕を共有するキャロルとは、もっと真の親子のような信頼関係を築いていってほしいかな。

 

お転婆ジュディスの幼心に走る緊張感。
相変わらず、誰にでも優しさMAXのダリルの男前っぷりも見事でしたが、どうしても私的に気になるのはユージーン。

ようやくランデブーに漕ぎつけたステファニーとの面会場所は、ハイウェイで行っても560キロ近くあるので、馬車で一週間以内というのは、結構過酷な旅路かも。。

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・・ゆうに東京岡山間を超す距離を、車ナシの自力で来いという、ツンデレステファニーのさり気ないSっ気ぶり。。



もう、本編はさっさと卒業しちゃっていいから、彼だけのロードムービーチックなスピンオフシリーズ、新しく始めてみません?

 

『ウォーキング・デッド』シーズン10後半戦は、huluで観れます。

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『ウォーキングデッド』シーズン10第10話の私的な感想―ガンマの裏切り―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode10/2019~(アメリカ)
脚本:ジム・バーンズ
出演:ノーマン・リーダス、サマンサ・モートン、クリスチャン・セラトス、ソーラ・バーチ

 古い記憶。。

・・最近では、あれだけ待ち遠しかった月曜日が、かなり苦になってきました。。

・・・もう正直、書きたいコトも特にないんだよね。。。

 

10年前のこのドラマの開始当初は、仕事をサボってでもPCにかじりついて見ていた頃が、あまりに懐かしい。。。

 

それでも、、

飽き性な自分の性格を直す為の修行!

なんて思って始めたブログと同じ。。

 

文句を言うだけ言って、投げっぱなしジャーマンのまま途中で視聴を止めちゃうのはなんか悔しいので、二日酔いで満身創痍でも、重い腰を上げて書き続けますよ!!

 

・・ん・・? 誰の為に・・・?

・・なんて言いながらも、もう、配信開始からあっという間に一週間が過ぎちゃってた。。。(^^; 
 

シーズン10第9話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第10話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 忍び寄る影

暗闇のトンネルを抜け、アレキサンドリアに侵入するベータ。。

いよいよアルファと決別する覚悟を決めたガンマは、正々堂々と街の正面玄関にやってきて、ゲイブリエル達と対峙。
彼女はダリル達が窮地に陥った情報を伝え、ヒルトップで生き別れとなった甥との再会を求めるも・・

 

見張りのウィスパラーズの後を追ってきたダリルは、いよいよアルファ達の集団を見つける。
奇襲の末、彼はアルファをもう一歩のトコロ迄追い詰めるも、その隙をついた彼女の反撃で、深い痛手を負ってしまう。
やがて、廃工場に彼を追い詰めたアルファは、ウォーカーをその場所に呼び寄せ・・・

 

ガンマの情報により、洞窟への救出作戦を練るベイブリエル。
彼は、あっさり寝返ったアルファの様子から自信をつけ、綿密な計画を練るが、ロジータは、そんな意気揚々な彼の様子に、戸惑いを覚え始める。

牢屋に閉じ込めらているガンマに、名前を尋ねるジュディス。
彼女は、自分がメアリーだった頃の思い出を振り返り、改めてアルファの狂気を認識。

恐怖心に駆られたロジータの様子を悟ったゲイブリエルは、彼女とローラを救助隊から外し、街に押し寄せてきそうなウォーカーの大群の為の、迎撃に備えようとするが・・

・・その夜、アレキサンドリアの墓場の下から、街に忍び込んでくるベータ。
彼は素早く街の護衛部隊を抹殺し、彼らを次々にウォーカーに変えていく。。

ウィスパラーズの罠を察知したゲイブリエル達は、時既に遅し。。
手薄になった街の防御の中で、ベータは捕らわれの身となったガンマをあっさり見つけるが、その身を犠牲にして彼女を脱出させたローラの機転で、彼女はジュディスの家へと逃げ込む。
その後を追ってやってくるベータに、ジュディスはリック譲りのコルトパイソンをぶち込むも、彼は死なず。。。
ガンマは自分の命を交換条件に、その助けにやってきたロジータを、彼の魔の手から救おうとする。

 

工場跡地でのウォーカーとの決死の戦闘の末、何とかその撃退に成功するダリル。
同じく深い痛手を負っているアルファの元には、どこからかリディアがやってきて・・

自分を殺す様に指示し、ウィスパラーズのトップの座を明け渡そうとする母親に、彼女はきっぱりと決別を宣言し、そのまま彼女を置いて何処かに消える。。

意識を失っていたダリルが目を覚ますと、その横にはリディアの姿が。。

やがてウィスパラーズの仲間に救出されたアルファは、その絶望の中、更なる勇気を奮い立たせていく。 


 

 

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 ・・しおらしいガンマを見せるのは、ちょっと早すぎなんじゃないでしょーか?

最近忘れっぽくて、もう覚えてないんだけど、ガンマは何時アルファに見切りをつけたんでしたっけ・・?

 

・・アレキサンドリアには、もうセディクもユージーンもミショーンさえ、いないんですよね。。

主要の街の攻防戦だっていうのに、あまりにキャストが地味過ぎて、なんだかさっぱり気持ちがついていきませんでした。。

 

狂気に走り始めたゲイブリエルは、そろそろ死亡フラグなんでしょーか・・?

セディクのいない今、頼れる優しい父親役がほしーロジータの気持ちだけは何となくわかるので、もう、どうでしょう?この際、ヒルトップで退場を待ち望んでいそうなアルデン辺りと新しい恋路を描いてみては。。

もちろん、その恋のキューピットは、誰あろうユージーン

ロジータと結ばれると、大抵その男は悲惨な末路を迎えるので、彼にはこれまで通り、切ないピエロに徹していてもらいたいです。

ローラはあっけなくやられちゃったけど、これで救世主軍団の生き残りも壊滅。

まあ、孤高の虎となったニーガンが、これで目立つんで別にいいんだけど。。

 

より凶悪に狂い始めたアルファは、正直もう見てらんない。

時系列的に、前回のニーガンとのマスクプレイ後に、この自殺願望ですから。。

リディアじゃなくても、彼女に愛想が尽きるのは、ものすっごくよく分かります。

自立する娘と母のサイドストーリーのつもりでしょーけど、もうなんだか、言ってる事が分かんなすぎて、裏テーマが全然入ってこない。。。

・・アルファをこんな突拍子もない狂人キャラに仕立てる前に、もうちょっと人間味のあるドラマを作っておいてほしかったな。。。

 

ダリル、リディアみたいな若い娘とのロードムービーは、ベスの時にもう十分やったので、さっさと僕のコニーを助け出してくれー!

 

シーズン10第11話の感想はコチラ

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『ウォーキング・デッド』シーズン10後半戦は、huluで観れます。

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『ウォーキングデッド』シーズン10第9話の私的な感想―キャロルの過ち―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode9/2019~(アメリカ)
脚本:デビッド・レスリー・ジョンソン・マクゴールドリック
出演:ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライド、サマンサ・モートン、
ジェフリー・D・モーガン

 シーズン10後半戦再開に向けて・・

・・とうとう再開してしまいました。

褒め専ブロガーの心を搔き乱すあのドラマが。。

 

ゲースロ』終了後、海外ドラマに対する拒絶反応が酷く、最近めっきりブログの更新も滞ってきちゃいましたが、一話完結モノの日本のドラマとは違い、格段の差の集中力を使う海外ドラマのメインストーリーをひっぱる展開の傾向自体が、根気のない自分には最初からあまり向いてないのかも。。

 

そして、、

つまんない映画なら、自分のセンスを呪うだけで済みますが、長年見続けてきたドラマがまざまざと劣化していく様子を見せつけられるのは、もう想像を絶する程の苦悩。。

それでも、習慣から視聴を止められない自分との葛藤。。。

 

・・なんか、アレに似てますね。。

昔のオトコとの思い出を、上書き保存して綺麗サッパリ忘れさる事の出来る女子脳と、何時まで経っても覚えている男子脳との違いというか。。。

 

回りでこのドラマの噂をする人も殆ど見かけなくなり、一体このドラマは、誰をターゲットにして、何を伝えたいんでしょーか・・?

 

・・でもね、、

今回は結構面白かったです!

低予算アクションばかりじゃなくて、濃厚なドラマな部分が戻ってきたっていうか。。

 

主役の死による退場で、ドラマの求心力がすっかり下がったのも束の間、閉鎖的な空間で巻き起こる人の業なんかを見せつけられると、やっぱりたまらなくゾクゾクします。

・・でも、いつの間にかメインキャラに昇格した彼女のキャラ、ちょっと急激に変化し過ぎてませんか?

あれだけ頑なに強い女を演じてきた筈なのに、なんだかやけに弱弱しく感じます。

それでもそんな人間らしいトコロが、どこか可愛く見えてくるというか。。。

 

久しぶりの再開なので、大筋のストーリーをすっかり忘れ始めてましたが、予算が行き詰っていそうな事を逆手にとって、センスのいいカット割りの工夫と、会話部分のプロットをしっかり練り直す作業を始めている気がしています。

・・それじゃ、改めて、huluで久しぶりに再開した・・・ 

 

『ウェントワース女囚刑務所』シーズン7の感想を!

 

 

。。。

・・え?違う?

あー、『ウォーキング・デッド』ね。。。

 

・・そんな面白いドラマも、昔ありましたね。。

 

随分長い目で、ただのサバイバルゲームと化したこのドラマを見守ってきましたが、コッチの方はもう、ゆうに臨界点を超えてきました。。。

ストーリーうんぬんの問題じゃなく、予告編動画でFox自らキャロルの生還ネタバレを盛大に示唆してしまっている事もあり、このドラマの面白さも、奥行きも、ドキドキ感さえまったく感じられなくなり・・

 

映画やドラマの文句は最低限に抑える!というウチのブログの最低基本方針さえも瓦解させてくれたこのドラマには、それに敬意を表し、今後その矛盾点をガッツリ突っ込ませてもらいます!

 

※尚来週からは、リアタイでの視聴、並びにどーでもいーミスリードを仄めかすあらすじ解説は 、少しずつ省略させてもらいますのでご了承ください_(._.)_

『ウェントワース女囚刑務所』は、TWDとはちょっとタイプが違うけど、映画好きのダメオヤジが長年見続けてきたドラマの中じゃ、結構面白いドラマです。
ビーが死んじゃってから視聴を辞めちゃった方も、新キャラが結構面白い展開になってきたので、是非もう一度チャレンジしてみて下さい♪

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シーズン10第8話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第9話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

TWD10-09-02

 暗闇

アルファに唆され、暗い洞窟の中に迷い込んだキャロル達一向。
そこには無数のウォーカーが蠢いていて、彼女等は身動きが取れない。

キャロルの身勝手な行動を、責め始めるマグナ。
突然、閉所恐怖症なコトが発覚したキャロルは、その無鉄砲な行動を、それとなくダリルに咎められる。

アルファに憎悪の炎を滾らすキャロルに、それでもしっかり寄り添おうとするダリル。

やがて、洞窟に閉じ込められた彼らを監視していたウィスパラーズとの格闘の末、ジェリーがその抜け道を見つける。。

 

ニーガンからウィスパラーズの内通者を仄めかされたアルファは、ガンマの行方をベータに追うよう指示を出す。

そして、たじろぐニーガンに服を脱ぐように命令すると、その礼として、彼女は徐に彼と体を重ね合わせる。。

 

狭い抜け穴に挟まりそうになったジェリーを何とか助け出し、脱出口を見つけ出すダリル達。
けれどキャロルは、ケリーの見つけたダイナマイトでウォーカーを爆破しようとする単独行動に走り、その窮地を再びダリルによって救われる。

ダリルの行方が気になったコニーは、地上に出られる穴を目前に、洞窟の奥へと舞い戻っていく。
・・そしてそれに吊られ様に、マグナも彼女と行動を共にし・・

地上で待ち構えていたウィスパラーズを蹴散らすケリー。
やがてアーロンらも参戦し彼らの撃退に成功するも、ダイナマイトの爆発により、マグナとコニーはそのまま地下に閉じ込められてしまう。。

ダリルの憤りを感じ取ったキャロルは、泣き崩れながら自分の過ちを責める様に求めるが、彼は言葉なく、そのまま立ち去って行く。。。

 


 

 

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 ・・もう、ガンマの独白とか、コニーの手文字とか、ドラマの中断開けからのキャラクターの説明台詞にはこりごり。

本当にこのドラマに興味があるヒトは、ネットで何でも探せる時代なんだから。。

 

ニーガンとアルファの全裸シーンは、どこにその需要があるのかもさっぱり分からず、ウォーカーマスクを被りながら抱き合われても、唯々気持ち悪過ぎるだけ。。。

おまけに、あまりに安っぽい洞窟セットの出来栄えを隠す為か、暗闇でのシーンが多過ぎて、何してんのか全然わかりません。。。

 

まあ、要は、、

少し恋仲になりそうなダリルとコニーが、誰あろう彼の無二の友人キャロルによって、引き裂かれそうになるという単純なエピソードでした。

 

今回は特に何の感情も湧かず、急にアサシンキャロルがダメダメキャラに墜ちていく様子に、妙な違和感を覚えたくらいかな。。

唯一自分にとって好感度の高い太っちょジェリーが、もし、洞窟から抜け出せずにそのまま退場してるようなら、もう来週見るの止めてたかも。。(^^;

 

・・それにしても、、

ガンマがウォーカーマスクを外している時点で、彼女の裏切りくらい、直ぐに気付こうよアルファ。。

これまでも、人心掌握術に長けているキャラを、散々見せつけてきたんだから。。。

シーズン10第10話の感想はコチラ

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『ウォーキングデッド』シーズン10第8話の私的な感想―バージルの言葉―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode8/2019~(アメリカ)
脚本:ジュリア・リッチマン
出演:ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライド、ソーラ・バーチ、サマンサ・モートン

 リックの面影

ようやくシーズン10前半最終話となりました。

・・正直、冷めきったキモチから、中々立ち直れませんが。。

 

自分が「善人である事を疑うと全てが崩れさる」と言う初回エピのアーロンの台詞通り、なんだか登場するキャラの気だるさばかりが目立つ、異様なシーズンでした。。

もうこの際、退場するミショーンとか、復帰予定のマギーとかどーでもいいけど、最近の『ウォーキング・デッド』は、なんだかテーマがすり替わってきてませんか?

 

元々このドラマのコンセプトは、ウォーカーが蔓延する世界に取り残された孤立する人間達の再生のお話。

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そんな中で、家族を守ろうとするリックとか、ジャンキー上がりのダリルとかが、本音と建前の狭間で揺れながらも、誰と共存できるか?或いはできないか?とかそんな事を見つけ出すヒューマンドラマだったはずじゃ・・

いつの間にか、人に怯える者同士のキャロルとアルファとの復讐サバイバルゲームになってきた今回のシーズンは、最早その皮肉と言うよりも、ドラマの根幹がかなり揺らいでる気がしてます。

リックからカール、そのカールが、命をかけてまで救い出したセディクのあっけない幕切れは、もう、あまりに虚しすぎて開いた口が塞がらないくらい。。

これで晴れて?過去の因果が払しょくされたのか、9年間にも及ぶリック等の希望を背負うメンバーはすっかりいなくなりましたが、不穏な空気感ばかりを際立たせる演出に特化し始めたこのドラマを、一体どれだけの人が楽しみにしてるんでしょう?

来日した法王の言葉通り、“社会から孤立している人々”がサイレント・マジョリティを占めるこの国で、これ以上モヤモヤする展開が続いても、なんだかなぁ。。。

・・もうこうなったら、、、

マーベル映画の出演に忙しいミショーンも、せこく出戻りを画策するマギーも、新しいアポカリプスゲーム「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」の主役に抜擢されちゃったダリルなんかも退場していーから、ラストの新キャラとして登場するバージルを主演にして、現状キャラを総入れ替えでもして、もう一度『ウォーキング・デッド』をやり直してもらえないでしょーか?


ほら、彼ならニーガン程ギャラ高くなさそーだから出番いっぱい撮れるし、オリジナルキャラだから憶測情報飛び交わないし。。

何よりも、劇中でリアル家族を大事にしてそーなそのキャラクターは、どこか初期の頃のリックの面影に、なんとなく似てる気がしてる気がしてきませんか・・・?

・・せめて、新興宗教教祖まっしぐらのモーガンにだけは、ならないでいてほしい。。。

 

シーズン10第7話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第8話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 取引

・・アルファからの密命を受けているダンテ。その潜入する様子。
彼は他のサバイバーと共に、アレキサンドリアへと辿り着く。。

アルファの指示通りに、ダンテは住民を脅かす落書きや街の飲料水に細工を加える。
やがて、シェリルを窒息死させたのも彼の仕業だった事が判明するが、セディクを殺してしまった事には、僅かな戸惑いをみせる。

殺害されたセディクの部屋へとやってくる、赤子を連れたロジータ。
彼女は、ダンテの不審な様子を敏感に察知し、ココをその場にゆっくりと下ろすと・・
彼女に飛びかかってくるダンテを必死に跳ね除け、その胸にナイフを突き刺すロジータ。
やがてウォーカーと化しココへ近づいてくるセディクを、彼女は躊躇なく刺し殺し、起き上がろうとするダンテには、馬乗りになって殴り続ける。。

 

アルファに騙されていた事を悟ったガンマは、アーロンの元へとやってくる。
彼女はそこで自分の素性を語り、アーロンに促されるままに、そのウォーカーマスクを外すと・・
メアリーという本名を明かした彼女は、アダムと名付けられた自分の甥との再会を条件に、ウィスパラーズの内部情報を提供する事を約束する。。

 

ダリルやキャロル、エゼキエル等が揃う中、彼らはダンテを尋問。
ダンテは、人間の理想論の限界に気づかせたかった事を主張すると、憤りの収まらないロジータは、彼の背中を激しく蹴りつける。。

アーロンは、ダンテの真意を見抜けなかった事を激しく後悔すると共に、メアリーから持ち掛けられた取引の内容をダリル達に明かす。。
アルファが、境界線の近くにある国有林にウォーカーの大群をおびき寄せている事を知ったキャロルは、その場所に直ぐにでも向かおうとすると・・
リディアを利用して、アルファの嘘を暴いたキャロルに蟠りを覚えるダリル。。
そして、逃げ出した彼女の行方を追おうとしないキャロルに、ダリルはやがて不信感を示すも・・・

 

スコット等と共に、オーシャンサイドへの道を急ぐミショーンの一行。
しかしジュディスのリクエストに弱い彼女は、その道すがらで街の図書館へと向かう。
すると、その中でウォーカーに襲われかけたルークを、咄嗟に救う男に遭遇するが・・

・・セディクの葬儀が行われる中、駆けつけたエゼキエルとの再会を果たすキャロル。
二人はぎこちない空気のまま、お互いの心境を語りあうが、ウォーカーの大群を追う事に心を奪われているキャロルは、死の近づいているエゼキエルの僅かな情動に、気付く事が出来ずに・・

セディクを失った悲しみを紛らわす様に、アレキサンドリアの外壁に集まるウォーカーを退治するロジータ。
しかし、子を持つ母となった一瞬の躊躇いが災いし・・
ヘルメットに守られたウォーカーに襲われそうになるも、間一髪の処でその助太刀に入ってくるユージーンの姿。
彼は、そのロジータの悲しみを受け入れた上で、自分がアレキサンドリアに戻る意思がない事を彼女に告げ始めると・・・

ダンテにインタビューした時の映像を見つめ、もどかしさが込み上げてくるゲイブリエル。
ロジータはそんな彼に、ユージーンの見違えた勇気を語ろうとするも、彼の心はダンテに向けられた憎しみに捕らわれたまま。。

 

セディクの死を知らされたミショーン達は、オーシャンサイドに参加する新参者のチェック強化を要請する。
すると、そこで偶然村に侵入しようとしていた男に出くわすと・・
彼が、図書館でルークを助けた男だった事が判明するも、ミショーンのその警戒心を解けず。。
やがて何処からともなく集まってくるウォーカーにウィスパラーズの影を重ね、ミショーンは怯え始める。。

 

ダンテを拘束した牢獄へとやってきたゲイブリエルは、その苛立ちを静かに滾らす。。
やがて、臆病な自分を再度克服する為、唐突にダンテの胸にナイフを突き刺す・・・

 

ウォーカーに襲われそうになり、逃げだそうとする男の膝を切りつけるジュディス。
彼女は、蹲る彼を尻目にミショーンを呼び寄せ・・

 

ジェリーや、ユミコを除くマグナ達ヒルトップの仲間達も加わり、森の中を急ぎ歩くダリル。
彼は、ウォーカーの大群を追いながらも、行方不明になったリディアの行方にも気を揉んでいるが、ガンマに教えられた場所に、彼らがようやくやってくると・・

 

手足を縛られた男の傍で、彼が図書館から持ち出した本を読み耽っているジュディス。
その焚火に照らされている中やってくるミショーンは、彼にウィスパラーズの嫌疑をかけるも・・

島で待つ家族の元に帰りたい旨を伝えるその男は、“情けが不足する世の中”での自分の突発的な行動に、疑念の余地がない。。
ミショーンはそんな彼に、次第にリックの残像を重ね合わせて・・・

海軍基地に根城を置く彼の蓄える武器を得る為にも、バージルと名乗る彼との接触を試みる決断をした事を、ジュディスに申し伝えるミショーン。
そして他人を危険に巻き込まない為にも、彼女達を置いて、単独でその島に向かう決意を固めた事も・・

 

ウォーカーの大群を見つけられなかったダリル達は、踵を返し一路帰路へ着く。。
しかし、人の僅かな痕跡を感じ取ったキャロルは、遂に森の中に潜むアルファと、再び巡り会ってしまう。。
ダリルの止める声にも耳を貸さず、その逃げ去って行く彼女の後を追うキャロルは、マグナ達も巻き込んで森の中へと入り込んでいく。。

やがてその後を慎重に追うダリルだったが、アルファの罠によって仕掛けられた落とし穴に落ちると、そこには、無数のウォーカーが蠢く岩場へと辿り着いてしまう・・・


 

 

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 ・・あらすじを書いていて思ったんですけど・・・

どうも、脚本はそれなりなのに、カット割りがめちゃくちゃで、ちょっとびっくり。。

 

ミショーン達にいつの間にか同行しているスコットや、ダリル達に無理やり合流するマグナ達には目を瞑るにしても、感情を見せる大事なカットがあまりに足りなさ過ぎて、もう放送事故に感じちゃうレベル。。

例えば、ロジータがゲイブリエルとの距離感を感じた時とか。。
例えば、そのすれ違う思いの中で、ダンテを殺しちゃう程苛立ちを募らせるゲイブリエルの表情とか。。。

余裕のない撮影スケジュールの為か、人物の位置関係さえも全然掴めない大雑把なカット割りなので、集中力が途切れまくっちゃいます。。。

極めつけは、不安定なキャロルに終始不安がってる割には、あっさり彼女の単独行動を止められないダリルなんかは、勢い余ってグループ丸ごとアルファの罠にひっかかってウォーカーの巣に落ちちゃうとか、もう、コントのようにチープ過ぎる展開で・・

 

ミショーンがバージルに同行する理由も、敢えて武器の調達にする意味はなんだったんでしょーか?

ファーストエピソードですっかり軍隊チックな訓練風景まで見せてきた武闘派集団なんだから、そこはリックの残した言葉を思い返したってだけで、十分に説得力があるはずなんだけど・・

 

製作陣も、戦いやゾンビより複雑な人間関係と揺れ動くその心理がウリだったファーストシーズンの頃を思い返して、つまんない現実論に拘らず、もっと希望を持てる演出を取り入れたドラマにしてもらえないでしょうか?

目に見えて逼迫してるドラマの予算状況も踏まえて、もう大掛かりなセットとかCGウォーカーとかどーでもいーんで、来年配信予定の後半からは、喜怒哀楽をしっかりみせるキャラクターの変化なんかを中心に見せてくんないかな。。

 

因みに、今回のシーズンで退場予定のミショーンが旅立つ事になったタンジア海峡のブル―ズワス島とは、アレキサンドリアから直線距離で、150キロも離れてないバージニア州の島。

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実際には、要塞化された海軍基地はなく、気候変動で沈みかけの猫の楽園と化した小島みたい。。


イギリスからの独立以来、実在するコモンウェルスを称するこの州の離れ小島にひっそりと暮らしてきたバージルと、劇中のジョージー率いるコモンウェルスとの接点に、今からちょっとだけ妄想を膨らませてます。。

 

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・・後半戦も、また性懲りもなくバトルモード全開な様ですが、アンジェラ達製作陣には、この深刻な視聴者離れを打開する秘策があるんでしょうか・・?

ようやく実りそうなユージーンの恋の行方くらいしか、興味湧かないけど。。。

シーズン10第9話の感想記事はコチラ

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『ウォーキング・デッド』シーズン10は、huluで観れます。

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『ウォーキングデッド』シーズン10第7話の私的な感想―ダンテの正体―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode7/2019~(アメリカ)
脚本:コーリー・リード
出演:ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライド、ソーラ・バーチ、サマンサ・モートン

 内向き志向の構図

まどろっこしい映画感想記事ばかり書き過ぎて、とうとう連れに“ユージーン”と呼ばれるよーになった私、どうもマリブです。。

 

・・正直、『ウォーキング・デッド』見るのに時間割くのが、結構しんどくなってきちゃったな。。

 

シンプルなサバイバルだけど、複雑な人間心理を見せてくれた『ウォーキング・デッド』も早9年目に突入し、その様相は当初と随分変わってきました。。。

始めの頃、リック達がビビりまくってたウォーカーなるゾンビは、今では完全にモブキャラに落ちぶれ、本当にコワイのはやっぱり人間の悪意。。

と、ここまでは納得出来るんだけど、最近は登場してくるキャラクターが、なんだかみんなすっかり怯えていて、見てる方がちょっと疲れてきませんか?

 

よく、ドラマは世相を反映するなんて言われるけど、やっぱり排他的な国境争いばかりしてるアレキサンドリアVSウィスパラーズの構図は、世界の潮流となってきた“内向き志向”の現れなんでしょうか?

 

政治色の強いドラマを展開するようになったアンジェラ・カンのおかげで、すっかりヒューマンドラマなサバイバルが霞んできちゃいましたが、マッツ・ミケルセンからレア・セドゥ、『シェイプ・オブ・ウォーター』の監督として有名なギレルモ・デル・トロまで出演するPS4のゲームソフト「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」に、このまま行くと、唯一の生え抜き人気キャラダリルも、きっともう取られちゃうよ・・・?

 

www.youtube.com

このアポカリプスな世界を舞台にするゲームの総監督を務めるのは『メタルギア』を手掛けた小島秀夫
・・迫りくる5Gの世界から取り残されたオッサンには、もう着いていけない・・・

 

シーズン10第6話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第7話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 蘇る記憶

セディクの脳裏を霞めるアルファ達の記憶。。

病状が悪化していくアレキサンドリアの住民を診て回るセディク。
彼はその感染源を解明しようと必死に務めるが、次第に自らの幻覚にも悩まされていく・・

 

リディアが閉じこもっていた牢獄に、捕虜にしたウィスパラーを拘束するダリル。
キャロルは、仲間を洗脳するアルファのウィークポイントを、リディアから聴き出そうとする。
捕虜の男に逆に脅かされるセディクは、その応急処置をダンテに引き継ぐも・・

 

ウィスパラーズとのボーダーラインでは、アーロンとガンマが対峙。
アーロンはガンマに自分の娘の写真を見せるも、彼女は自分の素性を偽って伝える。

 

ゲイブリエル達が見守る中、捕虜の男に新鮮な食料を持ってやってくるキャロル。
彼はそのパンを貪る様に口に入れるも、それをキャロルに向かって吐き出してしまう。
ロジータの看病に訪れていたセディクは、その不安な胸の内を吐き出すも、彼女の病状に改善の兆しは見られず。。

やがて、囚人へのキャロルの拷問が始まる。。。
ダリルはナイフを取り出し、彼に脅しをかけると、男はアルファへの違わぬ忠誠心を打ち明ける。
・・そしてアルファが、自分達の為に、娘を犠牲にしたという嘘を付いていた事を、キャロルが知ってしまうと・・・

 

アーロンが兄弟との自転車でのエピソードをガンマに打ち明けると、彼女は不意を突かれ、自分にも姉がいた事をつい漏らしてしまう。。

 

激しい痙攣を起こし、あっけなく絶命するウィスパラーの男。。
不審に感じたセディクがダンテを問いただすと、彼はセディクの指示の元、間違った薬草を男に与えていた事が判明する。。。

アーロンから渡された子供の描いた絵を見つめ、唐突に信念が揺らぎ始めるガンマ。
アルファはそんな彼女の様子を注意深く眺め、まるでリディアを諭した時の様な愛情と鞭で、彼女を懐柔しようとする。

・・シェリルの居なくなったベッドを見て、彼女の死を悟るセディク。。
彼は、無力感と仲間の死を見せつけられたトラウマの中、不意に川に身を投げると・・

彼をしっかりと抱きしめるロジータが寄り添う中で、セディクはようやく自分の患ったPTSDの症状を彼女に語り始める。。
そして、自分を支えようとするダンテに苛立つ原因が、自分を慕ってくれていたイーニッドを思い出してしまう事も。。

 

苛立ちと共に、アーロンからの絵を投げ捨て、彼からアレキサンドリアの情報を引き出そうとするガンマ。
するとそこに、キャロルが何も知らされてなかったリディアを連れて現れる。。

その彼女の姿を目にすると、ガンマは激しく動揺し、足早にその場を立ち去る・・

リディアは、自分がキャロルに利用されていた事を悟ると、その苛立ちを爆発させ、一人森の中へと去っていってしまう。。。

 

街に蔓延する病気の感染源が飲料水だった事に気づいたセディクは、呆然としたまま窓辺に佇んでいる。
そんな彼を癒そうとするダンテが、彼に励ましの言葉をかけると・・・

セディクの脳裏を霞めるウィスパラーズの幻影。。
彼は、その凄惨な様子を見せつける男が口を鳴らす仕草が、ダンテの口元とフィードバックし・・

ダンテの正体がウィスパラーズである事を確信したセディクが、咄嗟に武器を探すと、その彼の様子に感づいたダンテは急変、セディクの首を締め上げる・・

やがて、そのセディクの鋭く見開いた眼光は動かなくなり・・・ 


 

 

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 ・・何?このツッコミ処満載のエピソード。。。

あまりに疑問点が多過ぎて、脚本家のセンスを疑ってしまいます。(監督は、ニーガンに無残に惨殺されたエイブラハム役で、ちゃっかり、新人監督デビューの取引を果たしたカドリッツなので、ここは敢えて目を瞑ります。。)

 

エゼキエルから貰った結婚指輪で、捕虜に暴行を加えるキャロルの神経もよくわかんないし、彼女がリディアを利用してガンマを動揺させるのも、全くの意味不明。

大体、アルファに心酔している割には、ガンマも捕虜男も口があまりに軽過ぎるし、キャロルは、リディアに選択を決めさせると言ったまんま、すっかり騙して彼女を連れ出しちゃうし。。。

女性層を意識でもしてるのか、全く意味のないダリルの半裸シーンや、セディクとロジータのよくわかんないフィラーエピソードなんか入れないで、キャロルとリディアでリンクするはずのヘンリーへの想いなんかを、なんでしっかり掘り下げないんでしょう?

 

極めつけは、セディクが水質汚染に気づいてから、ダンテの正体に気づくまでのストロークがあまりに短すぎて、全く緊張感のないトコロ。

もう、どっちがウィスパラーズのスパイでも別にいーんだけど、これ、サスペンスチックに見せるには、あまりに中途半端過ぎませんか?

そもそも、突然登場したダンテの出所に、ミショーンを始めとした過敏なまでに警戒心の強いメンバーが詮索しないとか、ありえないし。。

 

ウィスパラーズに怒りを滾らせてたはずのアーロンが、いつの間にかガンマと親しくなってたりと、登場する主要キャラの人物設定が随所で大雑把になってきた気がしてます。

ウォーカー汚染水のくだりを先に見せといて、そのミステリーの伏線を引っ張ろうとする手法も理解に苦しむものがあり、この視聴者の心理状態との乖離が甚だしいのにも関わらず、どうして無理矢理緊迫感を膨らませようとするんでしょうか?

 

・・思えば、シーズン5くらいまでは、リックが息子のカールを守りたい気持ちや、相容れないコミュニティーの中で孤立する今は亡きアンドレア、或いはそこから健気に自立しようとするベス等、視聴者に身近な感覚がいっぱいありました。

何時の頃からか、感情移入できそうな人間関係がすっかりなくなり、キャラクターの微妙な感情変化がおざなりになってきたこのゾンビドラマは、もうそろそろ限界な気がしてます。

 

次回は前半戦の最終エピソードですが、現実世界に添った安っぽい疑惑と怯えだらけのエピソードじゃなくて、少しは成長した誰かの人間ドラマを、ちょっとだけでも見せてくれる事を切に祈ってます。

 

シーズン10第8話の感想はコチラ

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『ウォーキングデッド』シーズン10第6話の私的な感想―ユージーンの無線の相手―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode6/2019~(アメリカ)
脚本:ダン・リウ
出演:ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライド、サマンサ・モートン
ジェフリー・ディーン・モーガン他

 ニーガンの理想と現実

・・覚醒したニーガンの影響で、歯止めの効かなかった視聴者数の低下も、ここにきて少しだけ持ち直してきたみたい。。

とは言え、局側が打ち切りを視野に入れてきそうな300万人のボーダーラインを、ギリギリ保った状態なので、まだまだ予断を許しませんが。。。
 

それでもここまで来たら、絶対最後まで見届けるけどね。

 

情弱系今時男子ブランドンに対して、ニーガンが前回のエピソードで、リックを庇う発言をしていたのはちょっと意外でした。

・・ま、アレかな。。

いじめっ子が、自分のターゲットを他人に取られた時のあの感覚と一緒かな。。。

 

人が誰かに強く憎しみを抱く時は、大抵その裏に複雑な感情があります。

ねたみやそねみ、或いは近親憎悪の時の様に、自分の嫌な部分が相手の性格の中に見えてくると、妙な嫌悪感を感じちゃったりしたり・・

心理学的にはシャドウと呼ばれるこの現象に、嫌なトコだらけの自分は、しょっちゅう振り回されてますが、そう考えると、童心をチラつかせるニーガンは、夢想家なリックに、どこか自分と似た感覚を覚えてたんだろうな。。。

 

つまりニーガンからすれば、彼とリックとの戦いは、自分の理想と現実との戦いみたいなものだったのかと。。。

 

元々、パートタイムの中古車セールスマンだけでなく、体育教師の設定でもある彼の根っこには、オールドタイプだけど、しっかりとしたスポーツマン精神が宿ってるんだろうな。

 

感受性の豊かなニーガンが、皮肉な世界に置き去りにされた子供への異常な程の愛情が、ひしひしと伝わってきます。

 

・・子供のいない自分にとって、子供代わりの様に育ててきた愛猫が、長年に及ぶ闘病生活の末にあっさりと死んでしっまって、ここ数日間茫然自失のまま、ブログを放置し続けた事をどうかお許しくださいm(__)m

 

シーズン10第5話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第6話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 秘密の任務

ウィスパラーズへの復讐の準備を始めているキャロル。
ダリルはそんな彼女の行動に敏感に気づき、その後を追う。
建前上は、脱走したニーガンの探索としつつも、ヘンリーを惨殺されたキャロルの憎しみは、募り続けている。。

ココの世話に追われるセディクに代わって、病人の検診をしているダンテ。
そのフレンドリー過ぎる対応に、僅かな戸惑いを覚えるセディク。

単独でアルファの行方を探そうとするキャロルに、不安を覚えるダリル。
彼女は、その謝罪の言葉を口にし、改めてダリルの違わぬ友情を感じるも・・

ベータの集団の捕虜となったニーガンだったが、その相変わらずの毒舌ぶりは止まらず。
ベータはその彼の飄々とした様子に、苛立ちを募らしていく・・

 

通信網の拡大の為、落下した人口衛星の部品をヒルトップの豪邸に取り付けるユージーン。
やがて彼がそのスイッチを入れると、久方ぶりのロジータの声が聴こえてくる。。
戸惑いながらも、他愛もない会話に終始する二人。。

ウィスパラーズの様子を監視するがてら、暇を持て余すキャロルは、コニーとの関係をダリルに問いただす。。
キャロルへの複雑な感情が込み上げるも、コニーとの事については、ダリルはその重い口を開こうとはしない。
やがてダリルが食料を取り出そうとキャロルの鞄に手を入れると、彼女は徐にそれを取り上げ・・

 

ニーガンをアルファの元へ連れてきたベータは、敏感にその彼の脅威を感じ取る。
しかし、アレキサンドリアの内部情報を握る彼を、アルファは殺そうとはせずに。。

 

無線機の不具合を修理したユージーンは、ロジータとの会話を再開しようとするも、彼女は応答せず。。
寂しさが込み上げる中、途方に暮れる彼が、そのダイアルを広範囲に広げると・・

 

境界線を越え、アルファへの復讐を誓うキャロルの言い知れぬ憤りを感じ取り、ダリルは二人だけでウィスパラーズとの決戦をする覚悟を決める。。

ウィスパラーズの適性を試す為、自分達の日常生活をニーガンに背中で伝えるベータ。
射止めた豚を土の中に埋め、保存食を作ろうとするその彼らの重労働の様子。。

闇夜に紛れるダリルとキャロルは、遂にウォーカーの集団に紛れるウィスパラーズを見つけるも・・

 

ユージーンは、無線に応答した新たな生存者との会話に胸を躍らすも、彼女はその出身地がストラスバークである事以外に、多くを語ろうとはしない。。

感染症を患う住人が診療所に押しかけている事態に、戸惑いを覚え始めるセディク。
彼はダンテにその苛立ちをぶつけるも、発熱の続くロジータへの不安も重なって・・

 

アルファに近づこうとする為、ベータへの挑発を止めないニーガン。
やがて彼は、その我慢が限界に達し、自分達が紛れている大量のウォーカーを、ニーガンの元へと差し向ける。。

ウィスパラーズの目を掻い潜る中、彼らの仲間の一人を人質にとるキャロルに、脅威を覚え始めるダリル。
彼女への不信感が広がりつつも、ダリルはそれに付き従う事しか出来ない。。

 

無線機越しの女に、自分の過去を語りだすユージーン。
やがて彼は、その臆病な過去の自分との決別をする為に、不信感を拭えない彼女に向かって、自らの名を先に語る。。
その彼の心意気を感じ取った女は、二人だけの秘密にする事を条件に、互いの素性を明かすユージーンの提案を受け入れる。。。

 

・・ベータに差し向けられた無数のウォーカーを蹴散らし、ニーガンはアルファの元へと歩み出る。。
そして彼は、不遜な態度を保ちつつも、アルファの前に膝をつき忠誠を誓う。。。 


 

 

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 ・・なんだか、初回のバトルモード全開の頃とうって変わって、随分ロマンティックな展開になってきましたw

ダリルとキャロルのいつもの距離感はそのまんまですが、原作ではカップルになる設定のユージーンとロジータが、随分切ない恋愛モードに見えてきたのは自分だけでしょうか?

相変わらずのまどろっこしいユージーン語は健在でも、これまでどこか人に対して斜に構えていたはずの彼が、面と向かってロジータにフラれてからは、随分直球で自分を語れるようになってきました。

そんな彼の大切さに、ロジータは、居なくなって初めて気づく的な・・(^^;

 

彼女を含めたアレキサンドリアでの病人の悪化は、ガンマが川の水に死体を流した効果でしょうが、ウォーカーからの水質汚染だとすれば、コレ、ミショーンやダリル達も含めた、アレキサンドリアの全滅案件なんじゃないでしょうか・・?

まともに考えれば、免疫力が低いはずのジュディスら子供達の安否が気がかりです。。

 

アルファを巡るベータとニーガンの争いも、なんだか歪な三角関係に見えてきましたw

ようやく覚醒した泣く子も黙るニーガンが、このままアルファの手下になるとは到底思えないけど、彼がウィスパラーズに潜入したのは、やっぱり、リディアの為なんでしょうか?

アレキサンドリアでは、あまり二人の関係性を深く掘り下げられてこなかったので、成り行きで彼が自暴自棄になっているとしても、イマイチその動機に感情移入出来ないけど。。

 

すっかりユージーンに注目が集まってくる中で、その無線機越しの相手の正体には妄想が膨らみます。


原作通りだとその相手は、ジョージー率いるコモンウェルスだけど、ここは捻りを加えて、シーズン10から登場予定のジュアニータあたりでも面白そう。

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パオラ・ラサロ演じる彼女は、原作では同じペンシルベニア州出身でも、ピッツバークの“プリンセス”を自称するお転婆娘。

 

まあ、何はともあれ、うっかりキャロルの口車に乗せられ、ウィスパラーズの人質をとる作戦に加担させられてしまったダリルと、保守派のミショーン達との間では、この先少なからず軋轢が生まれるでしょう。

彼女の降板理由の前フリとしてはしょうがないにしても、ジュディスら子供達まで居なくなっちゃうのは、ちょっとさみしいかな。。。

 

シーズン10第7話の感想はコチラ

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『ウォーキングデッド』シーズン10第5話の私的な感想―覚醒するニーガンのその長い一日―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode5/2019~(アメリカ)
脚本:ローラ・ベルジー
出演:ノーマン・リーダス、ナディア・ヒルカー、ソーラ・バーチ
ジェフリー・ディーン・モーガン他

 『TWD』から卒業した俳優

最近すっかり、愚痴を書く場に落ちぶれてしまった『TWD』の感想ですが、前回のエピソードの監督は、ニーガンによるリック達の最初の犠牲者、エイブラハム事マイケル・カドリッツだったんですねぇ。。

・・どうりで、編集点が粗いというか。。。

 

思い返せば、彼らの死をキッカケに、このドラマは低迷路線をまっしぐらに直走る事になってしまいましたが、その張本人たるショーランナーのキンプルがいない今、エイブラハムを惨殺したニーガンのストーリーを膨らます事を命題に受けた彼は、一体どんな気持ちなんでしょうか?


・・まあ、お茶目で野心家の彼からすれば、そんなエピソードさえも、きっと笑いのネタにするでしょうけど・・・w

 

そう言えば、シーズン7で上手い事行方を暗ませたままのヒースは、結局何処に行っちゃたんでしょうか?

 

彼を演じてたコーリー・ホーキンズは、最早『TWD』から卒業した俳優の中では、一番の出世株。

 

ジャック・バウアーの後釜を引き継いだ『24: レガシー』でしでかした失敗をものともせずに、『キングコング: 髑髏島の巨神』や『ブラック・クランズマン』と言ったハリウッドのブロックバスタームービーにも引っ張りだこな彼は、もしかすると、このドラマに出演していた事自体を、その記憶からもう消し去ろうとしているのかもしれません。。

それでも、彼のちょっとやんちゃ感を醸し出すヒースの演技を、もう一度『TWD』の中で見てみたいな。。

彼が、ちゃっかり上り詰めたその歴史と比べると、シーズン11からレギュラー格として出戻ってくるマギーじゃ、もうちょっと役不足。。

この際、コーリーが主役級で出演するマイケル・ベイの超大作アクション映画『6アンダーグラウンド』にでも、手を出してみようかな。。。

この潤沢な予算で年末商戦に打って出るNetflixのオリジナル作品の方が、同じストレス発散目的の娯楽なら、体にも良さそうw

因みに『ボヘミアン・ラプソディ』でロジャー・テイラー役を務めたベン・ハーディや、『デッドプール』シリーズで注目を集めるライアン・レイノルズとの共演なので、皆さんも是非ご期待下さい!

 

・・あれ・・・?

 

このブログは、何の感想を書くんでしたっけ・・・? 

 

シーズン10第4話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第5話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 変わらぬ姿、変わりゆく心

耳鳴りの収まらぬ中、深い森で猪狩りをしているケリーの様子。
彼女は、その視力さえもが霞む中でもようやく獲物を捕らえるが、集まってくるウォーカーの群れにそれを横取りされてしまう。。
ふと襲われる絶望感に耐え切れず、駆け出していくケリー。
やがて転倒し、意識が朦朧とする彼女の背後に、ゆっくりとウォーカーが近づいてくる・・・

 

長年の拘束生活から逃げ出したニーガンが小川で水を飲んでいると、一人の男が彼の背後から近づいている。
アレキサンドリアからやってきた若い追手の彼は、ニーガンに不敵な笑みを浮かべ・・

 

大木が倒れ防壁が損傷したヒルトップでは、ユミコが得意のリーダーシップを発揮。
忍び寄るウィスパラーズの脅威に怯えるアルデンや鍛冶屋のアルを宥め、ユージーンの計画の元、彼女はその街の復興作業に精を出している。
やがてマグナの当直中に、倉庫から盗まれた物資の事をユミコが彼女に申し伝えると、そのあからさまに真摯な態度を貫くユミコの姿に、彼女は蟠りを広げてゆく。。

ヒルトップの支援にやってくるダリルとセディク。
妙に覇気の感じられないエゼキエルは、キャロルの近状を伝えようとするダリルの配慮にも興味を示さずに・・

 

ニーガンの監視役だったブランドンは、偽善的に語られるリックへの皮肉を、あからさまに彼に零し始める。。
その真偽のあやふやな情報を口にする彼の言葉に、ニーガンは薄っすらと苛立ちを覚えるも・・・
やがてバックから徐に、ニーガンの愛用していたレザージャケットとバットを取り出すブランドン。
ニーガンの瞳に、過去の因果が仄かに蘇ってゆく・・・

 

逃亡したニーガンの行方を探すアーロンは、森の中でガンマに遭遇。
そのウォーカーの死体から内臓を引き釣り出し、汚染させながら川の水を塞き止める彼女を、アーロンは密かに尾行を始める。

 

スクールバスに閉じ込めらた親子の叫び声を聴きつけ、駆けつけるニーガン。
その手に持つナイフは直ぐに壊れるも、彼は持ち前の残虐性で、次々とウォーカーを親子から引き離してゆく。

 

帰りの遅いケリーの捜索に向かっていたダリルは、同行するコニーを勇気づける為に、メリルとの思い出話を語りだす。
しかしその途中で、二人に合流するマグナは、何時になく不安な表情を浮かべ・・

 

セディクに、甲状腺がんに侵されている事を告白するエゼキエル。
彼は、改めてその病魔に立ち向かう事を決意するも、その不安の色は隠し切れない。。

 

救出した親子のそれまでのエピソードに、しっかりと耳を傾けているニーガン。
しかし、その母へ悪意の目を向けているブランドンを察知し、ニーガンが皮肉たっぷりに彼への嫌悪感を露わにすると・・

 

アレキサンドリアにじわじわとウォーカーを送り込むアルファの作戦に、意見するウィスパラーズの男。
彼女は民主主義に乗っ取り、その判断を仲間に託すも、アルファの狂気に怯える彼らは、その仲間をあっさりと見捨てる。。
やがてゆっくりと殺されていく男を横目に、ガンマはアルファへの忠誠心を胸に誓う。

 

マイロと呼ばれる少年の息子に近づいていくニーガン。
物憂げに飛行機の玩具で遊んでいる彼に、ニーガンは絶妙な少年心を覗かせ、その顔の曇った顔を笑顔に変えるも・・

 

アルファの取り仕切る独裁政治に改めて恐怖心を植え付けられたガンマは、その焦りからくる苛立ちの中、自分の手に持ったナイフで、掌を誤って切ってしまう。
その様子を見かけたアーロンは彼女に包帯を差し出すも、ガンマは無言のまま逃げ去ろうとし・・

 

ようやくケリーを見つけ出したダリル達は、その救命処置の為、マグナ達がヒルトップから密かに盗み出していた、物資を詰め込んだトラックへと向かう。
その憤りを覚えるダリルだったが、コニーに促されるままに、彼女達の仲間意識に理解を示そうとする。

 

ニーガンが薪を持ってマイロ達の元へ戻ってくると、そこには彼らの変わり果てた姿が・・
不敵な笑みを浮かべ親子を殺害したブランドンに激昂したニーガンは、その彼が引きづり込もうとする闇を振り払うかのように、ブランドンを岩で撲殺。

・・やがてその瞳には、暴君だった頃の狂気がしっかりと滲んでいく・・・

 

アレキサンドリアに残るダンテと、無線で報告を取り合っているセディク。
彼は余命の迫ったエゼキエルに、キャロルとの会話を試みさせようとするも、エゼキエルは寸前の処でその電源を自ら切ってしまう。。

ユミコとの確執が深まっていくマグナは、遂にその本音を語りだす。。
やがて猜疑心を抑えるのに必死な様子のユミコに、過去に実際に犯罪に手を染めた経歴を打ち明けると、彼女は徐に声を荒げ・・・

 

アルファに掌の傷の件を報告するガンマ。
すると彼女は、アーロンに近づいて、アレキサンドリアの内情を探るスパイになる事をガンマに示唆する。。

 

・・久しぶりのライダースジャケットに身を包み、愛用のバットでウォーカーを血祭りに上げていくニーガン。
やがて何者かに突然引き倒されたニーガンが、不敵な笑みを浮かべ見上げると、そこには冷たい視線を投げかけるベータの姿が・・・ 


 

 

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 ・・ようやく、ニーガンがウィスパラーズと出逢ってくれました♪

でも原作と違って、彼が出会うのはアルファじゃなくて、まさかのベータ・・!?

この『TWD』史上、1,2を争う武闘派なダークヒーロー同士の頂上決戦には、否が応でも、テンションが上がってきます!

ニーガン、ガンマ、マグナと、新しい組み合わせで視点を絞ってくれた事も功を奏したのか、これまでのシーズン10のエピソードの中では、一番見やすく感じました。

いきなり前回からいがみ合い始めたユミコとマグナのエピソードは、一見蛇足っぽくも見えちゃうけど、要は、輪に溶け込める人間と臆病者の違いと言えるでしょう。

これまでマグナの台詞や見せ場が極端に少なかったのも、この関係性を示唆する為の伏線だったと思えば、少しは納得できそう。

でも・・

スピンオフシリーズの『FTWD』に登場するストランドと若干カブる、逃避癖と盗み癖の治らない厭世主義な設定は、バイセクシュアルへの偏見にも受け取れて、ちょっとだけ寂しく感じます。。

 

ようやくセディクのトラウマエピソードから解放されたと思ったら、今度はエゼキエルのがんが発覚って・・・

病巣に囲まれるのが医者の定めと言えど、なんだかセディク自身が死神の様に見えてきちゃいます。(まー、カールを死に至らしめた張本人なのでw)

 

アーロンとマグナ、ニーガンとベータの出逢いを経て、いよいよウィスパラーズとの本格的な決戦の日が近づいてきた様にも感じられますが、やっぱりニーガンを元の狂気に戻すのはお約束♪

たっぷり時間をかけて、いよいよニーガンが覚醒するその長い一日の様子をじっくりと見せてくれたのも、古くからのファンに向けての手厚い演出。

彼がこのまま、リックの後釜を兼任する正義感丸出しのリーダーになっちゃうよりは、アポカリプスな世界で人の業を背負うモンスターとして奮闘してくれる方が、そのドラマ性の奥行にも期待が持てます。

 

平和になった時代で、ぬくぬくと無神経さを増す第二世代の生き残りブランドンも、中々いい味が出てました。

この手の臆病でKYキャラの青年は、現実世界でも渋谷にうじゃうじゃ氾濫してるしw

 

それでも、あまりに子供好き過ぎるニーガンが、ちょっぴりペドフィリアにも見えてきてしまったのは、自分だけでしょうか・・・?

 

前回のエピソードから、キュートなジュールズと激ヤセルークとの、幸せなカップル模様にも結構期待してたので、コニーが手話でダリルに“家族”である事を伝える描写なんかは、久しぶりにほっこりさせてもらいました。

 

・・それにしても、ミショーンキャロルが一切出てこないだけで、いきなり面白く見えてきてしまうのは、やっぱり更年期を拗らせ、中年女性のいがみあいに辟易していた男目線ならではの、自分の偏った気分が一番の原因だったのかも。。。

 

シーズン10第6話の感想はコチラ

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『ウォーキングデッド』シーズン10第4話の私的な感想―ニーガンの正義―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode4/2019~(アメリカ)
脚本:ジェラルディン・イノア
出演:ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライド、
キャサディ・マクリンシー、ジェフリー・ディーン・モーガン、他

 新しいアポカリプスドラマ

・・先日『TWD』の最新シーズンを、酔った勢いで激しく勧めてしまった生粋の映画屋の先輩に、

クソつまんねぇ。。

と、直球のお叱りのコトバを頂きました。。。

・・・ええ、もう、ごもっとも過ぎて、穴があったら入りこんで二度と出てきたくないくらい。。。

 

これ以上つまんなくなると、自分にとってはもう、営業妨害なんだよね!

 

という、コミュ障ぎみの自分のセンスの無さを全く棚に上げた屁理屈で、かなり身勝手なクレームをつけながも、ショーランナーのアンジェラ・カンの癖に、ちょっと戸惑ってます。。

 

・・これもう視聴ターゲットを、妙なサスペンス色を求める自分と同じ世代の主婦層に、だいぶ絞り込んできてるよね。。

青臭い友情とか希望なんかを、仮想現実の世界にしか求められない病んだジジイども&若年層は、完全に置いてきぼりにされてるよね。。。

 

なんてさみしく感じながら、オバサン達のよくわからん縄張り争いを見せ続ける演出に、すっかり興ざめしちゃってます。

 

・・どうにか、面白い展開にならないかな。。

もう諦めて、来年の春から始まるティーンエイジャーが主人公のスピンオフシリーズが始まる迄、『TWD』見るの止めちゃおうかな。。

それまで、ゲースロでお馴染みHBO制作の『チェルノブイリ』でも見てみようかな。。

それとも、『全裸監督』と『13の理由』の新シーズンが始まる迄、いっそNetflixから浮気して、VOD市場に新たに参入するAppleTVで11月から始まる新しいアポカリプスドラマSEE 暗闇の世界』にチャレンジしちゃおうかな。。

www.excite.co.jp


因みにこのドラマの主人公は、またまたゲースロでお馴染みのカール・ドラゴ事ジェイソン・モモアです!

 

・・と、まあ、肝心の『TWD』本編にどうしても期待が持てず、とにかくテンションが駄々下がりのまま、相変わらず現実逃避を続けている今日この頃です。。

 

シーズン10第3話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第4話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 孤独との戦い

ミショーンとジュディスが食卓を囲む風景。
ダリルはそれを横目に、塞ぎ込むキャロルの元へと食事を届けている。。

寝静まる夜更けに、身体を重ね合わせているマグナとユミコ。
それと対照的に寝つきの悪い様子のエゼキエルは、孤独感を募らせていく。
やがて彼が窓外に物音を感じ部屋を飛び出すと、倒木が防壁を突き破る姿が・・
下敷きになった人々を、ジェリーが必死に救出している様子を目の当たりにすると、エゼキエルはキングダムの思い出が蘇り、足が竦んでしまう。。。

 

ジュディスを連れ、ヒルトップに向かっていたミショーンは、その道中で、森の中へ彷徨い入っていくエゼキエルの姿を見つける。
言い知れぬ不安が過り、その後を追うミショーン。
すると彼は顔面蒼白のまま、丘の上の淵に佇んでいる。
死に場所を探し求めていたエゼキエルに、救いの手を差し伸べるミショーン。
すると彼は徐に抱きしめ、ミショーンの唇にキスをする。。

 

アレキサンドリアで孤立を深めるリディアは、寂しさを紛らわす様にニーガンの元へ。
彼はリディアを優しく励ますも、その身の危険を案じたダリルは、二人を引き離してしまう。。。

 

絶望に打ちひしがれているエゼキエルに、過去の自分を重ね合わせるミショーン。
彼女は、そこから立ち直った先にも、更に待ち受ける孤独な試練の数々に涙を浮かべるも、その彼女の心境に共鳴したエゼキエルは、彼女を優しく慰める。。

朝方迄、倒木に挟まれている住民達の救出作業に追われているヒルトップの面々。
やがて、物音に集まるウォーカーの呻き声が聴こえると、ユミコやルーク達は門外でそれを食い止めようとする。

 

アレキサンドリアの食堂では、開き直ったリディアが皆の前で兎を捌いている。
その飛び散る血しぶきに、ハイウェイマンからの合流組が不信感を募らせていると、彼女は母の仕草を真似て、自分の唇に指を押し当てる。。

その不器用な彼女の行動に親近感を覚え、過度に住民を刺激しない様に促すダリルだったが、自らの闘争を誓ったリディアの固い決意の前に、その声は届かず。。。
・・やがて夜更けになり、リディアの元へ復讐にやってくるハイウェイマンの残党組。
彼らはリディアを街から追放しようとするが、リディアも彼らと同じ様に愛するヘンリーを失った苦しみを告げる。
しかし、それでも怒りの治まらない女の一人マーゴは、仲間にリディアを凌辱する様に告げる。
するとその寸前の処で彼女を押し退け、ニーガンがリディアを救出。
怯え切った様子の彼女を救い出す事に成功するも、彼はその際にマーゴを殺してしまった事に気づいてしまう。。。

リディアに怯えるセディクに代わり、ダンテが彼女の治療をしていると、その診療所にダリルがやってくる。
死んだ父親の影をニーガンに重ね合わせる彼女は、きっぱりとニーガンの善意をダリルに主張。
彼は複雑な感情に晒されながらも、その一部始終をキャロルに打ち明ける。

 

大勢のウォーカー退治に追われているマグナ達。
やがて劣勢に立たされている事を察知したユミコは撤退を示唆するが、マグナは懸命にウォーカーに立ち向かって行こうとする。。

遂に門が破られ、ヒルトップに押し入ってくるウォーカーの軍勢。
そこへ、ミショーン、ユージーン、ジュディスを従えたエゼキエルがようやく街に戻り、彼らは必死の戦闘の末、それを撃退する事に成功。

 

・・ヒルトップにいるミショーンに、無線でニーガンの顛末を報告しているダリル。
殺人を犯したニーガンの処遇を検討している事を彼が告げると、ミショーンはその評議会での議決権をダリルに託す。。

ニーガンの正義を鑑みるも、頑なに制裁を科す事を主張するアーロンに対し、セディクは、ウィスパラーズからの脅威に対抗する事を優先するべきと声を荒げる。
ミショーンから託された議決権でダリルが彼の無罪を主張すると、ゲイブリエルは判決の延期を宣言するも・・

 

度重なるそれぞれの街の災難に不信感を強めたミショーンは、無線で連絡の入ったオーシャンサイドに向かい、事の真相を確かめる事を提案。
そこに、ジュールズへの想いを募らすルーク、恩義を感じるダイアン等も加わるが、ロジータとの距離を保ちたいユージーンは、一人、ヒルトップに留まる事を決める。。

 

一夜が明け、閉じ込めておいたニーガンの元にエゼキエルが向かうと・・

もぬけの殻となった檻を前に、動揺が隠し切れないエゼキエルとアーロン。
そんな二人を尻目に、自分が脱走させた事を告げるリディアは、自ら牢屋へと入ってゆくが・・

彼女の潔白を確信しているダリルは、リディアの元へと向かう。
しかし彼女は、自責の念に晒されながらも、住民と打ち解けようとした事を語り始め・・
そして、アルファからの教え通りに、脅威に怯える人間達が作り出す心の闇に触れた事も告げた彼女は、その絶望から、檻の扉を開けるダリルにも近づこうとはせずに・・・

 

リディアの家の扉に落書きされた文字を消しているダリル。
Silence the Whisperers”という不気味なその文字は、セディクの診療所を始めとした、街の至る処に描かれている・・・


 

 

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 ・・ん・・?

アタマの中で補完しなきゃいけない事が多過ぎて、ちょっとストーリーの流れがよく分からなくなっちゃいました。。。

 

まとめると、、

Day①深夜・・ヒルトップで倒木による人身事故が発生
Day②午前・・ミショーン達がヒルトップに向かう/リディアいじめ発生
Day②午後・・エゼキエルがミショーンと合流しヒルトップ救援活動
Day②深夜・・リディアレイプ未遂事件/ダリル・ミショーン会談
Day③午前・・ニーガン脱走

と、こんな感じでしょうか。。。

インサート画像まで入れまくって説明ばかりしてきたのに、ヒルトップとアレキサンドリアの時間軸が微妙にズレていて、ちょっと混乱してしまいます。

 

・・そもそも、、

ミショーンが偶然見つける迄、エゼキエルは一晩中何してたの?

とか、

深夜ニーガンがリディアを助けた後に、何でヒルトップの時間が昼に戻ってるの?

とか。。

 

悪意には善意で答えろ

なんて、リディアの孤独との戦いに中々的確なアドバイスをくれるニーガンや、怯える人心の的を得たアルファの言葉を蘇らせる彼女の様子等、折角リアルに考えさせられる人物描写があるのに、日替わりや台本構成が急に雑になった様に感じて、イマイチ盛り上がりに欠けてしまいました。。

 

更に、、、

冒頭でサービスカットの様なレズシーンを見せつけたのに、いきなり仲違いをするマグナとユミコは、あまりに突然過ぎませんか?

これまで、新参グループのイニシアチブをとってきたのはどう見てもユミコなので、ここにきて始める痴話げんかは、どちらかの死亡フラグにしか見えてきません。

 

唐突にミショーンと心の距離を縮めてくるエゼキエル達も、それに同じですが、毎回セディクのトラウマばかり見せてくる割には、キャラクターの心情変化を描くバランスがあまりに悪過ぎませんか?

とってつけた様に、今更すっかりアレキサンドリアに馴染んでいるローラの無実を訴えるアーロンにも、ちょっとげっそりしちゃいましたが、ニーガンを脱走させた犯人は、もうここまでくると、間違いなくスパイ容疑のかかったセディクの仕業でしょうw

 

ダリルの台詞通り、初めて二人だけの対談を果たした、彼とニーガンが語る正義の追求だけが、やけに印象的に残るちょっぴりせつないエピソードでした。

シーズン10第5話の感想はコチラ

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『ウォーキングデッド』シーズン10第3話の私的な感想―ヘンリーの亡霊―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode3/2019~(アメリカ)
脚本:ジム・バーンズ
出演:ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライド、ジェフリー・ディーン・モーガン、サマンサ・モートン他

 マイノリティーの美学

・・テンションがあまり上がらないな。。


ヤサグレTWD評論家Gさん曰く、前回のベータのマスクの正体は、彼がバンドマンだった頃の友人だったらしく、屈強な彼の裏設定には、実はゲイの可能性もあるそうで。。

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問題のウワサの彼氏(写真左)・・せめて分かりやすい関係の兄弟とかにしてほしかった。。。

 

最近の海外ドラマは、どうもマイノリティーの性に固執し過ぎじゃありませんか?

ウェントワース』のような閉鎖的な女子刑務所モノならともかく、『TWD』のような壮大なスケールの世界で生き残った数少ない人間達の中に、あまりに同性愛者が多すぎるのは、ちょっと違和感を感じちゃいます。

 

エリックを愛し抜いていたアーロン迄はわかるにしても、武闘派のジーザス、タラ&デニース、マグナ&ユミコと、ゲイキャラが退場する度に次々に補充されてくる感が否めなく、ポリコレ臭があまりにクサ過ぎる。。

 

唯でさえ感情移入がしにくい現状のキャラに、更に難しい設定を持ってくる演出側の意図もサッパリ分からず、この忖度に乗っかってしまったベータも、一気に親近感の湧かない偏愛系のサイコパスにしか見えなくなってきちゃう。。。

しかも、ウォーカーになったと言えど、その恋人の顔の皮を剥ぐって、どこまで深い闇に、彼は魅せられているんでしょーか・・?

この辺のマイノリティーのセンスを尊重するにしても、どうも彼らの美学をヘンなトコロに持って行き過ぎじゃないですか?

 

・・因みに有名な二丁目界隈では、「顔なんかよりも下の方を持ってく!」という常套句の下ネタが、大方の予想通りの見解でした(^^; 

 

シーズン10第2話の感想はコチラ


以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第3話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 亡霊

目覚ましを止め起き上がると、錠剤を口にするキャロル。。

アレキサンドリアには次々とウォーカーの群れが押し寄せてくる。
始めはそのウォーカー退治を楽観視していたものの、日増しに増え続けるその数の多さから、住民達は疲労感を募らせ・・

無数に散らばるウォーカーをかき分け、単身アレキサンドリアへとやってきたガンマは、アルファが会談を求めている事をミショーン達に伝える。
しかし、評議会ではハイウェイマンの生き残りが反発し、彼女への制裁を加える声を上げる。
それをミショーンは冷静に対処し、ダリル達と共に会談の場へ行く決意を固める。

アレキサンドリアの防衛に忙しく追われるロジータとユージーン。
北からやってくるウォーカーを食い止めようとするゲイブリエルは、人手不足から、アーロンにニーガンを仲間に加える様に説得。
殺気だったアーロンの様子に不安を感じるも、ニーガンは彼に付き従い・・

森の中でバールを見つけるニーガンだったが、アーロンはその所持を認めず。
その憎しみを隠し切れない彼の表情に、ニーガンの顔つきもまた、次第に険しくなってゆく。。

 

境界線の側で武器を地面に置くミショーン達。
キャロルはヘンリーの首が刺さっていた杭の前で、呆然と立ち尽くしている。
その様子を気遣うダリルの不安をよそに、彼女の腰元には拳銃が光る。。

やがてやってくるアルファ達と対峙するミショーン。
彼女は境界線を越えたミショーン達を責めつつも、一定の理解を示し・・

規則を破った代償に新たな土地を求めるアルファを、キャロルは思わず侮蔑する。
その言葉に反応したアルファが、キャロルにヘンリーの最期を伝えようとすると・・

キャロルの発砲する拳銃を察知し、咄嗟に彼女を押さえつけるダリル。
ミショーンは、キャロルに変わってアルファに謝罪の言葉を口にするも、その瞳に憎しみの炎は消えず。。

やがて帰路に着く道すがら、ウィスパラーズを目撃するキャロル。
彼女はすかさず発砲するが、その行方を追うミショーン達は痕跡を見つけられず・・

 

募るエリックへの思いを吐き出し、ニーガンへその憎しみをぶつけるアーロン。
やがてニーガンの妻の死を引き合いに出し、アーロンは彼の怒りを煽り始める。
すると、そこへ不意に襲ってきたウォーカーに彼は押し倒され・・
なんとかそれを撃退するも、ウォーカーの身に纏っていた花粉で、アーロンは視力を奪われてしまう。。
そのニーガンを呼び続ける声は、辺りに虚しく響き渡る・・

 

夕方までウィスパラーズの行方を追っていたミショーン達は、近くの学校へ。
薬の服用が発覚したキャロルは、仲間達から徐々に孤立を深めるも・・

 

廃屋を彷徨い、ウォーカーに襲われそうになるアーロンを、冷たい視線で見つめているニーガン。
やがて彼は、寸前の処で、視力を失ったアーロンを救い出す。
怯えるアーロンに水を与え、その症状がホグウィードの毒素からくる一時的な症状である事を伝えたニーガンは、そのまま夜通しの見張りを続ける為、窓際に寄り添う。

 

落ちている本の中に、幻覚を見始めるキャロル。
その家庭科の教科書の表紙には、リジーミカサムソフィア、更にヘンリーの顔も。。

ダリルと見張り役を交代しながら、一夜を明かそうとするキャロル。
彼女が錠剤を口にする処を、ダリルは不安気に見守る。。
・・やがて、彼女の元にやってくるダリルは、幻覚症状に陥った自分の父親の事を語りだす。
キャロルがその慰めを受け入れず、夜通し見張りを続けようとしていると・・
物音のする方へ歩き出していくキャロル。
その彼女の背中からは、ヘンリーの呼ぶ声が聴こえ・・・

断りもなく、突然いなくなっていたキャロルの身を案じるダリル。
更に、身に覚えのない会話を口にする彼女に、ダリルは困惑するも・・

強引に見張りを続けようとするキャロルは、人影に導かれる様に体育館へ。。
しかし、何者かの罠にハマり、彼女は宙づりにされてしまう。
彼女に近づくウィスパラーズに反撃を繰り出そうも、身動きの取れないキャロルは絶体絶命のピンチを迎える。
やがて、自力で床に落ちた彼女が必死に迫りくるウォーカーを撃退していると・・・

目覚まし時計が鳴り響く体育館へとやってくるダリル。
彼は、呆然と立ち尽くす傷だらけのキャロルを連れ、その場を立ち去る。。


診療所で、キャロルを治療するセディクを襲うフィードバック。
ウィスパラーズのトラウマに苦しむ彼を見かねたダンテは、その執刀を譲り受ける。

 

大量のウォーカーの死体が散らばっている、アレキサンドリアの明け方。
夜通し退治に精を出していたロジータとユージーンは、ふとその本音をぶつけ合う。
彼女に残り続ける淡い恋心にとどめを刺されたユージーンは、後悔の念を募らせるロジータを背に、表へと飛び出してゆく。。

空ろな顔でうな垂れているセディクを励ますダンテ。
彼は衛生兵だった過去を語りだし、セディクのPTSDを癒そうとし・・

 

・・治療を終え、眠っているキャロルの見る
そこには、当たり前の様にキッチンでダリルが料理を作っている。
やがてその脇の食卓に座るヘンリーが、キャロルの名を呼ぶと、彼女は目を覚ます。

その頬に伝うを拭い、ミショーンに監視していたウィスパラーズの存在を伝えるも、彼女は信じようとせず。。

ポーチに座るダリルに胸の内を吐き出すと、彼はその事実をすんなり受け入れる。
ダリルの優しさに安堵を覚えつつも、困惑する表情を浮かべるキャロル。

・・体育館に散らばるウォーカーの死体から、キャロルが発砲した時の森の中へ。。
やがて、銃弾を胸に受け倒れているウィスパラーの顔が写ると、それは、徐に目を見開く・・・・

 

 

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 ・・あまりに場面転換が忙しくて、正直、感情が殆ど着いていけませんでした。。

キャロルの見る幻覚か亡霊?・・はこの際もう、どっちでもいいですけど、人物の距離やシチュエーション、更には時間軸さえもがどうにも曖昧で、これ、視聴者が本当に着いていけてるの?と疑問を覚える程に、設定があまりに大雑把。。。

1時間ものに詰め込むにはエピソードも多過ぎて、関係性が発展しそうなロジータとユージーン、セディクとダンテとの間合いのいい掛け合いなんかは、わざわざこの回で見せなくてもよかったんじゃないかな。。

キャロルを付け狙うウィスパラーズが、アルファの指示の元のスパイなら、もうすっかりバレバレで、そのうち紛争の火種に使われちゃいそうだし、そもそもの体育館でのキャロルの幻覚は、設定に無理があり過ぎる気がしてます。

・・アレキサンドリアを襲うウォーカーの大群が、誰の差し金とか正直、どうでもいー。。。

 

“Ghosts"なんて安直なサブタイにしちゃってるので、かなり分かりづらい展開でしたけど、きっとこれ、それぞれの怒りをメインテーマにしたかったんですよね?

アルファに怒りを募らせるキャロル。ニーガンに憤りをぶつけるアーロン。

ついでにロジータとユージーンも、お互いに秘めていた蟠りをぶちまけ始めたし。

ダンテはそのカンフル剤的に、苛立ちを募らせるセディクを和ませる役割だったし。。

 

ようやくメインストーリーに絡み始めたニーガンが、アーロンの怒りへ報復するように、彼が窮地に陥るまで冷静に見守っていたのは、見ててちょっとシンドかったな。。

自分のものを守らなければ、いずれ人のものになる

なんて嘯くニーガンは、まるで侵略の後に民主主義を掲げる大国の台詞そのまんま。

更に、あそこで相手の気持ちに寄り添えず、憤るアーロンを静観する彼の姿を見てると、まるで冷え切った日韓関係の不毛な討論の姿と重なって見えてきてしまいました。。。

 

・・キャロルの垣間見るヘンリーの亡霊は、少し青臭く考えれば潜在的なダリルへの恋愛感情を促すエスプリだっだんじゃないでしょうか?

或いは、彼女のホンネを知る霊魂のカタチをした、恋愛キューピットだったりしてw

 

シーズン10第4話の感想はコチラ

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『ウォーキングデッド』シーズン10第2話の私的な感想―アルファとベータの絆―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode2/2019~(アメリカ)
脚本:ニコール・ミランテ=マシューズ
出演:サマンサ・モートン、ライアン・ハースト、ソーラ・バーチ他

 迷走する『TWD』

とうとう、ファーストシーズンの初回視聴者数をも下回り、全シーズンを通じてのワースト記録となる400万人へと到達した『TWD』。。

 

流石に、不満を零している場合じゃない程、迷走ぶりが激しくなってきたので、再度初回放送分を見返してみても、どうしてもいいトコロがサッパリ見つからない。。。

 

スリーメン&ベイビー』よろしくロジータの娘の世話をする三人組は、ロジータを演じるクリスチャン・セラトスがNetflixの新作ドラマ(ラテン系シンガーを描く音楽伝記ドラマ『Selena: The Series(原題)』)に脱出する為の伏線にも見えちゃうし、ジャック・スパロウチックな髪型に変身したキャロルと、海賊になる夢を語らう相棒のダリルは、あんまり海が似合わなそうだし。。

挙句には、ウィスパラーズ上がりのリディアに冷たい態度をとるのが、救世主上がりのローラって、お前が言う?

 

砂浜で激ヤセしていたルークとジュールズのワンシーンだけが、どこか『LOST』の最初の頃っぽくて、少しだけニヤついてました。。。

イマイチ感情移入出来ないキャロルの復讐心に寄り添ってるより、手話まで覚え始めたダリルは、もうコニーとくっついちゃっていいんじゃないかなあ。。

そんな恋愛モード満点のカップル達の行方と、ニヒルなニーガンのウィットに富んだ皮肉を聴ける時だけが、今のトコロ唯一の楽しみです。。

・・今時落下してくる人工衛星に、わざわざソ連の国旗を見せる忖度とか、いらないんじゃないかなぁ・・

 

シーズン10第1話の感想はコチラ

以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第2話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 終末の始まり

7年前のテロップ。

車のクラクションにおびき寄せられ集まるウォーカーの餌食になってゆく女。。
ウォーカーの血を顔に塗り込んだアルファとリディアは、その隙に病院へと逃げ込む。
命からがら辿り着いた二人の背後には、顔にマスクを被った男がそびえ立つ。

 

アルファの髪をそりながら、今後の計画を模索するベータ。
二人は分散したウォーカーを再度集め、死者への恐れが薄らぎ始めた仲間達に、その士気を再度高めようとする。
やがて、二人の姉妹を見つめ、その逞しい成長ぶりにアルファは娘の姿を重ねてゆく。

 

病院内でアルファと対峙する大男は、彼女を近づけようともせずそのまま姿を消す。
それを見極め、強い母性愛でリディアを導くアルファ。

怯える彼女を宥め、アルファが鼻歌を口ずさんでいると、その歌声に嫌悪感を示す大男。
やがて彼は自分が倒したウォーカーの呻き声にだけ、安らぎを覚える事を彼女に伝えると・・・

 

廃墟ビルの駐車場にたむろするウォーカーを集めているベータ。
その群れを導く姉妹の妹は、ウォーカーの中の一人に失った赤子の思い出が過り・・
唐突に泣き出す彼女に近づくウォーカーを、始末するベータ。
彼は、突然の彼女の慟哭に、一抹の不安を感じ始め・・

失った自分の息子がヒルトップの共同体に拾われた事に、嫉妬を露わにする妹。
ベータは、部下に命じてグループの存在意義に猜疑心を持ち始めた彼女を始末しようとするも、アルファはそれを遮る。。

 

強くあろうとする母の姿に、憧れを抱き始めるリディア。
アルファは彼女の勇気を称え、喜びを露わにするも・・

 

弱さが漏れ始めた妹を呼び寄せ、そのウォーカーマスクを取る様に命じるアルファ。
素顔を晒し怯える彼女の頭を、アルファはきつく抱きしめる・・・

 

ウォーカーの死体から血肉を引きずり出すアルファの様子を眺め、彼女の逞しさを認識し始める大男。
やがて死者と共に生きる決意を固めた、その彼女の強い精神力に感化されていく大男は、アルファによって“”と命名される。
そして自らを“‘”と呼称したアルファだったが、彼女が大男の顔を覆うマスクに手を伸ばそうとすると、彼は急に怯え始め・・・

 

アルファとの出逢いを語り合う姉妹。
盲目なまでに力強いアルファの存在に尊敬の念を抱く様子の妹に、姉は微かに警戒心を見せ始める。。

ベビーシュリングを身に着けたウォーカーを見つけ、アルファへの怒りを蒸し返す妹。
彼女はいきなりアルファに飛びかかり、その錯乱した妹を姉が引き剥がす。
やがて彼女に襲いかかるウォーカーの群れに襲われ、その餌食となっていく妹。。
彼女の姉やアルファは、その無残な様子を冷静に見つめながら・・・


自分達の社会秩序をライオンの群れに見立て、自らの肉親の犠牲をもいとわなかった姉に賞賛の言葉を告げるアルファ。
彼女は、仲間達の前でその集団の使命を厳守した姉に、ガンマの称号を与える。
そのアルファ達の様子に違和感を覚えるベータは、こっそりと森に消えていくアルファの後を追い・・

 

死への恐怖を克服しようと、ウォーカーの閉じ込められている部屋に近づくリディア。
アルファは自分が目を離した隙に、消えた彼女を探し回るうちに、Bのテリトリーに足を踏み入れてしまう。

そこで彼女が目にしたのは・・

顔を潰されたBらしき親子の写真。。

やがて襲いかかろうとするBを退け、アルファが写真に写る服を着たウォーカーを仕留めてしまうと・・
半狂乱となり、アルファに襲いかかるB。
やがてBは、彼女に倒された自分の息子の死体にしがみついていると・・

 

元の住処に戻っていたアルファを見つけ出すベータ。
そこで彼は、リディアのぬいぐるみを抱え蹲るアルファと対峙する。。
ベータは、アルファがリディアを殺せなかった嘘をついていた事に激しい憤りをみせるも、次第に、彼女が自分にかけた過去の言葉が、頭の中でシンクロしてゆき・・

 

絶望の淵に晒されているBに、アルファの言葉が突き刺さる。
彼女はBを優しく宥め、その彼が背負い込んだ闇を、共に分かち合う事を約束。
そしてBの顔を覆うマスクを捲りあげ、その彼の虚無感を受け入れる。
しかし、それでも息子から離れられないBに、アルファはその彼の死体のマスクと共に生きる事を暗に仄めかすと・・・

 

自分が息子を殺せなかった様に、冷酷なはずのアルファもまた、リディアへの気持ちを断ち切れていない事を悟り、怯えた表情を浮かべるアルファにベータは手を差し出す。

呪文の様に互いを奮い立たせ、連れ立ってゆっくりと歩き始める二人。
やがて、境界線から立ち昇る煙を見つけた事をベータがアルファに報告すると、彼女は森の中を抜け、丘の上から見下ろしているキャロルの姿を見つけ・・・

 

 

 

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 ・・自分の存在自体を“世界の終わり”なんて揶揄し、狂気に魅せられていくベータの過去には、ちょっとしんみりしてきちゃいました。

子供への愛情は未だに良くわかんないけど、自分にもし、いたとして、その子供を守り切れずウォーカー化させてしまったとしたら、やっぱり、ベータの心境に一番近くなっちゃう気がしてます。。(それでも自分の息子の顔のマスクなんて絶対につけてたくはないけど!!)

 

よく、ゾンビになった恋人を殺せるかなんて究極の選択を妄想するけど、やっぱり本質的に精神力の弱い男は、無意味な事を分かっていたとしても、彼の様に、どうしても寄り添っていたくなっちゃうんでしょうか・・?

 

懐かしいサイコパスガバナーとの既視感もありましたが、シーズン2で納屋にウォーカー化した肉親を閉じ込めていたハーシェルには、強引なシェーンと悩み続けるリックとの出逢いによって、その瑕を少しずつ癒せていけましたが、ベータはあまりにもその相手が悪過ぎた。。。

・・やっぱり、アポカリプスな世界では、その人間との出逢いが運命を大きく変えていっちゃうんですね。。

 

今回の予告編を見るからに、メインメンバーが全く登場しないフィラーエピソードだったので殆ど期待してませんでしたが、少ない人数にしっかり的を絞った濃いストーリーの上に、随分上手く現実と過去との心情をリンクさせてくる演出で、それなりに見ごたえのあるエピソードでした。

頭数がどうしても少なく感じてしまうウィスパラーズにも、3番手の女ガンマがようやく誕生したし、一辺倒なカルト宗教チックに見えていた彼らにも、少しは人間味が感じられる様になってきたので、今後少しは期待出来るのかな。。(このまま、ギリシャ文字の4番手、デルタ以降オメガ迄登場させたら、一気に引いちゃうけど。。)

 

ネット上では、人気もキャラも極めて薄いセディクに、今回スポットを当てたウィスパラーズのスパイ容疑がかかっているみたいですが、これ実現したら、それなりに面白いと思うんだけど。。

 

だって、、

彼はあの大いなる聖人カールを退場させた張本人ですから。。

 

そのセディクが何らかの理由で彼らのスパイなら、カールの理想と現実論の狭間で揺れ動く複雑な人間模様を、昔のリック達の様に、もう一度見せてくれないかな。。

彼がこの先視聴者にどれだけ嫌われていこうと、優柔不断で自分とそっくりな女への苦手意識を秘めていそーなその動向を、実はひっそり応援してます。


・・でもやっぱりニーガン出てきてくれないと、何だか消化不良。。。

シーズン10第3話の感想はコチラ
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『ウォーキングデッド』シーズン10第1話の私的な感想―キャロルの消せない憎しみ―(ネタバレあり)

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The Walking Dead Season10 Episode1/2019~(アメリカ)
脚本:アンジェラ・カン
出演:ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライド、ダナイ・ジェフリー・ディーン・モーガン、サマンサ・モートン他

 フィアーの惨劇。。

 

 

 ・・ヤバイ。。コッチの方が俄然面白そう。。。


2020年春配信予定の、アポカリプスから10年後の世界を描く『ウォーキング・デッドスピンオフシリーズ第3弾(名称未定)に今から心をときめかせつつも、最近、濃い映画ばかり見過ぎて、ちょっと風邪気味のわたくし、どうもマリブです。

 

・・・スイマセン。

なんか、海外ドラマを見る思考にまだ追いつけなくて、だいぶ体調不良でキャラがおかしくなってきました。。

 

・・シーズン10本編の新作ティザーは、それに比べて、、

 

・・・最近、流行りなんでしょうか・・・?

この『バイオハザード』もどきの、シネマグラフっぽい加工映像は。。

アラフォー世代の過去の遺物は、この手の宣伝映像素材の魅力が、さっぱりツタワッテコナイ。。。

 

ん・・?

 

フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』のシーズン5前半の感想記事が、まだ更新されてないって・・・?

 

。。。。。

・・・じゃあ、ココで書きます。。

 

モーガン一派は、相変わらずよくわかんない聖人論を掲げ、山越え、空超え、放射能に汚染されそーになっていた子供達を、てんやわんやしながら助け出しました。

後、その道中で、リック達が合流したっぽい武装集団の仲間の女イザベルとアルが知り合い(←ここでレズが発覚)、ドワイドがジョンとランデブー(←その後見つからないシェリーから、こっそり置手紙で別れを告げられちゃう)の末、打ち解けあってきました。。。

以上!


と声を荒げたくなる程、なーんにもない凡庸な展開なので、ここはばっさりカットさせてもらいます。

・・ってゆーか、シーズン4丸々16話分引っ張って再登場したダニエルアレでいーの?


もう、俳優生命を諦めたよーなつまらないキャラで、かける言葉もありません。。。

これ以上、不満を吐き出してもしょーがないので、ここではその詳細は割愛しますが、ものすごーくヒマで興味のある方だけは、アマプラで絶賛独占配信中なので鑑賞をば。

 

・・あ、、、

またキャラがブレ始めたので、崩壊する前にとっとと本編の感想、始めます。

・・フィアー5のダメージを引きずって、本編への期待値も、かなり下がってきちゃってます。。。

シーズン9最終話の感想はコチラ

以下、『ウォーキングデッド』シーズン10第1話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 境界線

宇宙から落下してくる人工衛星。

 

オーシャンサイドの近くの海岸で、難破船に巣くうウォーカー退治している様子。
盾部隊を指揮するアーロン。弓兵部隊を率いるキャロル。
エゼキエルとジェリーが船の扉を開けると、切り込み隊長のミショーン達が、そのウォーカー達を切り倒す。
その組織的で、統制のとれた様子。

貝殻を集めてRJ達と遊んでいたジュディスは、その砂浜からウィスパラーズのマスクを見つけ・・

 

無線機でアレキサンドリアへ警戒を伝えるアーロン。
彼は、河口で見つかったウィスパラーズの痕跡に怯え、街を閉鎖する様指示を出す。
それを遮り、馬で偵察に向かおうとするミショーン。

ウィスパラーズとの協定によって、頑なに守られる境界線にアーロンの我慢は限界。
ミショーンはそんな彼を諭すも、自分もまた、息を潜め生活する事を強いられている事に、憤りを覚えている。

ウォーカーが何者かと争った痕跡を見つけるマグナ達。
そこにミショーン等も合流し、ウィスパラーズの生活にもまた、異変が起こり始めている事を悟り始める。。

善人でいる事に疑問を感じ始めるアーロン。。
父であるリックの勇敢なその最期をRJに語っているジュディスの様子に、ミショーンが胸を熱くしていると、空に爆音が響き渡る。
その様子を固唾を飲んで見上げている一同。

 

アーロンからの警告を受けたエゼキエルは、姿の見えなくなったアルファ達への不安を募らせる。
赤ん坊の育児に精を出すユージーンを尻目に、産後ダイエットに励むロジータは、子供に無頓着な様子のエゼキエルに苛立ちを募らすも・・

住人の監視の元、屋外での刑務作業を認められるようになっていたニーガンは、住民から未だに差別を受ける、リディアと心を通わし始める。
やがて、彼もアレキサンドリアに忍び寄る危険性を敏感に察知し始め・・

ウィスパラーズのトラウマが消えないセディクは、医師の仕事を手伝うダンテの口元にも、アルファ達の襲撃事件の記憶を思い起こし・・・

ゲイブリエルに助言を呈すニーガン。
彼は、真実の告知よりも、怯える住人に安心感を与える事を彼に促すと・・

やがて、人工衛星の落下を見たユージーンは、オーシャン・サイドにいるミショーン達に慌ただしく無線で連絡。
その惨事が巻き起こす被害に、恐れを募らせる。

仲間との漁に精を出しているコニーとケリー。
コニーは、自分と同じ様に聴力の弱ってきたケリーを慰める。
そこに、船での漁から戻ってきたキャロルは、久方ぶりのエゼキエルとの再会に、ぎこちない表情を浮かべ・・
息子を殺したアルファの影を忘れ去ろうと、懸命に務めていた彼女だったが、ダリルから、ウィスパラーズのマスクがアレキサンドリアの近辺で発見された事を知らされると・・・

森の中でウォーカー退治に励むダリルとキャロル。
彼らは鹿を追い、その奥地へと辿り着くが、頑なにアルファとの境界線を守るダリルのおかげで、獲物をウォーカーに取られてしまう。。

ダリルと死生観を語り合い出すキャロル。。
彼女はアポカリプスになる前の元の世界と変わらない空虚に、虚しさを覚える。
そんなキャロルの侘しさに寄り添いながら、ダリルは彼女と二人だけで逃避行する夢を託し、その不安を和らげようとする。

 

落下した衛星から火の手が上り、やがて森を燃やし始める。。
住民達は、必死に協力し、その森林火災を食い止めようとするも・・

その焼けだされた森から出現する、大量のウォーカーの群れと住民の戦いが始まってゆく。。。

 

・・鎮火した森の中、連れ立って歩くダリルとキャロル。
彼女は、アルファとの再会を恐れ、一人で旅に出る事を彼に暗に仄めかすが・・
その怯えを受け止め、遠回しにキャロルを引き留めようとするダリル。

しかし、彼が去った後の崖の下からは、アルファがゆっくりと出現。
その彼女と対峙したキャロルの瞳には、ヘンリーを無残に殺害した彼女への復讐心が再び滾り始めてゆく・・・
 

 

 

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 ・・ファーストカットの人工衛星の映像には、ちょっと期待したのにな。。。

キャロルとアルファが再会する為のキッカケ作りだけじゃ、ちょっと物足りないです。

 

初回エピソードだからって、俳優陣に気を使って全キャラの説明カットを無理やり入れるのやめにしませんか?

とってつけた様に、マギーの話とかされても・・・

ウィスパラーズ戦のキーパーソンになりそうなニーガンやリディア、ついでに原作ではマギーの新恋人キャラだったダンテとかは、2話目でじっくり見せて欲しかった。。

更にサブタイが多過ぎて緊張感が途切れちゃうし、冒頭の軍隊式のバトルモード全開のウォーカー退治なんか、どうもシラケてきちゃう。。。(・・今は亡きグレンなんかは、へっぴり腰の仲間4、5人であれくらいの人数のウォーカー倒してたような気がするけど。。。)

 

TWD』って、何時からアクションドラマになったんでしたっけ?

 

感覚的に言うと、『ドラゴンボール』がピッコロ戦辺りから、すっかり対決漫画に変わっていったあの時のアレと一緒かな。。

同じ長期間続く連続ドラマでも、例えば『北の国から』みたいに人の試練と成長の過程なんかを描いてほしーと思うのは、もう年のせい?(実はこっそり『なつぞら』とかにもハマってたから・・?)

 

嫌われ者のまま、あっさり殺されたヘンリーへの思い入れもかなり薄いので、今回のエピソードの裏のテーマだったキャロルの憎しみさえ、どうもピンときません。。

そんな彼女が、ダリルに零す儚い夢物語だけは、とってもじんわりと響いてきましたが、すっかりコメディ担当にされたユージーンや、鳴り物入りで登場したマグナ&ユミコ、更にリック亡き後、苦悩する男の重責を背負わされたニーガンが、ダリルやキャロルと全然絡まず、不気味な隻眼神父ガブリエルばかりと絡むので、ドラマの奥行が一向に広がんない。。(ダリルに接近し始めたコニーだけがやけに目立ってるのは、私的にはかなり嬉しいけど!)

 

結局、サスペンス調にミショーンやアーロン達が不安を煽る演出ばかり際立たせても、保守的に人に怯え続けてる展開って、ストーリー的につまんないんですよね。。。(ニーガン戦の前のリックの様子にも、まる被りだし。。)

ここに嘘でも希望を持たせてくれたリックがいない今、せめてダリルくらいは守りに入らず、やんちゃのままでいてほしいんだけど。。。

 

正直に言うと、、

アルファ達ってそんなにコワイですか・・・?

 

境界線決めちゃえば攻めてこないし、殺されたのもタラを含めた弱そーなサブキャラばかりだし、ジーザスは初めのインパクトに使われただけで、今真正面から戦ったら、余裕で勝てそうな気がしちゃってます。

 

なんて、愚痴が止まらなくなってきたので、今回はとりあえず、シーズン9の終わりから今までに判明した今後の『TWD』ニュースを纏めてみると・・

①本家『ウォーキング・デッド』シーズン11の製作が決定(・・もう淡い期待はしない。。)
②リックを連れ去ったヘリはフィラデルフィアに向かった?(い、意外に近場。。。)
③シーズン11からマギーが復帰(その頃には、ヒルトップはマグナ達が率いてるから、もういいよ)
④スピンオフ第三弾はクロスオーバーを検討中(頼むからフィアーの連中とは出逢わないで!)
⑤新メインキャラ・プリンセスが登場(・・・ダレ・・・?)

その他にも、『ウォーキング・デッド』に早めに見切りをつけたジーザス事トム・ペインが、FOXチャンネルで新作サスペンスドラマの主役に抜擢されたりと、ストーリー以外のトコロでは、それなりに変な盛り上がりをみせてます。

 

でもね。。

肝心なのは、やっぱり、本編のプロットなんだよね。。。

 

人工衛星まで登場させた壮大なエポックメイキングも、あっさりダシに使われちゃって、193巻にも渡った原作コミックも遂に終了したこのドラマは、いったい何処に辿り着くんでしょうか?

・・ルークを口説きだした新キャラジュールズだけは、あまりにキュートなのでどうか殺さないでくれ! 

 

シーズン10第2話の感想はコチラ

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Netflix『13の理由』シーズン3第13話の私的な感想―ブライスのテープ―(ネタバレあり)

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13 Reasons Why Season3 Episode13/2019~(アメリカ)
製作総指揮:セレーナ・ゴメス
出演:ディラン・ミネット、ジャスティン・プレンティス、アリーシャ・ボー、デレク・ルーク、グレース・サイフ、ブレンダ・ストロング他

 シリアスな学園ドラマ

とうとう大詰めを迎えた『13の理由』、皆さん的にはどうでしたか?

いじめ問題から、レイプ、自殺、銃規制、青少年法、更には若者に蔓延するドラッグの実態から不法移民問題、性差別と、もうアメリカの底辺に蠢く社会悪がてんこ盛り過ぎて、なんだか気が重たくなっちゃう感じ?

それとも、そんな問題山積みの中、深まる友情や愛情、或いはそれをそっと見守り続ける家族の絆なんかに、少しはほっこりできたでしょうか?

 

当初のサスペンス色が若干薄れても、若さゆえの悩みをしっかり掘り下げた今回のシーズンは、私的には大満足してます。(もう、ウザ過ぎるアニの浅はかさも含めて♪w)

 

だって最近、こーゆーシリアスな学園ドラマって日本じゃ滅多になくないですか?

 

信仰心が何度も否定されてきた日本人は、その救いをアニメに求めます。

でも、所詮2次元の世界の夢物語じゃ、どうしても人の生死が若干伝わりにくい気がするんですよね。。

 

そんな中、悩みや不安を抱えるドンピシャの世代の若者達の様子を、リアルに捉えてきた『13の理由』は、何故人を傷つけちゃいけないかという素朴だけど、根本の問題にしっかり焦点を当ててる気がします。

 

更に、このドラマがそんな情操教育の為だけのものかと言えば、そうでもなく・・

 

そんな悩みを抱えた子供達と接する親世代、或いは年月が経ってもそのトラウマをずっと抱え続けて生きる病んだオトナ達にも通じる事のような・・

 

それをテレビの中だけの他人事ととるか、或いはしっかり向き合ってみるか。

 

先進国中最も自殺率の高い日本で、自分達はその不平不満をSNSやブログで顔の見えない不特定多数にぶつけるのみ。

そんな傷つく事を恐れまくる自分達が、もう一度現実世界の人間との体感温度を味わってみる為の、指針となるドラマになってほしい!

・・てゆー、完全な願望ですw

 

シーズン3第12話の感想はコチラ

 

以下、『13の理由』シーズン3最終話のネタバレを含んだ上での感想です。

まだご覧になってない方はご注意下さい。

 

 

 

 

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 死者をして死者を葬らしめよ

囚人服を着せられたモンティーが、刑務所の廊下を歩いている。。
面会に来た父親に、彼が自分がゲイである事をカミングアウトすると、父親はその顔に徐に唾を吐きかける。。。

 

GPSを付けられながらも、仮釈放されるクレイ。
殺害容疑のかかった彼の悲壮感に、ジャスティンはかける言葉もなく。。

警察署内では、アレックスの父親がブライスの殺害現場に残されていた足跡に気づき、そこにザック以外の人間の痕跡があるのを見つけてしまう・・

ブライスの死体が上がったふ頭に、花束を持って現れるノラ。
その悲しみを押し殺す表情。。

 

スクールカウンセラーに呼び出されるクレイ。
彼は学校と教師達の対応に、あからさまに絶望感を滲ませ・・
母親の心配をよそに、警察の呼び出しを受けるアニ。
彼女は、クレイを守る為の偽装工作を思いつき・・・

取調室で、事件の経緯を語り始めるアニ。
彼女はタイラーの襲撃未遂事件、トニーの親の強制送還、更にアレックスの売春やジャスティンの薬物使用についても、赤裸々に告白する。
そしてその全員がお互いを守る為に、秘密を共有している事も。。

 

・・モンティーから受けた暴行の後、その記録写真を撮っていた事をアレックスに打ち明けるタイラー。
・・・その癒えていく傷と共に、彼の表情にも変化の兆しが・・

アレックスの異常な兆しに気づき始めるクレイ。
彼が口実を見つけ、アレックスの告白を引き出そうとすると・・・

 

・・ホームカミングゲームの日の夜の真実を告白しはじめるアニ。。
彼女は、モンティーとブライスの確執を語りだすが、その証言とは裏腹の彼らの過去が彼女の言葉にシンクロしてゆき・・・

 

・・ゲーム中、ブライスを執拗に追いまわすモンティー。
しかし、ブライスはその敵意を見透かし、彼を見捨てる。
言い様のない虚しさに襲われたモンティーは、自分の写真を撮っていたウィンストンにその身を委ねる。。

激しく求めあう二人。。
しかし、ゲイである自分を認められないモンティーは、その苛立ちを募らせ・・

 

タイラーをレイプしたモンティーの秘密を、ブライスが知っていた事を供述するアニ。
・・そして、そのモンティーの裏切りと怒りが、ブライスの殺害動機に繋がる事も。。

密売人から買ったヘロインでハイになっていたジャスティン、親の不法入国の為ギャングとの密会をしていたトニー、更に怯えるタイラーに寄り添っていたアレックスの事等、彼女は嘘と真実との入り混じった彼らのアリバイを、次々と赤裸々に語りだす。

そして、状況証拠の出揃っていたクレイを守る為、自分がクレイと一晩中いたというも・・

 

・・ザックに殴られ、地面に倒れているブライスの前にやってくるのは、ジェシカアレックス
ブライスは血の付いた手で、胸元からテープを取り出す。。
それを拾い上げ、そのまま立ち去ろうとするジェシカに、ブライスは必死に温情を求めるが・・

・・見かねたアレックスは、動けないブライスに肩をかす。
しかし、その傷の痛さから、ブライスの目に宿る憎しみを感じ取ったアレックスは・・

突き飛ばされたブライスは、海の中へと沈んでいく。。
その様子を呆然と眺め、見つめ合う二人。。。

 

アレックスの過失を知り、クレイはタイラー、ザック、トニー等と口裏を合わせる。
やがてモンティーのアリバイだったチャーリーまでもが、ジャスティンを経由して、ブライスがジェシカに手渡したテープをモンティーのロッカーに潜ませる。。

 

・・アレックスの父親は、録音していたテープを止める。。。
彼は息子の犯した罪に薄っすらと気づきつつも、そこを支え合ってくれた仲間達の存在に涙を浮かべる。。
強い決意を胸に、偽証する事をも恐れずやってきたアニの健気さにうたれ、彼はモンティーが獄中で殺された事を告げる。。
アニは言葉を失いかけるも、ブライスとモンティーに苦しめられてきた仲間達の心情を必死に伝え・・・

 

クレイの部屋に集まる一同。。
彼らは、ジェシカの持っていたブライスのテープの複製に耳を傾ける。。。

 

薄暗い部屋で告解を始めるブライス。
彼は、ジェシカやハンナ、他にも数名をレイプしていた事をありのままに告白。。
その全校集会でジェシカのしたスピーチのニュアンスそのままに、彼は壊れた自分の欠片を拾い集めながら、贖罪の道を探している事を語り始める。。
 

・・何時になく真剣なブライスの肉声に、集まった仲間達は誰も言葉を発する事が出来ない・・・

 

・・真夜中にふ頭にやってくるアレックスの父親。
その空ろな表情で証拠になる息子の服を燃やしている様子。。

 

それぞれの家族の食卓の風景。
アレックスの家にはジェシカ、クレイとジャスティンの家にはトニーとケイレブが集まっている。
自らの過失と、悩みを抱える全ての子供達の将来に、祈りを捧げるアレックスの父親。
ケイレブはトニーの存在を、ジャスティンは家族の大切さを、クレイは生の尊さをそれぞれに告げる。

ブライスの家へやってくるクレイ。
彼は、ノラへ心からの悔やみの言葉を彼女に伝え、アニの母親と対面する。
やがてアニが、クレイと真剣に交際している事を打ち明けると・・

 

モネでは、タイラーの撮り貯めていた写真の個展が開催されている。
その彼等のはにかんだ表情。
ザックはタイラーに、アレックスはジェシカに、そのそれぞれが抱えこんだ苦しみに理解が及ばなかった事を、改めて謝罪する。

 

人影に気づきアニが外に飛び出すと、そこにやってきていたのはウィンストン。。
彼は愛するモンティーに罪を着せた彼女に、酷く冷たい視線を送る。。。

 

クレイ達は自分達の犯した冤罪に頭を悩ませる。。

苦しみを抜け、希望を求めるジェシカ。
それを只、支えようとするジャスティン。

苦悩するクレイは、それでも生き抜く事を心に決め・・・・
 

 

 

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・・ちょっと、大人目線過ぎるかもしれないけど、、

お前にはいい人生を与えたかったが、私は他の方法を知らなかった。。

とブライスの祖父ハリソンが、ノラに嘯く台詞が頭から離れません。。

 

臆病で不器用な大人の代弁者の様な彼が、その死の迫った間際に彼女に告げるこの言葉が、『13の理由』の中で起こってきた、全ての悲劇の源のような気がしています。。。

 

思い返せば、ハンナの自殺も、ブライスの性癖も、アレックスやタイラーの秘めた瑕疵ですら、結局、きちんと子供に正義の定義を伝えられなかったオトナの過失というか・・・

 

いまいち辻褄の合わないアニの偽証言や、そのまどろっこしいミステリー、更に彼女がクレイに心を開くようになった経緯等等、問題点を上げればきりがありませんが、秘密を抱えた子供達が、その傷を癒す為に寄り添い合う様子は、どうしても胸にくるものがあります。

更にその様子に胸をうたれ、息子の犯した罪を闇に封じ込めようとするアレックスの父親の顔は、もうたまんなくなる・・・

・・思えば、実社会の生活においても、互いの本音を吐き出す事がどんどん難しくなって久しい今日、その弱さを互いに克服し合って、少しでも相手の不安に気付けていたら・・なんて・・・

 

結局、子供達は、そんな臆病な大人の背中を見て育ち、些細なわだかまりをこっそりしまいこみます。

・・まるで、どんな時も警戒心を全く解かない超現実思考の母親を見て育った、アニの様に。。

 

けれど、そんな妥協と強い精神力を持ち合わせているのは、歪んだ社会の真実に晒され続けてきたオトナ達だけ。。。

社会経験の浅い子供達が、それが衝動的な感情である事をどこかで知りつつも、を求めようとする姿は、あまりにやるせない。。。。


そんな彼等が、大人達の決めたあいまいな世界に反旗を翻す様に、友情でそれを乗り越えようとする様子は、例えそれが現実にはありえない妄想世界であったとしても、やっぱり希望が湧いてきます。

 

・・・だけど、、

アレックスがブライス殺しの犯人という筋書きは、多少その強引さを受け入れたとしても、結局、クレイを含めた全ての仲間達を、もう一度闇に突き落とすんじゃないでしょうか?

ギリギリのトコロで本音が漏れてしまったとはいえ、そのブライスの贖罪の人生を奪う権利は、誰にもないはず。。

更に、そんな結託した子供達のまさしくターゲットにされ罪を着せられたまま獄死したモンティーにも、或いはやり直せる可能性や、愛する者の存在があったのなら尚更。。

 

ここをきちんと大人側から伝える為には、互いを思いやるだけでは解決できない大きな障壁がある事を、今後は描いていきそう。。

例えるなら、現代版ドストエフスキーの『罪と罰』みたいな。。

 

テーマがだいぶ壮大に広がってきましたが、、

次のシーズンでファイナルを迎えるこのドラマは、その完結編で間違いなく命の尊さに焦点を絞ってくるでしょう。

じゃないと、ハンナやブライスの死さえも無駄になっちゃうので。。

あまりにもタイミングよく獄中で殺されたモンティーの死の真相、意味深な台詞を残しアニの元を去って行ったウィンストンの告白、更には、河から引き上げられたタイラーの銃に纏わるクレイ達の隠ぺい工作なんかも、ファイナルシーズンで生き伸びる事の意味を問う若者達のテーマに繋がっていきそう。

そうすると、、

どうしても断罪されてしまいそうな、ザックやアレックス、更に憎しみから溺れるブライスを見殺しにしたジェシカ、或いはその冤罪の意識に耐えられそうにもないクレイにも、かなり大きな変化が起きてくるんじゃないでしょうか?

ハンナの自殺から始まったこの学園サスペンスドラマが、その様相を社会派ドラマに変えていくにせよ、最期に生き抜く事の難しさを説くカタストロフィみたいにだけはならない事を切に願いつつ、次回の配信を首を長くして待ってみます。

エンディングに流れたDuran Duranの名曲『Ordinary World』の様に、クレイ達が普通の世界に戻れる日を祈って・・・

 

最期にひとつだけ付け加えると、、

前回のレイプ被害者の心を掴んだジェシカのスピーチが、ブライスの告白テープの台詞を引用していた事で、その贖罪の道半ばで死んでしまった彼も、きっとほんの少しくらいは、報われていた気がしてます。。。

 

ファイナルシーズン第1話の感想はコチラ

www.mariblog.jp

 

『13の理由』は、Netflixで鑑賞できます。

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